経団連は7日、2017年春入社組の大学生の選考解禁日を「4年生の6月」に前倒しすることに伴う、会員企業約1300社向けの新たな採用指針を公表した。
6月解禁が学業や海外留学していた学生らに影響するとの懸念を踏まえ、企業に「学生の事情に配慮して行うように努める」とする規定を初めて盛り込んだ。土日や夕方にも面接したり、留学生向けに別枠で秋採用を行っていることを周知したりするよう求めている。
Rplayでも度々今年の就職活動の開始時期について述べているが、「企業側に学生の事情に配慮して行うように」という抽象的な要望を規定に盛り込んだようだが、企業も学生も困惑気味だ。土日や夕方での面接など学生にとってより苦しめることに他ならない。時期が早まったところで何も変わらず、結局この議論は何のためにあったのかと疑問がのこる。
また、注目すべきところとしてはインターンシップについての規定だ。
また、新指針では、インターンシップ(就業体験)は、社会貢献活動の一環であり、採用選考活動とは一切関係ないことを明確にして行う必要があると改めて明記した。
http://www.keidanren.or.jp/policy/2015/112.html
これはインターンシップによるメリットを複雑化する意味合いがあると考える。「インターンシップに参加した学生はそのまま選考に有利である」というのは今までの選考にもなく、そこで得られる経験によるスキルの差によって判断されているからだ。この一文によって、企業側がそれを明確にするというのは難しい話であり、疑問がのこる内容である。
いずれにせよ、面接時期が決定し、あとはいかに学生・企業側が準備するかにかかっている。
学生にとってインターンシップで得られる経験というのはかけがえない力になる。それが他の学生との競争に勝つための力となり、その先社会人になったときのスタートダッシュを決めるための力ともなる。
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