内定を認めない親も納得させられない学生は社会人になっても活躍できない3つの理由

2015年くらいから就職活動で企業から内定をいただいたけれども、親から内定した企業への入社を反対されて親の認める企業に入社するという「オヤカク」という言葉が流行り始めている。親が入社式や、事前に企業の社員や社長にあって確認するというところが名前の由来だが、本当に残念な時代になってしまった。

20歳を超えて、育ててもらった親への感謝はあるが、これから40年以上働いていくのは本人だ。過剰になっている親も親だが、親の反対を納得させられない本人にも問題がある。こういう学生が社会に出ても活躍することができない理由を3つご紹介したい。

1. 信念がない人は人に惑わされてしまう

学生の段階で信念を持てというのも酷な話かもしれないが、では何のためにその企業を受けて内定をいただいたのか。

勿論並列して複数の企業を受けているために、そこまで内定を辞退すること自体には問題はないのだが、一々親に確認をとって入社することに対しての意味のなさと、それによって自分を変えてしまうという「信念のなさ」が問題だ。

社会人になると何が正解かわからない。先輩なのか、上司なのか、直属の上司じゃなくてももっと上の部長やマネージャー、役員、社長なのか。誰を信じていいのかわからないという自体に陥ることになる。

大切なのは自分を持っておくこと。

全てを拒否して、自分の考え方だけで生きろと言っているわけではなく、自分の考えを持った上で人の意見を取り入れていくということだ。

ポイント:長期的なキャリアプランを考えて選択すること

社会人になると約40年ほど働くことになるのに、自分を持っていないと例えば親が決めた会社に入って、その後に「やっぱりこれがやりたいことではなかった」と言っても遅い。最初の3年がかなり重要なので、そこで失敗してしまったらスタートが遅れてしまう。

今は売り手市場ではあるが、これがまた時代が変わったらどうなっていくのだろうか。
しっかり長期的に考えて、今だけを見つめるのではなく長期的な視点でキャリアを考えていくことが大切だ。

たとえ入社したとしても転職したり、次のキャリアを考えたり、人生は選択の連続だ。

会社に入って仕事をしても案件や業務でも選択の連続。自分で責任を持って選択することがまずは大事だ。そういう選択は学生時代でも磨くことができる。

バイトもそうだし、バイト以外でもそういう選択の回数や決断の回数で人の信念の強さが分かる。内定を辞退しようと考えている人はもちろん、内定が無くて悩んでいるという学生は信念があるか、「自分はこれが譲れない」というものがあるか、なければ作ることをおすすめする。

そういう硬いものでなくても、将来やりたいことリストのようなものでもいいと思う。そのやりたいことをどうやったら実現出来るか自分の頭で考えて組み立てておくことによって、それ以外の選択に悩まされなくなる。

2. 相手の考えとすり合わせることができるコミュニケーション能力がない

自らの親とはいえど、反対されているというところには何かしらの理由がある。「会社が上場していなければいけない」、「親が知っている会社でなければいけない」、などなど多くの理由がある。

親の立場からすれば自分たちが苦労して育てた大切な子供を知らない企業に入れるのは不安だというのは非常によく分かる。しかし、子供の立場で考えてみよう。子供はこれから不確実性の高い世の中をサバイブして生き残っていかなければならない。

ポイント:親は前時代的な考え方をしている

昭和的な価値観を押し付けてはいけない。もう製造業中心の世界ではなく、インターネットやソフトウェア中心の世界になってきて、製造業はやがてロボットに代替されていく。すでにロボットが受付から、荷物を部屋まで運ぶというようなホテルが出てきている。

この動画のような未来が来ているということは誰もが知っているわけではない。
のんびり過ごしていたら、どんどん人間の作業がロボットに奪われていく。

誰でもできるような作業は、人間がやる必要がなくなる

“誰でもできるような作業” は大企業であっても捨てる対象になっていく。
これまで給料を上げるために作っていた職種や役割もどんどんいらなくなっていく。
未来を想像して、職業や動き方、業種を見極めていかなければならないのだ。

だからスーパーや百貨店などの大手でもどんどんリストラになる可能性もあるのだ。

親たちが完全にそういう「市場の今」を全て熟知しているとは全く思えない。親も過干渉ではあるし、子供も自分の意思で判断できないというのが問題だ。

学生は親を納得させるだけの材料を集め、長期的な視点に立って親を説得して落としどころを探すべきだ。

実際多くの企業へ行動し、人事や社から直接生の声を聞いて、マーケットを見て、企業の利益や売り上げ構成をみて、将来を考えているのであれば、自信を持って親と接することができるはずだ。

逆にそれができないというのであれば、それは親のいう通りなのかもしれない。それは調べ切れていない、自分の選択する未来に自信が持てないのは、自分が調べて正しい知識を取得し、選択する覚悟がないということだ。

3 . 覚悟がない人には何も任せられない

何かを選択するということは何かを捨てることだ。それは就職活動を終えた学生も同じで、内定を辞退することもそう。覚悟が持てないから、自分に自信がないから人の意見にのっておけば、「やっぱりこうじゃなかった」と思った時に言い訳ができる。

覚悟がある人は言い訳をしない人だ。

覚悟ができていれば、誰が何を言おうと気にならない。自分の将来だけを見据えて行動できる。たまに羽目をはずすことはあったとしても、基本的には自分の考えている通りに行動する。

覚悟がある人には、自信があるし、周りに惑わされない強さがある。そういう人に仕事は集まってくるし、自分が何かを営業された側に立ってみよう。

自信がない人よりそういう自信や覚悟、経験がある人に依頼したいのではないだろうか?

覚悟がある人にどんどん仕事が集まり、たとえ失敗してもチャレンジが評価される。少なくともベンチャー企業やIT企業ではそういうチャレンジが失敗談になったり、経験としてプラス評価される。世の中は減点方式ではなく、加点方式だ。

どんどん手をあげて行動を起こしていく人に託したい。

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