コアコンピタンス経営の企業・具体例と分析方法について

経済の成熟化やグローバリゼーションの進展に伴い、企業活動における競争は激しさを増しています。厳しい競争環境で生き残るためには、自社のコア・コンピタンスの設定が不可欠とされます。加えてコア・コンピタンスに基づく、効率的な経営戦略が求められます。以下ではコアコンピタンス経営について、企業や具体例を交えながら解説します。

コア・コンピタンス経営とは

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中核的な強みを意識した経営のこと

コア・コンピタンス経営とは、企業運営における中核(CORE)的な強み(COMPETENCE)を意識した経営のことです。アメリカの経営学者であるゲイリー・ハメルとプラハラードによって提唱されました。

コア・コンピタンスが意味する具体的な強みとは、事業活動における特性や能力となります。それは他社との競争の中で、優位を生み出すものです。

メリット・デメリット

コア・コンピタンスは競争優位の源、つまり企業戦略の要となるものです。企業全体が一丸となって進む際に、戦略上の大きなメリットが得られます。

将来的には他の業界に進出する戦略にも有効です。言い換えるならコアコンピタンス経営とは、差別化のための方法論です。

デメリット

但し競争戦略における差別化は、時間の経過によって陳腐化するデメリットもあります。
コアコンピタンスの引き際を考慮しないと、経営的にマイナスにもなります。

ケイパビリティとの違い

コア・コンピタンスと混同されやすい概念にケイパビリティがあります。ケイパビリティは企業が持つ組織的な能力で、研究開発力やマーケティング力などが挙げられます。

ケイパビリティは複数の自社能力

企業はケイパビリティを駆使しながら、他の企業と戦います。ケイパビリティが複数の自社能力であるのに対し、コア・コンピタンスは一点集中型能力となります。

激しい競争の中では、経営資源の集中が不可欠になります。一点集中で他社との差別化を図るのが、コア・コンピタンス経営です。

ゲイリー・ハメルの未来への競争戦略

ゲイリー・ハメルはロンドン・ビジネススクールの客員教授で、シカゴに本拠を置くコンサルティング会社ストラテゴスの創設者でもあります。数多くの革新的な経営概念を生み出しており、多数の著書や寄稿があります。

中でもプラハラードとの共著「未来への競争戦略」が最も有名です。

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特徴と本書の内容

本書は日米で話題を独占したベストセラーで、日本では文庫にもなっています。リストラやエンジニアリングでは、21世紀の競争環境では勝ち残れないと述べられています。

10年後の業界や顧客の姿をイメージし、自社の中核企業力(コア・コンピタンス)を強化することが重要とされます。

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大競争時代を勝ち抜く戦略

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大競争時代を勝ち抜く戦略とは、コア・コンピタンスを繰り返し点検することに他なりません。同業他社が一斉にフォローの風に乗っていても、いつ乗り遅れることになるか分からないからです。

他社には真似できないような価値やサービスを、顧客に提供し続けることです。

特徴と本書の内容

本書の中では現在のコア・コンピタンスを維持しながら、未来のコア・コンピタンスを創出することの重要性が述べられています。それには未来の市場をイメージして、その中に素早く参入する必要があります。

著者は如何に早く企業が参入できるかで、勝負が決まると言い切っています。

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コア・コンピタンス分析とは・特徴について

プラン

他社が真似できない能力が、全てコア・コンピタンスになるわけではありません。企業に優れた能力や強みがあっても、顧客が認める価値(顧客価値)につながらなければ意味がありません。
顧客価値につながる強みを見出すのが、コア・コンピタンス分析です。

コアコンピタンスの分析方法

コア・コンピタンス分析のプロセスは、4つのステップから成り立ちます。

ステップ1として自社の強みを抽出し、
ステップ2としてコアとなる強み(コア・コンピタンス)を判定します。
ステップ3はコア・コンピタンスのレベルを確認し、
ステップ4でコア・コンピタンスの明確化を図ります。

模倣可能性や移動可能性について

コア・コンピタンス分析では模倣可能性や移動可能性など、5つの視点からアプローチします。模倣可能性は競合他社から模倣されやすいかを分析します。
移動可能性は自社の強みが、他の分野でも活かせるか見極めます。

代替可能性では他の方法による置き換えが可能か分析し、希少性では企業の技術や特性が希少価値の高いものか分析します。そして耐久性では抽出された強みが、長期間にわたり維持可能か分析することになります。

フレームワークとは

フレームワークとはビジネスの現場で、物事を素早く的確に把握するための手法です。コア・コンピタンス分析もフレームワークの1つで、上手に活用すれば意思決定や状況判断のスピード化に役立ちます。

他のフレームワークとして、SWOT分析やPEST分析が有名です。前者では企業を取り巻く環境の分析ができ、後者では企業に影響を及ぼすマクロ環境が分析できます。

コア・コンピタンスの企業事例・具体例

パワー

コア・コンピタンスの事例としてよく取り上げられるのが、ウォークマンで代表されるソニーの小型化技術です。電化製品が市場に出回り始めた頃は、どれも大型で重量がありました。
そこに改善の余地が見出されたのです。

改善と言えば、カンバン方式を考案したトヨタが思い浮かびます。トヨタのコア・コンピタンスとなったのは、サプライチェーンを意識した戦略です。ここでは企業ごとのコアコンピタンスの実例とどのような背景があったのかご紹介します。

トヨタでの事例・特徴

トヨタのコア・コンピタンス経営の特徴は、サプライチェーンを意識したマネジメントです。系列を巻き込んだ製造工程が経営インフラとなり、カンバン方式と称されるトヨタ式生産システムの導入につながりました。

ジャストインタイムのカンバン方式

トヨタの強みは販売網だと言われますが、カンバン方式でジャストインタイムが実現されたからこそです。ジャストインタイムが可能なので、販売ありきの戦略が採れるのです。

トヨタは開発設計にかかるリードタイムが、世界で最も短いとされます。それも金型製作のリードタイムが、世界一短いサプライヤーがあるからです。

全てはサプライチェーンを意識した経営戦略から生まれるものだと言えます。

ホンダでの事例・特徴

1970年にアメリカにおいてマスキー法(大気浄化法)が改正され、自動車の排ガス基準が厳格化されました。アメリカ国内の自動車メーカーは、この法案に激しく反発しました。

ホンダは後発の自動車メーカーとして参入していましたが、この状況をチャンスと捉えたのです。そして持ち前の高い技術力により、厳しい基準をクリアするエンジン開発に成功しました。

ホンダのコア・コンピタンスとなったのが、持ち前の高い技術力となります。それを応用することで、あらゆる用途やサイズに対応可能なエンジンが造れると確信していました。

富士フィルムでの事例・特徴

富士フィルムは元々カメラのフィルムを作る会社です。近年に入ってからデジタルカメラが普及し、フィルムの需要は激減します。

マイクロメートルレベルの生産プロセス管理

富士フィルムの強みは、マイクロメートルレベルの生産プロセスを管理する能力です。それが出来るのは、世界に4社しかないと言われています。

富士フィルムはこのコア・コンピタンスであるフィルム製造技術を活かして、美容や医療の新市場を開拓しました。

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