TalentCloudは、欧米などで使われている「タレントプール」という考え方による採用管理システムです。直接応募などの就職活動をサポートするのではなく、自社をアピールする会社と、その会社をフォローする採用希望者によるコミィニティを「タレントプール」として形成し、その後の採用活動につなげていくという、少し変わった特徴を持つシステムです。この記事では、TalentCloudの料金や特徴、資料請求などについて説明します。
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TalentCloudとは
TalentCloudは、株式会社タレントクラウドが運用する「タレントプール」という手法を使った採用管理システムです。タレントプールは採用母集団と訳されますが、企業が自社の採用候補となる人材を蓄えておくデータベースのことをいいます。
日本の就職活動では企業と応募者は一期一会のような関係で、採用が決まらなければそこで接点がなくなるのが一般的です。欧米では、その時点では採用されなくても、タレントプールに登録されていて、たとえば欠員が出たときに、そのポジションに合う才能を持つ人を企業がタレントプールから探し出し、連絡を取るということが行なわれています。
TalentCloudは、元々は企業がタレントプールを構築して採用管理を行なう企業向けSaaS(Software as a Service)として開発されたクラウド型サービスですが、販売活動をしていると「中小企業は知名度が低いのでタレントプールに人が集まらない」「大企業は従来型の一括採用システムから変更するのに抵抗がある」「タレントプールという考え方が企業・応募者の双方に広まっていない」などの問題点に突き当たりました。そこで、まずタレントプールという考え方を理解できて、企業と応募者が就職活動が終わってもつながっていられる、タレントプールの土台作りが先決と考え、SaaSとは異なるTalentCloudというサービスを立ち上げました。
TalentCloudでは、求職者や将来転職を考えている人、違う職種に興味がある人など、様々な個人ユーザーがTalentCloud内で広報されている企業のフォロワーとなり、企業が発信する様々な情報をフォローしていきます。企業は自社のフォロワーをタレントプールとして扱い、人材募集をしたいときに、タレントプール内から人材を探すことができます。
つまりタレントプールを作る前段階としての企業と個人のコミュニティを作ることで、タレントプールという考え方を広め、同時に企業がタレントプールを構築するための準備を行なう場所を作った訳です。
TalentCloudの料金
TalentCloudの料金は以下の通りです。
初期費用
初期費用については、特に必要ありません。
月額料金
求職者などの個人ユーザー:無料
企業ユーザー:下記のプランを選択
・フリープラン:無料フォロワー獲得は無制限で5名までのフォロワーのプロフィール閲覧とチャットが利用可能
・ライトプラン:2万円/月(税別)フォロワー獲得は無制限で200名までのフォロワーのプロフィール閲覧とチャットが利用可能
・スタンダードプラン:5万円/月(税別)フォロワー獲得は無制限で2,000名までのフォロワーのプロフィール閲覧とチャットが利用可能
・アンリミテッドプラン:10万円/月(税別)フォロワー獲得は無制限で人数上限なしのフォロワーのプロフィール閲覧とチャットが利用可能
その他の費用
自社専用のタレントプール構築を目的とした採用管理システム(TalentCloud SaaS)の費用
- タレントプール登録人数200人まで:2万円/月(税別)
- タレントプール登録人数500人まで:5万円/月(税別)
- タレントプール登録人数1,000人まで:8万円/月(税別)
- タレントプール登録人数5,000人まで:10万円/月(税別)
- 以降、5,000人ごとに5万円追加
TalentCloudを利用している利用しているユーザー・会社の社数
TalentCloudは、2016年にSaaSとしてサービスを開始しましたが、コミュニティ形式のTalentCloudは2018年4月からリリースされた新しいサービスです。開始後1年足らずですが、中小企業を中心にかなりの数が参加しています。
ユーザーの人数
個人ユーザー(採用希望者など)の正確な人数は公表されていないので不明ですが、参加企業数とフォローという気軽な関係で参加できることから、1,000人以上は利用していると考えられます。
利用している社数
株式会社VOYAGE GROUP(従業員数317人)、株式会社N2i(従業員数27人)、ディップ株式会社(従業員数1,735人)など大企業から中小企業まで約120社が参加しています。更にこの中の約10社がTalentCloud SaaSも導入しています。
TalentCloudの特徴
TalentCloudは個人ユーザーにはTalentCloud for Userという名前で提供されています。したがって、TalentCloud SaaSとTalentCloud(for User)の2つがあるということになります。ここでは、TalentCloud(for User)の特徴やメリットについて説明します。
企業とフォロワーの関係でコミュニティを形成
TalentCloudは企業と個人ユーザー(採用希望者など)がフォローという形でつながるコミュニティを形成します。個人ユーザーはプロフィール、経歴、スキルや実績など自分のタレントに関する情報を登録し、興味のある企業をフォローします。
個人ユーザーはいくつの企業をフォローしてもよく、企業は自社のフォロワーである個人ユーザーに対して、自社で採用している職種や企業が行なうイベントなどの情報を伝えます。ここでのポイントは採用や募集に関係なく、企業とフォロワーがコミュニケーションできることです。
採用試験のような一過性のものではなく、自分が就きたい職種についてアピールすることで、企業からのアクセスを期待できますし、企業もすぐ採用する訳ではないので、将来的に採用していきたい職種や新しい職種などについての情報も発信できます。
求人サイトのような「応募」ではなく「フォロー」という形にすることで、採用を意識することなく、企業が希望する人間像や個人ユーザーが就きたい職種などの話をチャットなどで会話できます。
採用や応募も可能
もちろん、採用や応募もTalentCloud上で可能です。事業規模の拡大や急な欠員など、人材が必要なときは企業は募集をかけることができます。
もし以前から目をつけていた人材がいるときは直接チャットで声をかけてもかまいません。企業の募集がされると、フォロワーにその情報が伝わるので、募集内容を見て応募することができます。
このようにコミュニティのつながりが、直接採用に結びつくこともある訳です。このような関係がタレントプールであることをコミュニティに参加している人たちは学んでいきます。
無料で人材データベースが形成される
コミュニティではありますが、自社のフォロワーはその会社にとってのタレントプールでもあります。フォロワーの数が多ければTalentCloud SaaSを導入してタレントプールとして本格的に活用することもできます。
個人ユーザーも一方的に情報を取られている訳ではなく、転職などでステップアップを考えている人は、興味のある企業と直接会話できるチャンスがあるのは有利なポイントと考えられます。タレントプールの考え方が広まれば、TalentCloudのように大勢の企業や個人がつながるコミュニティは、企業にも個人ユーザーにも価値のある無償の人材データベースとなっていくでしょう。
TalentCloudの口コミ・評判
企業からは「自社の内定を辞退した人がTalentCloudに登録してフォローしてくれていたので、数ヶ月後声をかけてみたら今の会社に不満を感じていると当社の勧誘に応じてくれた」「フォロワーが別の会社にいても、チャットに応じてくれるので、声をかけやすく感じた」など、求人サイトと違って、企業も個人ユーザーもあまり就職活動を意識しないでコミュニケーションできるのがよいとの声がありました。
個人ユーザーからは「フォローという形で気軽に見ていられるので将来の転職などに使えるかも」「今とは違った職種に興味があるので、いくつもフォローできるのは嬉しい」など肯定的に捉えている声が多いです。
一方で「タレントプールというのが企業からキープされているようで気になる」という不満や「自分の情報が他のことに使われるのが怖い」などの個人情報に対する警戒感もありました。セキュリティポリシーは明記されているのですが、ネット上ということで気になるようです。
TalentCloudの運営会社
会社名株式会社タレントクラウド
所在地〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7 福禄ビル7F
代表電話03-4577-8020
事業内容採用管理システム開発提供採用サービス開発提供
資本金1,000,000円
代表取締役寺師岳見
資料請求:TalentCloudのホームページよりダウンロード、またはメール・電話にて資料請求