こんなディレクター、プランナーは嫌だ。エンジニア・デザイナーが一緒に働きたくない人材像

元Webデザイナー、現職エンジニアとして働いてきてこんなディレクターやプランナーとは出来るだけ一緒に働きたくない、何で作業する人の事を考えてないんだという言動があります。

デザイナーやエンジニアの評価を得なければこれからはサービスやアプリの開発がし難くなり、チャンスを失う事になります。それではどうやって、エンジニアやデザイナーとコミュニケーションを取れば良いのか、どうやったら好かれるディレクターとして働いていけるのかという所をご紹介します。

この記事の主な対象となる方

  • 現職でディレクターをやっている
  • 将来的にディレクターを目指している
  • プランナーをしている

どういうシチュエーションかという所は、主に何かのWebサービス、アプリ、ウェブサイトを開発している中で、というところに限定させていただきます。対象となる方は上記したディレクター、プランナーとそれを目指している方を対象としています。

ディレクターの仕事・意味とは

企業にもよってディレクター以外にもプロデューサー、プランナーという職種がある場合もあります。その場合は微妙に役割が変わってくるので、一概には言えませんが、下記のような人をディレクターと定義しています。

  • 仕様書を作成する人
  • デザイナー、エンジニアの仕事をコントロールする
  • サービスやウェブサイトを作るときに自分なりのアイデア・企画を出す
  • スケジュール・工数を管理する
  • 場合によっては外注などの予算管理
  • デザイン、イラスト、プログラムの(サービス)のクオリティ管理

ディレクターの職域は幅広くなってきています。

それでは、『こういうディレクター、プランナーとは一緒に仕事がしたくない』というポイントをあげていきます。

1. 仕様が曖昧な人

仕様とは、サービスやウェブサイトを創る際に必要な『設計図』

仕様とは、サービスやウェブサイトを創る際に必要な『設計図』。サービスを運営していると既存機能・新規機能に加えて一時的なキャンペーンのための機能実装などサービスが複雑化してきます。

勿論、全ての仕様を把握する事は無理に等しいのですが、ある程度全ての機能や仕様を把握した上で何かを企画してもらわないと、エンジニア側からの想定ケース・パターンを出す時間が膨大になります。また、実装しながら抜け漏れが発覚して更に機能を追加したりなど非効率な場合もあります。

俯瞰してサービスを見ることも能力

そういう全体を把握する、俯瞰してサービスを見るというのが、ある種ディレクターやプランナーの役割とも言えるので、エンジニアがパターンだしや細かい事をやり始めてしまうと当然『このディレクターやプランナーは仕事しているのか?』となりますので、注意が必要ですね。

施策を考える能力

ディレクターやプランナーに求められているのは、現在の仕様の把握から最適だと考えられる次の施策を考える力なのです。ですから、それを考える上での想定力・想像力というのは必須のスキルといってもよいでしょう。

仕様作成や上手い企画を創れるようになるための参考になるお勧め書籍

Webディレクション標準スキル152 企画・提案からプロジェクト管理、運用まで

2. 『すぐに創れるでしょ、直せるでしょ?』という言動

ディレクターやプランナーから良く聞かれる言動の一つに『すぐに創れるでしょ、直せるでしょ』というものがあります。これは信頼を著しく壊すことになるので言ってしまっているという方は早急に改善する必要があります。エンジニアは非常にやる気が無くなる言葉です。

見積もりの工数を増やしているのではないかという疑いからでる言葉

この言葉が出る理由としては、『エンジニアがさぼって、工数を無駄に増やしているのではないか』という思いがあるから、そう言ってしまっているのかと思いますが、1のように分かっていない人が言ってしまうと、もう信頼関係を築く事は難しいでしょう。

細部の工数を見積れるディレクターは優秀

エンジニアとしては、機能を直すことその単体を考えるとそうかもしれないが、それに関わる全てのリスクを考えています。その単体の修正を行なったとして確認・テストをする工数、デプロイにかかるフローや工数等が塵も積もれば山となるではないですが、溜まっていきます。

タスクの粒度や細かい見積もりをエンジニアと納得感のある形でだす

そういう想像もなしに簡単に、すぐにといってしまうのは非常にナンセンスです。勿論ビジネス要件としては早く修正して、出したいという事はエンジニアも分かっているのです。その上で最適な解を探すので、『今のタスクと調整して、こちらを優先していただけると嬉しいです』というような言い方をすればスムーズにチームが回るかと思います。

3. 自分の考えがない、仮説がないアイデア

サービスやウェブサイト、アプリを開発してリリースすると運用のフェーズがやってきます。皆がサービスを当てるために必死になって改善していくのですが、その時の改善企画・施策で自分の考えやアイデアに仮説がないディレクターやプランナーがいます。

そういう方は、自分のアイデアをころころ変えやすかったり、上司やその上の社長などがちょっと意見したくらいで自分のアイデアを簡単に変える傾向にあります。

そもそも自分のアイデアにどのくらいの仮説があって、創っているのかにもよるのですが、簡単に変える人は分析が足りていなかったり、『現場は自分がみているんだから、あなたたちより分かっている』というようなある種の強さが必要かと思います。サービスの数値分析における仮説の建て方や、自分の意見に強さを持つ方法はまた別途記事にしたいと思います。

現場を知っているという自信を持つ

現在のようなアプリやサービスが流行っている環境をみてみると、年齢が上の人が考えたサービスなどは存在しないですよね。Twitter、Facebook、インスタグラム、日本ではmixchannelというカップルの動画サービス。上の方の判断では今まで一つも出て来なかったアイデアだったり、その時のネットサービスの流れというものがあります。

細かい仮説とそのソースを明確にしておくこと

そういうリアルなマーケットを熟知しているのも現場だと思いますので、仮説や自分の考えもない状態でアイデアを出して人に指摘されたからといって簡単にアイデアを変えてしまうのは求心力を失いますので、こちらも注意が必要です。

また、同時に自分が間違っているという時は素直に修正するという柔軟性も必要ですね。

4. スケジュールも全て作業者任せの人

開発をしていて、差し込みで入って来る案件というのは往々にしてあります。今週、来週はこれを創りましょうという形でポイントを付けて作業量を管理していても、突然のバグ発覚や、キャンペーンが入って来るということもあります。

そういう時に他のタスクと平行しているために時間やスケジュール・タスクの調整するというのがディレクターの役割です。勿論作業者側も、『その追加タスクを含めるといついつまでには無理ですね』、という話しをして交渉・調整するのですが、スケジュールの管理も作業者任せのディレクターやプランナーは全く作業者のことを理解しようとする意志がないので、継続して一緒に働いていると疲れて来てストレスが溜まります。

また、スケジュールの管理をしていないディレクションとはディレクターと呼べるのかという疑問を抱かれるので注意が必要です。

5. 毎回仕様や企画の細部を忘れて聞いてくる人

1で述べた通りに、サービスを運営しているとサービスが複雑化してくるので全ての仕様を把握できないという事があります。しかしある程度自分で仕様を調べた上で聞いて来るのならわかりますが、何度も聞かれると非常にストレスが溜まります。

変化の多いサービスであっても、仕様書を残しておくことが大切

これはエンジニアに仕様を聞くということだけでなく、ビジネスマンとして何度も同じ事を聞くというのは仕事の出来ない、駄目なビジネスマンです。

なんのどういう課題を解決するための機能なのか、それがどうなっているのかというのは覚えておくのが基本です。

議事録やドキュメントを残すことと認識を合わせること

ですから、一度聞いた事は絶対に忘れない様に、ドキュメントや議事録に個人的に残すようにしたり、自分の考え方や捉え方・認識が間違っていないか、書いた物を共有してお伺いを立てるようにしておくと良いかと思います。

まとめ

ディレクター・プランナーのこういう人とは働きたくないという事例を挙げてきましたが、勿論作業者側も理解が必要です。少人数で運営している企業も多いでしょうから、上手くサービスやアプリを運営して成果をあげていくためにはチームワークは欠かせません。

ディレクション力をしっかりつけて、エンジニアやデザイナーに嫌がられないサービス運営をしたいですね。また、エンジニアやデザイナーの気持がわかるようになるためには、制作のスキルを知っておくというのもあります。下記に、書籍やサービスを記載しますので、参考にしてみてください。

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ディレクター、マッケッター、プランナーには必ず見ておいて頂きたいで書籍です。単にWebマーケティングの知識をワードだけで覚えるのではなく、漫画や実用的なシーンに落とし込んで書かれているので非常に理解しやすいと思います。
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション

企画から提案までのイロハについて全部1冊で学ぶ事が出来るのがこの書籍。仕様作成や画面構成などどうやって書いたら良いのか、良い構成案とは何かという基礎的な部分から丁寧に書かれているので、初級から中級の方向けの書籍になっている。

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