ブラック企業内の会話・シーン8つのあるある。ブラック企業診断シート付き

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厚生労働省が2016年の5月に1社のブラック企業名を公表した事が話題となった。厚生労働省千葉労働局が、違法な労働時間を複数の事業場で行っていたとして、棚卸し業務代行サービスなどを行う千葉市の会社「エイジス」に是正指導を行ったと発表。厚生労働省が行政指導の段階で企業名を公表するのは初でした。

ブラック企業の実名公表が始まり、これからも透明性を追求する動きが活発になりそうです。ちなみに2013年に厚労省が是正勧告を発した事業所は11万2873件で、うち書類送検まで至ったのは、全体の1%にも満たない1043件。

当時の塩崎恭久厚生労働大臣は記者会見で「決意の表れと取ってほしい」と発言していましたが、対象となるのは大企業だけという現状で、将来の働き方や企業のあり方はどうなるのか。

今回は、ブラック企業で実際使われる会話とシーン、「そもそもブラック企業ってどういうところなの?」という疑問を解消できるようにご紹介します。

「自分の企業がブラック企業なのか」「ブラック企業ってどういう事になっているんだろう」というブラック企業の実態・具体的なところをイメージしていただけばと思います。

ブラック企業のあるある言いたい。

そもそもブラック企業の定義って?

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そもそもブラック企業という定義は非常に難しいです。厚生労働省としては「違法な長時間労働」としていますが、厚生労働省の公表しているブラック企業は社会的に知名度がある大企業だけに限定されていますし、ベンチャー企業などは公表の対象になっておらず、企業名がわからないのが現実です。

また、そもそもベンチャー企業では立ち上げ時期やこれからイノベーションを起こすような商品・製品を開発しているために時間を問わず働く事もあります。ですから、ベンチャー企業は仕事が忙しいニーズのある業界であればあるほど、「いわゆるブラック企業」と呼ばれてしまう事もあります。

その上で長時間労働をしたことがあるベンチャー企業に勤めた筆者が簡単にチェックできるブラック企業診断ポイントをご紹介します。

ブラック企業の特徴と診断ポイント

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ブラック企業の定義としては「違法な長時間労働」としていますが、ここでは働く側からみたブラック企業の定義をご紹介します。

15個のチェック項目

● 企業で過労死や病院に運ばれた、倒れた人がいるなどの噂がある
● 企業から出てくる人が楽しそうではない
● Twitterなどで該当の企業の人のつぶやきを見ると疲れている
● 企業が利益を出しているのにも関わらず給料が上がらない
● 経営層が利益や売り上げを隠そうとする
● 月の残業時間が150時間以上
● 「人間のクズ」など人格否定を日常的にされる
● 徹夜するのが当たり前だという人しかいない
● 時給換算するとバイトの半分程度の金額になっている
● 一年中社員を募集している (人が辞めてしまう・離職率が高い)
● 休みが取れない(有給消化率が低い企業)
● みなし残業代という都合のいい言葉を使う
● 平日月~金曜勤務なのに土日出社も当たり前
● 企業名で検索して「◯◯ ブラック」と出てくる企業
● 会社に寝泊まりする人が当たり前にいる

ここからは筆者が体験した事があるブラック企業らしい会話やシーンについて具体的な例を元にご紹介します。当時はブラック企業とはあまり考えていませんでしたが、ホワイトな労働環境の会社に転職したら、 あれはブラック企業だったのではないかというポイントを。

ブラック企業で実際にあった会話やブラック企業あるあるシーン

Businessman giving presentation to his Colleagues

24時でもう帰ってしまうんですか?

仕事が多く基本的に毎日24時を超えるような職場で、他の人も仕事が多いので「24時でもう帰ってしまうんですか」というトークが繰り広げられていました。当時の社員の間では冗談のように使われていましたが、実際考えてみると非常に危険な企業です。

若くて体力のあるうちは、こういう状況でも勉強のため、将来のためとなるかもしれませんが、お子さんがいるような社員でも24時以降が当たり前。

それでは家族がいる方は家族がかわいそうですし、そこまで頑張っても残業代が出ないという過酷な環境でした。

そのまま深夜・早朝まで作業をして、少しデスクで睡眠を取って朝方電車で帰宅して、またすぐ出社するという毎日が繰り返されていました。睡眠時間も平均して4~5時間程度と若干少なくみんな疲れている状態で毎日働いていました。

徹夜は当たり前ですよ

徹夜が当たり前という働き方をしていて、土日もどちらかか両方とも出社していました。仕事自体がある事は良い事ですが、一部の人に仕事が集中しているのであればその人が優秀だから仕事が集まってきているということもありますが、そういうわけではなく、常に皆が仕事を複数抱えている状態の中での会話です。

徹夜が当たり前になっているということは、そもそもビジネスモデルが優れていない会社です。徹夜してでもやらないといけない仕事が多いということは、売り上げに対して利益率が低いので、小さな利益を積み重ねるために多くの仕事を取ってきます。

そうすると仕事の総量が増えていくので、みなが徹夜しなければいけないという状態が生まれます。

営業の人間も仕事を取ってこなければ上司や社長から怒られてしまうので、仕事を取ってくるのですが利益率が低かったり、炎上しそうな厄介なお客さんだったり、既に問題が発生してしまっている案件をリプレイスして任せられるというキワドイ案件を取ってきがちです。

徹夜が当たり前だという認識になっていると他の人にもそれを求めてしまうので、社員同士は負のスパイラルで、経営層だけしか得をしない仕組みになっています。

ブラック企業は基本的に利益率の低い業界や企業になりますので、企業の将来性を見極めて入社しましょう。

これができないなんてクソですねと人格批判

人格否定をするのが当たり前になっている会社もブラックです。「これができないなんて本当クソですね」、「こんなのサルでもできますよ」というのが日常茶飯事。

仕事の改善点を端的に指摘したほうが効率的で、合理的なのにも関わらずなぜか感情的に話をしてくるという状態の会社や、そういう人が多い会社は危ないです。

1日で出社しなくなる社員もいます

転職で入社してきた女性社員などが1日で出社拒否

出社しなくなった理由は「会社の雰囲気に耐えられなかったから」。

すでに1年半ほど働いていた筆者は全く気にならなかったのですが、1日で出社しなくなった人から話を聞くと「仕事が忙しくて誰も他の人が助けてくれない」、「人格を否定されるような言葉を常に投げかけ続ける」といった事が主な原因でした。

厳しい環境に慣れてしまうと、この環境が当たり前になってくるので皆がみな「一人で頑張ってください」という状態になっていきます。

気づかないうちに一人にしてしまう環境が構築されていきます。新しく入社した人は、「自分で検索して解決してください」というプレッシャーを与えると、「一人で問題を解決しなければいけない」という認識になって、なかなか人に聞くことができなくなり孤独感が強くなります。

「ググレカス」が当たり前になりすぎると、確かに教育コストは下がるかもしれませんが、人のつながりがなくなって、結局人が辞めてしまうので最終的にまた採用コストや教育コストがかかることもあります。

経営者や採用・人事担当者は現場も見つつも、配慮しないと社員はどんどん辞めていきますよ。

出社は給湯室かミーティングルームからです

会社のミーティングルームや少し広めの給湯室から出社している人が毎日1人は必ずいました。早朝まで作業をして自宅に帰ってしまうと出社できない可能性があるので毎日会社に寝泊まりしている人も。

早朝まで作業をしていた人が次の日の出勤時間内に出社をしなかったため、寝坊した人の自宅にまで起こしに行くということもありました。

勿論、出社をしないのは当人の問題ですし、認められることではありません。遅刻や寝坊というのは社会人の常識に反していますが、1日朝出社してきてないだけで「事故が起きたかもしれないから行ってきて」というのも少し違うかなと思いましたね。

レッドブルでピラミッドを作りがち

レッドブルが安く売られているので徹夜組のレッドブルが山のようになっていきます。空き缶のレッドブルでピラミッドを作っているエンジニアの方もいましたね。

翼が生えるどころか、そのまま天に登ってしまいそうになりましたね。

将来的なキャリアの話はどうでもいいから今頑張れと根性論

往々にして個人個人のキャリアや将来的な話はせず、評価制度も曖昧で、「とにかく今目の前の仕事を頑張れという根性論で、頑張らないやつはクソだ」という流れで指摘されます。

個人目標などがなく、全体の目標しかないのにも関わらず、「頑張ってないのに給料を上げて欲しいなんて舐めている」と逆に怒られる人も多かったですね。

個人目標を作って達成したところで何もなく、表彰などの制度も建前上はありますがお金が出たりはしませんでしたね。

会社を有効活用して自分のキャリアを作って行って欲しいというのはわかりますが、それにしても人のことを考えていない会社だと人が残りませんよね。採用してもすぐにやめて行ってしまうので人手不足で、常に採用活動をしていました。

売り上げや利益を公開していて、採用活動を行っている企業なら単純に事業が伸びているから人を採用したいというのが理解できますが、売り上げ・利益が非公開の会社で採用活動を必死に行っている場合は注意が必要です。離職率が高い可能性が非常に高いです。

試用期間で大体の人がさようなら

試用期間中は若干給料を下げる会社が多いですが、試用期間で大体の人がいなくなっていました。皆が忙しすぎて、入社した人を教育できる環境がないので仕事を振って覚えさせるという方式でしたが、仕事を振りすぎていっぱいいっぱいになって潰れてしまうということもしばしば。

仕事を振られることが怖くなって、みんな仕事の割り振りをするミーティングの時は顔がこわばっていましたね。そしてある程度試用期間で安い給料で使っていても、試用期間で終わってしまうという方が大多数でした。人件費に非常にうるさい会社でしたね。

ブラック企業で修行するなら有り

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ブラック企業の特徴について様々なシーンや会話、人や環境についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ブラック企業には入りたくないという方が大多数かと思いますが、ブラック企業は仕事が多いので「未経験だけど仕事をしてスキルアップしたい」というポジティブな精神を持っている方にはオススメです。仕事も沢山ありますし多角的に不確実性が高い世の中をサバイブしていくスキルを身につけることができます。

大企業に入社すると一部の仕事しか任されずに、将来的にスキルとして使えないような場合もあります。その企業でしか使えないスキルというのは転職もできませんし、キャリア的選択肢が狭まってしまい、年齢を重ねるたびに厳しくなります。

ブラック企業が一概に悪いというわけではなく、将来を見据えた使い方・見極め方が大切だということです。

特に従業員数が少ないベンチャー企業では一人が多くの仕事をするので、長時間労働になりがちです。また、本人たちもスキルアップのため、事業を成功させて大きな金額を得るために働いています。

ブラック企業の見極めをした上で、「そこでしか学べないスキルがあり、かつ将来的に需要が高くなる」のであればそういう選択肢もあるでしょう。

キャリア選択の参考になれば幸いです。

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Rplay転職チーム

Rplayの転職・フリーランスに関する情報をお伝えするアカウントです。中の人は上場企業でエンジニアをしつつ事業主をしています。エンジニアの転職やフリーランス、事業構築などの記事を書いていきます。

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