Rplay編集部です。昨日よりスタートしている18卒の就活生に向け、元人事の私が送るインターンシップに行く前に絶対に知っておくべき情報をお届けする本コラム。
第一回を呼んでいない方は、こちらより。
元人事が2018年インターンシップについて考えたらこうなった Vol.1
そして第二回の本日は、ここ数年を分析した結果の2018年度のインターンの傾向と、スケジュール、種類、それぞれで得られる経験についてどこよりも詳しくまとめていきます。
このページの目次
インターンシップが内定に繋がる7つの理由
昨日お話してきたインターンに参加した学生が多数の早期内定を勝ち取っているという事実。一見ただの偶然に見えるこの現象も、実は当然のことです。理由を掘り下げて考えてみます。
例えば、以下のような理由が大きな要素となります。
インターンが内定獲得に優位に働く理由7選
ポジティブに見た場合、実践的なインターンである程度の期間があるものは特に以下のような好循環が生まれることが往々にしてあります。
①プログラムを通して企業を深く知れる
②その結果、志望動機が明確になり差別化になる
③人事とのコミュニケーション量がふえる
④結果、人事から評価され本選考にも優位に働く
⑤学歴フィルターにかかる学生も、ゆっくり評価される
⑥参加中に成長する機会がある
⑦その成長を人事が見て魅力に感じる
もちろん逆のパターンとして、ゆっくり見られるが故に評価が落ちるというケースがあることは認識しておきましょう。とはいえ、これだけのチャンスを生かさないのはもったいないということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
インターンシップの学生が成果を出さないと、内定をもらえないというケースが多くあります。内定をもらっているというのが全体の約2割。
一部の人気企業の競争も激化しており、インターンシップにいけないと漏れてしまうというケースも。そんな事にならないように、インターンシップで内定をもらえない学生の特徴などについてはこちらにまとめています。
→ 成果を残さないインターンはいらない。就活・内定に繋がるインターンとは
いつの時期スタートしても内定獲得チャンスがあるスケジュールに
実は、ここ数年、夏のインターンシップだけでなく、10月から3月頃にインターンを開催する企業が増えています。
これを視点を切り替えてみてみると、仮にスタートするのがいつであっても、挑戦する機会はかなりたくさんあるということでもあります。
本選考だけにとらわれるのではなく、インターンシップも視野に入れながら時間を使うようにしてみると良いはずです。
でも、どのようなスケジュールでインターンシップを行い、就活に移行していけば良いのかいまいち分からない。そんな方も多いのでは無いでしょうか。そこで、以下では、就活の年間スケジュールをまとめていきます。
就活・インターンの全体像と年間スケジュール
そもそも就職活動(就活)は大きく分類すると「インターンシップ」と「本選考(テストセンター・エントリーシート・グループディスカッション・面接)」に分けられます。
本選考とは、採用を目的とした選考のことを指していて、そもそもでいうと、これに通過せねば入社はできないし、これは企業によって実施時期が全く異なる仕組みができています。まずは下の図を見て、全体像を把握するようにしておきましょう。
そもそもどんな種類があるの?インターンシップの種類一覧まとめ
インターンには様々な種類が存在することを知っておきましょう。こららは「企業の種類」と「実施期間」によって、「得られる経験」が全く異なります。
以下は得られる経験の傾向を◎◯△×で示しています。こちらを参考に、そもそもインターンに参加する目的を決める際の参考にしてみてください。
インターンシップで得られる経験やスキルについて
ここまで紹介してきたインターンで得ることのできる経験について、さらに詳細に掘り下げるてみます。
ほとんどのプログラムが以下に分類されると思って間違いないと思います。
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会社説明会
2〜3時間程度の短期プログラム。人事や経営者が自社について説明してくれる。業界研究や、企業研究の参考になることが多いが、体験要素は薄い。
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社員交流会
現場でリアルタイムに働く社員と交流できるプログラム。仕事のやりがいや、正直辛いところ、会社全体の雰囲気などを社員を通して知ることができる。ここでは質問をどんどんぶつけていくことが大切だ。あらかじめ質問を用意しておくと良い。
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企業の仕事理解をグループワークで行う形式
例えば、自社の売上「3年で2倍にする戦略を考えてみよう」など、参加した学生でチームを組み、議論していくもの。ワークを通して実際の業務の疑似体験ができることが多いのが魅力でもある。事前に企業や業界のニュースなどをチェックしてから考えると、活躍し評価される可能性は高まる。作業効率の良い事前準備方法かと思う。
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企業の仕事理解を業務体験型で行う形式
社員と一緒に営業や企画会議、データ分析までを行うケースが多い。参加者の満足度も高めになるのがこの形式の特徴でもある。リクルーターに近い形で社員がマンツーマン指導をしてくれることもあり、かなりの量を質問できることが多い。
また、自分のアウトプットに対して細かくフィードバックをしてもらえるのも特徴。時間が取れれば参加するのにはおススメです。
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就活でアピールできる経験やスキル
インターンシップの経験は、面接や履歴書などの本選考で「学生時代一番頑張ったこと」として具体的に語れるものも多い。ある程度の期間を使う5days以上の期間で行うプログラムがこれに該当する。当然、長期インターンシップだと、インターン生に期待されることも大きくなるし、難易度も上がるのである。インターンに参加することで、自分自身を成長させたいと強く思う人は、最低でも5日以上のプログラムに参加することをおススメします。
いざ参加へ!その前に立ちすくむインターンシップ選考について
ここまでインターンのそもそもという話をしてきましたが、ここからは実際にインターンに参加するために必要な選考について説明していこうと思います。
そもそも、インターンを実施する企業の半分は、何らかの選考を行っていると考えるべきで、そこには当然のごとく対策が必要となるからです。
具体的な流れはこの後説明しますが、ポイントはエントリーシート(ES)の提出やテスト・面接の実施等を行っているという点。すでにお気づきかもしれませんが、これらのテストは実際の就活の選考でも利用される手法であり、実はすでにここから就活が始まっているのです。
インターンシップに参加するのに必要な一般的な選考プロセス
主な選考プロセスは大きく分けて、以下の4つです。
1. エントリーシート(ES)
2. テスト(筆記試験・適性検査・SPI)
3. グループディスカッション(グループ面接)
4. 個人面接
業界毎にもそれぞれのコツがあります。それらはまた後日説明していこうと思いますので、本日はサッと紹介しておく程度に留めます。これらは、就活本番の選考ほどではないものの、就職人気ランキング上位に名を並べる企業等は倍率が高くなります。
選考倍率は、全国で約3倍、首都圏(東京・大阪)は5倍
では実際にどの程度の倍率で選考を通過できるのでしょうか。結論からいうと、全国平均で2.8倍、東京だと5倍近い確立でしか合格ができないといいます。
平均でこの倍率になるので、さらに人気の大手企業や外資系企業、人気ベンチャー等を目指すとなると準備なしでの合格が以下に難しいかお分かりいただけるのではないかと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。本日出てきた選考対策については、また後日紹介していこうと思います。
本日もお付き合いくださりありがとうございました。明日はインターンに参加すると得られる見落としがちな4つのメリットをお届けします。ご期待ください。(続く)