芸人・絵本作家など幅広く活躍しているキングコング西野さんの新著「革命のファンファーレ」をSNSや街中でもポスターや書籍のツイートを見たことがある方も多いのではないでしょうか。編集部でも「革命のファンファーレ」を購入してみた書評を書かせていただきます。
このページの目次
革命のファンファーレの内容
全体的な内容は西野さんのツイッターやフェイスブック、ブログなどに書かれていることやAbemaTVなどの動画、そのほかNewspicksのイベントなどで話されていることが散りばめられていて、肝となる部分が見出しとなってまとまっている印象です。
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大まかな内容としては下記のようになっています。
絵本であるプペルをどのようにして売ったのか
革命のファンファーレをどのようにしてうるのか
クラウドファンディングで人がより多く購入するためのテクニック
クラウドファンディングはお金を稼ぐツールではありません。クラウドファンディングは、「信用をお金に変えるためのツールです。」と西野さんは体験から言っています。西野さんの無料公開されているブログから一部引用させていただきます。
クラウドファンディングは金の成る木ではない
絵本『えんとつ町のプペル』の制作費用は、「クラウドファンディング」で集めた。
説明するまでもないとは思うが、「クラウドファンディング」というのは、インターネット上で企画をプレゼンし、一般の方から支援を募るアレだ。
「はじめに」でもお話させてもらったが、『えんとつ町のプペル』のクラウドファンディングは、2度に分けておこなった。絵本の制作費を集める時と、絵本を知ってもらう為の個展を無料開催する時の2度。
2度のクラウドファンディングを合計すると、支援額が5650万4552円、支援者数は9550人。
支援者数は、当時、日本のクラウドファンディングの歴代最高記録
だった。
無料でコンテンツを公開する意味と価値
インターネットが普及してあらゆるコンテンツが無料で公開されている時に、どうやったら自分の書籍が売れるのか、お金を出して手元に置いてもらえるのか、どのようなコンテンツが相性がいいのかを解説してくれています。
特にインターネットに関わる事業を行なっている方であれば確実に読んでおくことをオススメします。
これからの時代のサービス・お金について
信用経済がどのように作られるのかについて
お金は信用によって作られています。クラウドファンディングは信用をお金に変える装置であるため、信用がなくなってしまっては使えません。
「信用をその時々で使い分ける、また信用をそこまでにためておくことが大切だ」という話が、SNSのフォロワー数値が使われるサービスが増えている昨今に非常に大切なキーワードとなっています。
革命のファンファーレの感想
西野さんが絵本を発売する時に、初版の発行部数を増やすために、クラウドファンディングで約3000万円ほど購入。
クラウドファンディングで3000万円調達した流れを細かく知れる
売れるということを担保した状態で購入したため実績となって部数を増やしてもらえたという話や、そのレシートをインスタにあげたところ、テレビでニュースになったという話など具体的な事例を元に説明しています。
マーケティング担当者・新規事業担当者必読
「今後のサービスのあり方、価値の作り方、ユーザーがどのように見ているのか、ユーザーはどのようにしたら動くのか」というマーケティングや新規事業で見なければ・考えなくてはいけない部分について掘り下げてわかりやすく解説している最高の一冊とも言えます。
マーケティングの堅い書籍というのは世の中に溢れています。2010年前後だと、勝間和代氏の書籍がかなり売れていました。最近ではもう見かけませんよね。
著者が実戦で挑戦し続けた実例が公開されている
マーケティングの分析・それに類する書籍は、過去の事例を元にケーススタディをするような形が多く、自分で行動した結果を元に細かい分析、テクニックまで余すところなく書いてあるのは「革命のファンファーレ」以外にあまり見たことがありません。
DDホールディングスの松村社長も絶賛
上場企業であるDDホールディングスの松村社長も、「革命のファンファーレ」を読んでいて、付箋をかなりつけていて、今後自分の書籍を売る時のための参考になったとAbemaTVの特番で話されていました。
販売元の幻冬社の見城社長をはじめ、上場企業であるネクシィーズの近藤社長など多くの方が「革命のファンファーレ」を見ています。
革命のファンファーレのamazon・kindleで購入可能
書籍を購入して手元に置いておきたいという方もいますが、kindleで簡単に購入することができます。販売直後は売り切れがあって購入することができない書店もありましたが、今ではアマゾンでも簡単に購入することができます。
単行本版はこちら
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kindle版はこちら
通常盤より、キンドル版の方は150円安くなっています。
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革命のファンファーレの前半40ページは無料公開されている
西野さんのブログで「革命のファンファーレ」の前半40ページが無料で公開されています。
もし最初の内容がきになるという方は、こちらのリンクから西野さんのブログにリンクしてありますの見てください。
西野さんは書籍の中で、「自分がディズニーを倒すということを掲げていると24時間では足りない。」というような内容を書かれています。
だから「他の人の時間を使う」ということを書かれていますが、こうやって記事で書いていることがもう「他の人の時間を使う」ということですね。
『革命のファンファーレ』の前半40ページを無料公開してみた。 – キングコング 西野 公式ブログ
まとめ
「革命のファンファーレ」は、クリエイター、マーケティング、新規事業、経営者どのような人でも読むべき書籍だと思います。
これからの不確実性の高い時代を生きていくためには、会社や人に委ね過ぎず自分の頭で考えて行動していく必要があります。しかもロボットで多くのことが代替され始めるとなると、ロボットではできないことをしなくてはいけません。
ロボットではなく人間が価値を残せる仕事とは
今から「ロボットではなく人間が価値を残せる仕事ってなんだろう、自分ができることってなんだろうと考えて少しずつでも行動した方がいい」ということがわかる書籍になっています。
また、西野さんの行動を見ていると「誰もやったことがないことを誰よりも早くやる」ことの大切さを感じるのと共に、「誰が何に興味を持ち、どのように行動するのかを細かく観察することの大切さ」を学びました。
プペルを無料公開した後にamazonランキング上位
絵本であるプペルを無料公開した後にamazonランキング上位になったという事例は、同じく書籍の値段を5円などと安くしてamazonランキングを独占するというマーケティングを仕掛けている漫画「インベスターZ」が参考にしているのではないかと思います。
誰よりも早くやることで、その事例を他の人がどんどん使っていくと、最初にやった人が再度注目されるので最初にやることは本当に大切ですね。
西野さんの行動力を編集部としても見習っていかなければいけないなと考えさせられました。