就職活動では、企業情報などをまとめた就活ノートを作ることが便利という話を聞きますが、実際どのように作成すればいいのかわからないという人もいるかもしれません。では、就活を円滑に進めていくために求められる就活ノートとは何か。就活ノート作成にあたり、おすすめのルーズリーフの紹介、ノートに書くテンプレート項目、企業分析や自己分析の仕方をまとめていきます。
このページの目次
就活ノートとは?まず、就活ノートは一般的にどのようなものでしょうか?
就活ノートとは、作り方に確実なきまりがあるものではないですが、良しとされている形があります。サイズはA5サイズのリングノートでルーズリーフが使えるリングファイルタイプがおすすめされています。
ノートの中身はテンプレートである程度決まっており、選考・エントリー状況をまとめるページ、自己分析のページ、面接の内容や振り返りのページが主に記入している項目です。また色は派手なものではなく、黒や紺など目立たないような色がよいでしょう。
就活ノートが必要とされている理由は、説明会や面接などで得た情報を蓄えるため、得た情報をもとに企業分析や自己分析をすすめていくための2つが挙げられます。
ただ聞いた情報をメモするだけでなく、集めた情報を整理することにより、自分がその企業に向いているか、志望動機になる点はどこかなどまとめることができ、効率よく就活をすることができます。また、メモをとっている様子は企業にもよりますが、話を聞く姿勢として参加者の態度を見ていることもあるので、採用者にアピールする大事な行動にもなります。
フル活用しやすい就活ノートとは?
上記で就活ノートにきまりはないと書きましたが、最低限必要なポイントはあります。それは、説明会などで立ったままでも書きやすいノートであること、情報量の多さに対応するためある程度の大きさがあることが求められます。この2点を考慮すると、おすすめの就活ノートは次のようなものです。
A5サイズが程よいサイズ
まず、大きさはA5 サイズが程よいとされています。逆にB5サイズでは大きく立ちながらの記入が難しい、B6サイズでは小さく必要な情報が書ききれないといった点があります。
次に書きやすさについては、ノートの種類が関係します。ノートの種類は、リングファイルタイプが使いやすいとされています。通常のノートだと、複数企業の選考などを書いた場合にノートがなくなると次の新しいノートに情報がまたがってしまうため、臨機応変に情報をまとめるにはルーズリーフが便利です。
コクヨのキャンパスが使いやすい
自己分析や企業分析のページのテンプレートをワードなどのデータで作成しておくと、いちいち手書きですべて記入することもなく必要な分を印刷して貼り付け、ノートには必要な情報だけがまとまり作業が楽になります。
使いやすいルーズリーフやリングファイルタイプのノートとして、コクヨのキャンパスが挙げられます。
また、事前にテンプレートが書いてある市販の就活ノートも含めてですが、あくまでも就職活動なので派手なキャラクターの表紙のものは避け、目立たない黒や紺など無難な色や表紙のノートを選びましょう。
就活で必要な情報は?何をメモすればいい?
ノートにメモしていくテンプレートの項目は、大きく3つに分かれます。
1つ目は、就活の情報や企業の気づいた点などをメモすることです。特にホームページなどで知ることができる情報よりも、説明会やイベント、あればOBOG訪問で聞いた話などは、面接時で活かすことができるのでメモ必須です。
気になったことや参考にしたい情報など細かいことでも構わないので、忘れてしまわないうちにすぐメモしておきましょう。時間が経つとせっかくの情報も忘れてしまうので、話を聞いたらすぐにメモをしていく習慣をつけるとよいかもしれません。
2つ目は、聞いた情報から気づいたことや感じたこともメモしていくことです。企業側の話を聞いて、自分には共感できる点や疑問点などもメモしていると、質問する情報を整理することにつながります。また、これらの情報は自己分析や企業分析をする際に役立ちます。
3つ目は、客観的に自分の就職活動を振り返られる点です。選考回数が多くなると、自分の良かった点や改善点をふまえて次に望まないといけません。これまでの面接を振り返り、悪かった点の改善を続けていくと良い結果にもつながります。さらにルーズリーフだと、良かった面接、悪かった面接ごとに分けてリストアップできるので、改善点をまとめやすいでしょう。
企業分析は何を書いていけばいい?
企業分析について、テンプレートとして必要な情報を見ていきましょう。これらの情報は、あくまで企業を知るためのものなので、ルーズリーフに綺麗にまとめる必要はありません。
主だった項目は、ホームページや説明会で配布される資料などで調べられるものになります。
企業名とその業界、事業内容、代表者、企業の歴史、経営理念や社訓、労働条件、本社・支社などの所在地、連絡先が最低限の必須項目です。
事業内容や自分のやりたいことのマッチ
事業内容は自分のやりたい仕事とマッチしているかを考慮する基本的な情報になります。人によっては、労働条件を見て企業を選ぶということもあるので大事な要素です。
このように企業分析で必須のテンプレート項目では、自分が働きたい企業や業種は何かを考えていく自己分析につながっていきます。細かいですが、企業のことをどれだけ知っているのかということも大事です。面接時に他の人と差をつけるポイントになるので、丁寧に情報を集めることをおすすめします。
自己分析は何を書けばいい?
企業分析をまとめた後は、自己分析をしていきましょう。回数を重ねると、ルーズリーフでまとめたものが一覧となり、自分の強みや弱みがまとまった一つのノートになります。自己分析で大事なことは、自分が多くの情報を基にして企業の本質を見抜きや正しい決定ができることです。自己分析で必要なテンプレートの項目や考え方の流れを以下の通りです。
まずは、企業の情報を整理します。ルーズリーフだと、業種などの種類ごとに分類がしやすいです。
自分が求める企業像、メリット・デメリットを書き出す
次に、企業のメリットとデメリットを抽出していきます。些細なことでも構わないので、思いつくものをそれぞれ書き出してみましょう。この作業をしていくと、自分が企業に何を求めるのかがみえてきます。
メリットとデメリットを書き上げた後は、その項目を重要度の高い順から並び替えをしていきましょう。多く書き出した場合は、それぞれ上位3つくらいに絞るのがベストです。
そして項目の優先度順に並び替えが終わった後は、なぜそう思ったのか自分に疑問を投げかけて、本音で選んだのかどうか問いかけてください。さらに、本当に重要な要素なのか、実現が可能・不可能なのかと疑ってください。
この作業を進めると、自分が本当に企業に求めている要素は何かを知ることができます。
就職活動では自分の志望や労働環境など、絶対に譲れない要素を持つことが大切です。しかし、回数を重ねるごとにその要素を見失ってしまうこともありますので、このような自己分析を行うと芯がぶれずに面接対策もできるのでおすすめの方法です。