新卒は本採用ではなく最初に試用期間があることを把握しよう!

新卒で採用された場合、社会人として本採用だと考えている方も多くいます。ですが実際には本採用ではなく、最初は試用期間からのスタートです。試用期間と聞くと難しく考えてしまう方もいますが、問題なく勤務してもらえるのか評価されるだけです。まじめに仕事をしていれば試用期間で解雇されることはありませんが、どのような制度か事前に確認しておくことを忘れないようにしましょう。

新卒には試用期間があるので注意が必要!

新卒採用されたら、最初の数ヶ月間は試用期間で雇用されます。試用期間では、採用した社員が企業で働いていくための適性があるかチェックします。この期間で主にチェックされるポイントになるのが、遅刻や欠勤などをせずにしっかりと働いてもらえるのかという点です。

試用期間で仕事の成果が見られる

人によっては、試用期間で仕事の成果が見られると考えていることもあります。ですが、新卒で採用したばかりの学生に対して、仕事の成果を求めるということはありません。中途採用の時の試用期間とは別なのでそこは安心できますね。

焦って結果を残そうとするのではなく、まずは仕事に慣れるために1つずつできることをこなしていきましょう。

基本的に使用期間はどのくらいの長さなのか?

試用期間について考える際のポイントになるのが、どのくらいの期間が設定されているのかという点です。法律的な観点から考えてみると、実は上限が設定されているわけではありません。

上限が設定されているわけではないため、基本的に企業側が好きな期間を試用期間として設定できます。一般的な新卒採用の試用期間としては、3ヶ月を設定しているケースが多くなっています。

また最初に期限の定められていない試用期間は無効になるため、入社前に期間などに関する項目を確認しておくことも忘れてはいけません。疑問点があれば面接時などの機会で質問するようにしましょう。

6ヶ月の試用期間は長いのか?

3ヶ月程度の試用期間が多いと聞くと、6ヶ月で設定されているのには問題があると考える方もいるかもしれません。

ですが、6ヶ月だからといって、試用期間が長いということはありません。実際には3ヶ月程度が多いといっても、短いところだと1ヶ月で長くても6ヶ月というケースが多くなっています。

6ヶ月と設定しているのは、時間をかけて企業にとって価値のある社員になるのか判断したいと考えている証拠でもあります。

試用期間が長いと不安になる方もいるかもしれません。不安を感じるのではなく、しっかりとチェックされているということは期待されている証拠だと考えるのも1つの手です。

試用期間が延長されることってあるの?

試用期間におけるポイントの1つが、延長される可能性も存在しているという点です。延長される可能性があると聞くと、一方的に試用期間が長くなると考える方もいるでしょう。

ですが、基本的には、企業側が一方的に試用期間を延長はできません。働いている側と雇用している側の両方の同意があって初めて、期間を延長することが可能です。

最悪の時は弁護士などの専門家に相談

新卒で採用されたばかりの社員にとっては、就業規則がわからずに戸惑うこともあるでしょう。問題なく対応できるようにするためにも、働き始める前に就業規則に関する項目を調べておくことも大切です。一方的に期間が延長された場合は、弁護士などの専門家に相談するのも1つの手です。

試用期間中の残業について知ろう!

新卒の試用期間で確認すべき内容には残業の問題もあげられます。試用期間で働いている場合だと、残業はしなくても問題ないと考える方もいるかもしれません。ですが試用期間であっても、企業によっては残業や休日出勤などが求められるケースも見られます。

法律的には残業・休日出勤は認められている

法律的にも試用期間中の残業や休日出勤は認められていることなので、求められたら状況に合わせて対応するようにしましょう。

1つ注意しなければならないのが、残業代が支払われるのかという点です。試用期間中は給料が少なめということもありますが、残業代は試用期間でも必ず支給されなければいけないものです。残業代が支払われないのは問題なので対応を確認することも大切です。

実際にクビになる可能性とは?

人によっては試用期間といっても、新卒社員を採用した後で形だけ行われるものだと考えている方もいます。ですが形だけで行われるものではなく、実際に試用期間中にクビになってしまう可能性もあります。就職活動を乗り切って採用された企業だからこそ、試用期間の間にクビにならないように注意しましょう。

クビにする場合でも、勤務態度やスキルなどさまざまな項目をチェックされたうえで通知されます。事前にどのようなポイントを確認されるのか把握し、問題なく勤務できるようにすることも大切です。基本的には遅刻や欠勤をせずに問題なく働いていれば、クビを通告される可能性を低くすることが可能です。

退職時の流れを知ろう!

新卒の試用期間でクビを言い渡された場合、明日から来なくていいというなパターンは多くありません。ですが採用から14日以内であれば、明日から来なくていいと言われる可能性もあるので注意が必要です。

労働基準法で細かく記載がある

14日以降のクビ通告であれば、30日の猶予が設けられます。クビの30日前に通告するか、30日分の給料を支払うことが労働基準法に定められた決まりです。

また残りの勤務日数と給料に関する項目は、組み合わせることもできます。例えばクビの20日前に通告した場合は、10日分の追加手当を支払うという形を選択できます。もしもクビを言い渡された場合には、通告の仕方に問題がないか確認しましょう。

正当な理由がなくクビになることはない

試用期間中にクビを言い渡されることもありますが、正当な理由なく解雇されることはありません。例えば無断欠勤や遅刻が多い場合には、正当な理由に当てはまります。特に朝が苦手という方の場合には、遅刻が続いて解雇されないように寝坊を防ぐ対策を考えるようにしましょう。

経歴詐称や極端なスキル不足は解雇の対象

また経歴詐称や極端なスキルの不足も正当な理由による解雇の対象です。採用されるために、パソコンのスキルなどを誇張して面接を突破した方もいるかもしれません。

そのような場合には、入社後に採用面接の際の内容と違いがあるなどの影響で解雇される可能性もあります。自分を良く見せようとしてもバレたら意味がないので、ありのままの自分で採用されるように努力することが大切です。

試用期間中にもボーナスはもらえるのか?

社会人になってからの楽しみとして、ボーナスをあげる方も多くいるかもしれません。ボーナスを楽しみにしている方にとって気になるのが、新卒の雇用期間中でもボーナスを受け取れるのかという点です。

実際に受け取れるのかという点に関しては、対応が企業によって異なるので注意が必要です。4月入社の社員の場合だと、最初のボーナスは夏のボーナスの6月と考えている方も多くいます。

夏のボーナスの査定

ですが、夏のボーナスの査定というのは、下半期の10月~3月の期間です。そのため4月入社の新卒社員の場合は、夏のボーナスの査定期間にはまだ入社していません。査定期間に入社していないという理由から、試用期間中だとボーナスがもらえないのです。また採用された企業によっては、少ない額でも夏のボーナスが受け取れるというケースも見られます。

給料に関する内容を確認しよう

新卒の試用期間で注意が必要なポイントの1つが、受け取れる給料に関する項目です。

労働基準法違反もある

試用期間ということで、本採用の社員よりは受け取れる給料は少なくなります。少ないといっても、最低賃金よりは多い額を受け取れなければ労働基準法違反です。

もしも最低賃金より少ない場合であれば、専門家に相談するのも選択肢の1つです。残業手当も本採用の社員よりは少なめですが、しっかりと支給されるので安心して働けます。

ほかにも交通費や福利厚生費の支給もあるため、気になる方は事前に確認しておきましょう。制度について確認しておくことで、お金に関するトラブルを防ぐことにもつながります。