2017年10月からサービス提供を開始したジョブカン労務管理。入社から退社まで、生じるあらゆる手続きを自動化するクラウド型サービスとして注目されています。どのような労務管理システムか関心を持つ人も少なくありません。ここではジョブカン労務管理の概要や料金体系について紹介します。さらに利用しているユーザーの数やメリットについても取り上げます。
このページの目次
ジョブカン労務管理とは
ジョブカン労務管理とは、株式会社Donutsが運営管理するクラウド型労務管理システムです。株式会社Donutsではジョブカンシリーズと呼ばれる企業運営を効率化し、経営を加速させるためのクラウドサービスを提供していますが、ジョブカン労務管理はその1つです。
ジョブカン労務管理は2017年10月にサービスを開始し、人事労務に関する管理業務の削減や業務効率化サービスを提供しています。
ジョブカン労務管理の料金
ジョブカン労務管理を導入するにあたり、最も気になるのがその料金体系です。株式会社Donutsでは分かりやすい料金体系を採用して、ユーザーが導入しやすい工夫をしています。
初期費用
ジョブカン労務管理には無料プランと有料プランの2つのプランがありますが、いずれも初期費用は無料となっているため、導入のハードルは低いです。
30日間無料プランがある
ところでジョブカン労務管理では無料お試し期間を設定し、30日間無料で有料プランの全機能を際限なく使えます。
そして無料期間が終了すると、自動的に無料プランに移行する仕組みとなっています。
月額料金
無料プランでは初期費用だけでなく、月額料金も無料で使用できるサービスです。ただし、無料サービスが利用できるのは従業員5人までです。
また他サービスとのデータ連携が制限されたり、作成した手続きの保存期間が30日だったりと、利用機能に一定の制限を設けています。さらに、運営会社のサポートも受けられません。
有料プランは1名につき月額400円
一方有料プランは、ユーザー1名につき月額400円の料金設定となっています。もし従業員100名の企業でこのシステムを導入するならば、月額料金は4万円となります。
有料プランでは、利用人数や利用人数の制限を受けることなくシステムを使うことができます。もちろん運営会社のサポートも受けられるので、不具合があったときに対応してもらえます。
その他の費用
ジョブカン労務管理では1ユーザーごとの料金体系となっていて、ユーザーが新しく追加されるたびに費用も追加されます。料金請求は当月締めとなっていて、その月にユーザーが新しく追加されたら、その月の料金のカウント対象となります。
カウント対象となるのは在職中または休職中の従業員となり、退職済みのユーザーはノーカウントです。
ジョブカン労務管理を利用している利用しているユーザー・会社の社数
2017年10月にサービスを開始したジョブカン労務管理。サービス開始以来、導入している企業の数は着実に増えています。
ユーザーの人数
2017年10月のサービス開始から、2018年10月までの1年間で登録ユーザー数は12万人を超えました。また、その中の99%以上は継続して利用しています。
利用している社数
様々な規模の企業がジョブカン労務管理を導入しています。正確な導入企業数は不明ですが、10名未満の企業から100名以上の企業まで導入実績があります。
中でも11~50名規模の企業の導入実績が、全体の約4割を占めています。
ジョブカン労務管理の特徴
ジョブカン労務管理はクラウド型の労務管理システムとして優れた機能を有します。あらゆる手続きの自動化や従業員情報の一元管理、作業効率を上げる便利な機能がついています。
あらゆる手続きを自動化
ジョブカン労務管理は入社から退社までに生じるあらゆる手続きを自動化する機能が備わっています。まず従業員情報を基にして、入退社や扶養や氏名変更手続きなどを含むあらゆる手続きに関する帳票の自動作成を行ってくれます。
役所への申請手続きも効率的に!
もちろん電子申請に対応し、役所への申請手続きもオフィスのパソコンから行うことが可能です。このことによって役所へ行く手間を省略させて、労務周りの業務時間を減らしてくれます。
労務管理の経験が少なくても対応できるように、ToDoリストを自動作成することで、どの書類をどこへいつまでに提出するかをナビゲートする機能を有します。複数の労務管理者がいる場合でも、作業進捗を共有化できる機能によって漏れのない管理が可能です。
従業員情報の一元管理
労務管理システムでは、従業員情報の一元管理はとても重要な課題です。ジョブカン労務管理では各種履歴からマイナンバーに関する重要な情報を、まとめて一元管理できます。
マイナンバー管理もセキュリティ万全で提供。
各従業員の情報項目を保存する機能だけでなく、初期項目以外で管理したい従業員の情報があれば自由にカスタマイズできる機能があります。そして厳重に管理することが求められるマイナンバーも、厳重なセキュリティ機能で漏えいなどを防ぎます。
またジョブカン採用管理システムと連動させることで、新卒や転職で入社してくる従業員に対して、応募から入社までの流れをシームレスにデータ管理させます。採用管理システムと労務管理システムとを連携させることで、入社に関する手続きをスムーズに行えます。
作業効率を上げる便利な機能
ジョブカン労務管理では、労務作業の効率を上げるために便利な機能をつけています。色々な機能を使いこなすことで、作業の効率化を上げてコスト削減が実現可能です。
例えばアラート機能を使うことで、従業員からの申請や契約社員の更新日などの情報を忘れずにチェックすることができます。また各種手当申請書など従業員が利用したい書類をいつでもダウンロードできるように、管理者画面からアップロードすることを可能としています。
ジョブカン労務管理の口コミ・評判
「ジョブカン労務管理の良いところは、他のジョブカンシリーズと連携できることでしょう。共通ログインによって他のシステムと一括管理できるので、業務の効率化に役立っていると感じています。」
「入社や退職時に必要な社会保険や雇用保険の手続きを自動化できる機能があるのも大きなポイントです。実は保険の手続きはとても面倒であるため、人材の流動が頻繁な企業では負担が大きいのですが、これを自動化してくれるため労務管理の効率化が図れてとても助かります。」
残業申請などの煩雑な処理をデータ管理
「今までは残業申請や有給管理といった処理は手書きと印鑑で済ませるという古いシステムでした。そのため、手計算が必要となってその度に残業するという状態が続いていました。
これではいけないと考え、ジョブカン労務管理の導入を検討し資料請求も行いました。システムを導入したことによって、今まで行っていた手計算が自動化され残業を減らすことができました。
またコンピューターが計算してくれるので、計算間違いがなくなりミスがかなり減った印象です。」このように高く評価する口コミが見られました。
ジョブカン労務管理の運営会社
ジョブカン労務管理を運営する株式会社Donutsは、東京都渋谷区代々木に本社を構えています。本社は東京ですが京都にもオフィスがあり、海外にはタイと韓国に支社を持っています。
株式会社Donutsの創立は2007年2月であり、資本金は7,777万円、売上高は61億円(いずれも2018年3月末時点)です。株式会社Donutsは比較的新しいベンチャー企業ですが、歴史を変えたサービスのほとんどが小さなベンチャー企業であることを念頭に、世界に衝撃を与えることを目標としています。
株式会社DonutsではIT分野の3領域で事業を展開しています。1つ目はWebサービス事業であり、スマホネイティブ世代の定番アプリであるMixChannelと女性の秘密に迫るハウツーサイトであるハウコレの運営を行っています。
2つ目はASP事業です。ASP事業の1つとしてジョブカンシリーズの開発があります。
勤怠管理システムをはじめ、ワークフローや経費精算など、ユーザーの使いやすさを追求したシステムを開発しています。更に医療分野にも進出していて、クリアスと呼ばれるクラウド型電子カルテの開発を手掛けています。
3つ目はモバイルゲーム事業です。戦国の虎Zやロストキングダムなど、5つのモバイルゲームを提供しています。
このように株式会社DonutsはIT分野において、世の中の時流を変え、20年後であっても価値があるサービスやコンテンツ作成を事業の柱としています。