就活をするにあたって覚えておきたいマナーはいくつもあります。学生の中には、「どういったかばんがいいの?」や「集団面接で気を付けるマナーってなに?」など気になるマナーも多いのではないでしょうか。今回は就活をするにあたって覚えてきたいマナーについて各場面ごとに分けて細かく解説していますので、一緒に見ていきましょう。
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受付時にはコートを脱いでおく
就職活動の一環として企業が主催する会社説明会や面接などで訪問した際に、コートを着用していた場合は企業の受付を済ませる前に脱いでおきましょう。
一番良いのは会社の玄関をくぐる前に脱いでおくことです。コートを脱いだのであれば、裏返しにして左腕に掛けます。この時、コートの裏側が表に見えるようにしておくと良いでしょう。なぜこのようなことをするのかというと、コートを着て外を歩いてきたわけですから、埃が付いています。その埃を企業の中に落としてしまうというのはビジネスマナーとして違反とみなされます。
コートは裏を表返しにしておくこと
そのため、受付をする前にコートを脱いで埃が落ちないよう表面を裏返しにして左腕にかけることが就職活動においてのマナーとなります。また受付を済ませた後も、コートは裏返しのまま、会社を出るまでそのままにしておきます。
企業によっては、コートを「ハンガーラックにかけていいですよ」と声掛けしてくれる場合がありますので、そういった場合はお言葉に甘えてハンガーラックにかけると良いでしょう。
受付時にはっきりと笑顔で名前・大学名をいう
企業を訪問した際、「お名前と大学名をお願いします」と受付の人に声を掛けられることもあります。その際には、必ず笑顔ではっきりと「〇〇大学から参りました。××(フルネーム)と申します。」と名乗るようにしましょう。その際に、「おはようございます。」など挨拶を入れると好印象です。企業によって対応は異なりますが、こういった受付での印象も選考に含まれている場合があります。
特に営業職などの面接を受ける場合、受付でもきちんと挨拶ができるかという点を見られていることもあるようです。つまり、笑顔ではっきりと答えられなければ、面接で良いことを答えたとしても不合格になってしまう可能性があるということです。
企業の方はいつどこで見ているか分かりません。気を抜かず、常に面接の場と意識して受付を済ませるようにすると良いでしょう。なお、企業によっては参加票などの提示を求められる場合があります。その際はきちんとクリアファイルから書類を出して両手で渡すよう心がけてください。
就活時のかばんは立つタイプを選ぼう、オススメのカバン
一番困ることといえば、かばんではないでしょうか。「黒いかばんならなんでもいい」と思われがちなのですが、それは違います。マナーとして2つの条件があります。
A4の書類がすっぽり入る大きさのカバン
ひとつ目は「A4の書類がすっぽり入る大きさ」です。小さい黒いかばんを使ってしまうと、企業からA4の書類を手渡された際、持ち帰り方に困ってしまいます。そのまま手持ちで持ち帰るのもおかしいですし、受け取り拒否するわけにはいきません。
基本的に企業から配られる書類はA4サイズのものがほとんどですので、A4サイズの書類がすっぽり入る大きさのかばんを用意すると良いでしょう。
立つタイプのカバン
2つ目は「立つタイプのもの」です。A4サイズがすっぽり入る大きさのかばんでも、床に置いた時に立たないタイプが存在します。その場合、面接などで床に置いた際、横にして寝かせるしかありません。そのため、かばんの底面に金具などで立つようになっているタイプのかばんを選んでおくと無難でしょう。
集団面接の時は1問に対し1分程度を目安に
次に集団面接に臨んだ際のマナーです。集団面接では、2人以上の学生と一緒に面接に臨みます。例えば10分という面接時間の中に5人の学生が居た場合、与えられる時間は大体2分程度と考えられます。
しかし、1人の学生が2分以上も話していると、他の人のアピール時間が無くなってしまい、そのまま面接終了になってしまうこともあります。そういった学生を企業は欲しいとは思いません。
集団面接では要点を短く、簡潔に
なぜなら「周りのことを考えられない学生」と評価してしまうからです。そのため、集団面接では「1問に対し1分で短く簡潔に要点を話す」技量が試されています。周りのことを気にしつつ、短い時間で自身をアピールできれば、企業側は「協調性がある」と判断してくれ、次の面接に進ませてくれる確率が上がります。
また、「自己紹介をしてください」という設問に対し、自己PRをする学生が例年いるのですが、質問に対して異なった回答をしているので、不合格になる可能性が上がります。面接官の質問をよく聞いて回答するようにしてください。
退室時は素早く出る
面接が終了し、「本日は以上です」といわれたら、「ありがとうございました」といって礼をして席をたちます。その後、かばんをもってドアまで素早く移動し、「失礼いたします」といってからドアを小さく開けて退室するようにしてください。これが退室時の基本的なマナーです。
面接で上手く答えられなかったとしても、その場で気落ちしてダラダラ出ていくよりも、素早く笑顔で出ていった方が面接官に与える印象は大きく変わってきます。
面接官によっては「貴方はうちの会社に向いていると思う。ぜひ今後ともよろしくお願いします」という方も居ます。その言葉でウキウキしてしまい、退室時のマナーを守れなければ、それだけで不合格になってしまうこともあるようです。
特に面接が進むにつれて、上の方が対応してくれるようになると、その傾向は強まるようです。不合格にならないためにも、先ほど紹介した面接が終わったら素早くその部屋から出るということを心がけると良いでしょう。
就職活動のマナーまとめ
就職活動時に内定がなかなか取れなくて困っているという方もいると思います。緊張してしまって今回ご紹介してきたような内容をなかなかできないという方。就職活動は「場慣れ」が必要です。そして、毎回どこが悪かったのか、足りなかったのか振り返るようにすれば絶対に前進し続けることができます。
落ちてしまったからといってくよくよせずに、反省して前に進めるようにしてみてください。どうしても内定が取れないという方は、第三者に客観的に見てもらうこともできるサービスがあるので、人事のリクルーターなどを紹介してもらえるサービスを利用して見てください。
就職活動は、初めて社会との接点ができて、現実に打ちひしがれそうになることもあるかもしれませんが、1人で悩まずに誰かに相談してください。素直に自分のできないこと、足りないことを分析して、修正していくことも一つの能力です。
1人で抱え込まずに、人生を前に進めて行ってくださいね。