従業員に副業を許可する企業が増え、副業を行うことが珍しいことではなくなっています。社内に不足している専門的なスキルを持った人材を求める企業と、副業をしたいと考えている人とをマッチングさせるサービスが増えてきていますが、数あるサービスの中からここではBizGROWTHを紹介します。特徴や料金について詳しく見ていきましょう。
このページの目次
BizGROWTH(ビズグロース)とは
BizGROWTHは、企業と副業をしたい人とをマッチングさせるクラウドソーシングです。依頼者は法人に限定されており、副業をしたい受注者側のワーカーは大手企業を中心とした現役会社員のスペシャリストです。
依頼者が利用するには、まず会員登録を行い、プロフィール登録をします。そして、BizGROWTHが予め用意しているジョブカタログから依頼したい内容を選択し、ワーカーの募集を行います。
この際、応募者を待つだけではなく、ワーカーのプロフィールを確認して、応募してもらいたい人材にオファーを出すこともできます。応募があると、仕事内容と料金の擦り合わせを行うための事前相談に進みます。
依頼者と受注者の双方で仕事内容と料金の合意が得られた時点で仕事が開始します。両者間で契約書を交わす必要はありません。
仕事が開始した時点で発注者は料金の仮払いをBizGROWTHに行っておきます。受注者から発注者への納品が行われ、納品物の検収が終了すると、案件が完了となり、受注者に報酬が支払われる仕組みになっています。
BizGROWTH(ビズグロース)の料金
発注者が会員登録を行っただけでは料金は発生しません。また、仕事の依頼後に応募してきた応募者との間での事前相談を行うときはBizGROWTHが日程調整を行いますが、調整を行ってもらうことによる料金も発生しません。
受注者と合意した料金のみが支払い対象です。料金の支払いは依頼を行った仕事単位で、システム上で完結させる仕組みになっています。
初期費用
一切かかりません。
月額料金
一切かかりません。
その他の費用
受注者と合意した料金を支払う必要があります。BizGROWTHはシステムを利用するための料金として受注者から報酬金額の30%を徴収しますが、依頼者からはシステム利用料を徴収していません。
BizGROWTH(ビズグロース)を利用しているユーザー・会社の社数
利用しているユーザー数も会社の社数も公表していません。
ユーザーの人数
ユーザー数は公表していないため不明です。
利用している社数
利用している社数は公表していないため不明です。ただ、BizGROWTHのサイトに掲載されている「実施事例紹介」欄からは「アパレル企業」、「EC運営会社」が、「ご利用された方の声」欄からは「IT企業」が依頼企業の業態として含まれていることがわかります。
BizGROWTH(ビズグロース)の特徴
一般的に仕事を依頼する際は、依頼書という受注者に渡す資料が必要ですが、BizGROWTHは、ジョブカタログという依頼書を用意しています。ジョブカタログには、「依頼の概要」、「受注者との事前相談の際に発注者が用意すべき資料の一覧」、「納品物」、「仕事の進め方」、「予算の目安」、「納期の目安」が記述されています。
2019年2月時点で、ジョブカタログは17の領域で91件用意されています。具体的には、「SEO対策」に7件、「リスティング広告」に7件、「アフィリエイト」に5件、「SNS広告」に6件、「リマーケティング広告」に3件、「ウェブ集客」に3件、「EC」に3件、「インバウンド集客」に8件、「アクセス解析」に5件、「広告」に10件、「システム開発」に7件、「業務システム化」に2件、「UIUX」に3件、「営業・営業企画」に6件、「人事・採用」に6件、「経理・財務」に6件、「経営企画」に4件です。
依頼したい仕事がジョブカタログに無い場合は、BizGROWTHにジョブカタログの追加をリクエストすることにより、随時ジョブカタログが追加されます。依頼者はジョブカタログを選択して、募集を行います。
受注者側は応募に際して、ジョブカタログの確認ができます。業務内容が事前にわかり、最低報酬額である予算の目安が示されていますので、応募しやすくなります。
また、BizGROWTHは受注者側がプロフィールを登録する際に、身に付けているスキルと経歴をできるだけ詳細に記述するように求めています。良い書き方の例も示していますので、示された例に沿って記述することにより、依頼者の目に留まりやすくなります。
続いて、BizGROWTHの特徴と、その特徴による依頼者側のメリットを説明します。
ジョブカタログが用意されている
特徴の1つ目は、仕事の依頼書に相当するジョブカタログが用意されていることです。依頼書を用意せずに、募集する仕事の概要だけを提示して募集を行っても応募者が集まらない場合があります。
自ら依頼書を作成するとしても、依頼書の作成に慣れていない場合は抜け漏れが生じる可能性があります。抜け漏れがあると、応募者がいたとしても、応募者のスキルとのミスマッチが発生したり、仕事の事前調整に時間がかかってしまったりすることがあります。
また、事前に報酬額を示しておかないと、応募者が集まらない場合があります。応募者がいたとしても依頼者の考える報酬額と応募者の考える報酬額とに相当な開きがあった場合は話がまとまらずに、応募者を再度募る必要が生じます。
ジョブカタログが用意されていることによるメリットは4点あります。1点目は、自ら依頼書を作成する必要が無くなることです。
2点目は、既に完成されたジョブカタログを利用してスムーズに依頼を行えることです。3点目は、業務範囲が明確にされているジョブカタログを元に応募者と相談ができるため、期待する納品物が納期内に得られやすいことです。
4点目は、応募者が報酬額の目安を理解した上で応募するため、報酬額の交渉を行う際に揉める可能性が低いことです。
料金体系が分かりやすい
特徴の2つ目は、シンプルでわかりやすい料金体系です。初めて仕事を依頼する依頼者にとっては、どのような成果が得られるか不明なのにも関わらず、システムへの登録料や月々の費用が発生する料金体系になっていると、予算が立てにくくなります。
しかし、そのような費用は発生せず、ジョブカタログに示されている予算の目安を基準にして応募者と報酬額を話し合い、合意した報酬額の支払いが唯一発生する費用です。この料金体系によるメリットは予算が立てやすくなることです。
現役のスペシャリストに仕事の依頼ができる
特徴の3つ目は、大手企業に勤めている現役会社員のスペシャリストに仕事の依頼ができることです。依頼者は、応募者のスキルと経歴を見て受注者を選定しますが、大手企業に勤めて経験を積んでいる人ばかりなので、安心して発注できます。
この特徴によるメリットは、依頼者の期待する能力のミスマッチが起こりにくく、期待する納品物を得られることです。
BizGROWTH(ビズグロース)の口コミ・評判
ジョブカタログが用意されているため依頼しやすい
仕事を依頼したことのある依頼者からは良い評判を得ています。「ジョブカタログが用意されているため、依頼がしやすい。
また、業務範囲が明確にされているため、依頼内容をまとめる必要が無く、準備の工数がほとんどかかっていない。加えて、現役のプロが対応するため、安心して依頼することができた。受注者は大手企業に勤めており、スキルが高かったので、こちらへの指示が的確で安心してお任せできた。今後も継続して依頼したい。」という口コミがあります。
また、「アフィリエイトエキスパートレビューと採用改善を依頼した。顕在的な課題だけでなく、手法さえ知らなかった採用改善も依頼できた。
応募者は業界では有名な企業に勤めている人ばかりのため、安心感があった。得られたアウトプットは、具体的な施策を一覧にまとめたものであり、そのまま実行すればよいレベルだったため、実行するイメージがわき、すぐに活用できる。業務メニューが増えたら、また依頼したい。」という口コミもあります。
BizGROWTH(ビズグロース)の運営会社
株式会社リクルートが運営
1960年3月に創業し、東京都千代田区に本社を置く株式会社リクルートです。
組織人事・キャリア・労働市場に関する調査・研究や政策提言、人工知能・機械学習・サンサーなどの新技術の研究開発、ベンチャー企業への投資、中小企業の経営者を対象にした経営と金融のサポートを主なサービスとして展開しています。
株式会社リクルートホールディングスのグループ企業です。
株式会社リクルートホールディングスの会社情報・概要
運営会社 | 株式会社リクルートホールディングス |
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事業内容 | BizGROWTHの運営 |
代表取締役 | 代表取締役社長 兼 CEO 峰岸真澄 |
資本金 | 100億円 |
従業員数 | 609名 |
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