新卒での年収と手取り、有名企業の手取り金額とは?

新卒で就職活動に臨む際、職場環境やキャリアパスなど気になる点は人によってさまざまです。しかし多くの人にとって最大の関心事は、やはり「もらえるお金」つまり年収なのではないでしょうか。新卒でもらえる額はどのくらいが平均で、どんな企業が高いのかなどを平均や中央値、地域性などを加えて見ていきます。会社選びの参考にしてみましょう。

新卒の年収や手取り額、その平均と中央値とは

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新卒で就職先を選ぶ場合、自分の目指す会社の年収やその手取りが、世間から見てどのくらいの位置にあるのか知っておくことは重要です。また年収の額面だけではなく、可処分所得である手取り金額のほうも確認しましょう。

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新卒での年収の平均

新卒者の平均年収は、学歴(高卒、大卒、大学院卒)によって多少の差はあるものの、およそ「200万円」付近を推移しています。地域や業種でだいぶ違ってはきますが、まずはこの数字が基準となるでしょう。

新卒での年収の中央値

平均値とは異なる視点として、中央値があります。中央値は全員の収入を多い順に並べた場合の「ちょうど真ん中」の値です。新卒年収の中央値は195万円程度であり、平均値とあまり差はありません。新卒時点では、それほど収入に開きが出ないことが理由と考えられます。

東京における新卒の平均年収

年収は地域によって多少のばらつきが出るものです。都道府県別で見ると、大企業が多く人口が集中する東京の新卒年収の平均は213万円と、全国より10万円以上高くなっています。東京での就職を考える場合はこちらも参考にしましょう。

新卒で高年収を稼げる企業、そのランキング

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新卒で就職し、いきなり高年収を狙える企業というのは、数は少ないものの確実に存在します。ランキング形式で年収の高い企業をピックアップしますので、これを分析することでどういった業界を目指すべきかが見えてくるでしょう。

日本商業開発

新卒で初任給が50万円、年収で800万円近くというデータが出ているのが、大阪にある日本商業開発です。施設開発を業務としており、中途採用だけだったのが新卒も採用するようになり、このような金額が出ています。

Klab

ソーシャルゲームアプリ開発を手掛けるKlabも、初任給が33万円と非常に高水準となっています。上昇の気運のなかにあるアプリ開発企業の中には、これからさらに好待遇が期待されるところもあり、まだまだ成長の余地が残されているのです。

楽天

説明不要と言って良いほどの有名企業、楽天も初任給は30万円と高水準です。ECサイト事業だけではなく非常に多岐にわたる業務を手掛けており、さまざまなことに挑戦できるのも楽天の魅力と言えます。

ミクシィ

ソーシャルネットの先駆けと言われ、一時期は衰退していたもののゲームアプリで返り咲いたミクシィも、初任給29万円と高額です。以前の教訓を踏まえて多角経営に乗り出しているため、安定感にも期待できます。

松井証券

金融系も好待遇が期待できる業種の一つですが、そのなかの松井証券がランクインです。初任給は28万円とこちらも好待遇となります。証券会社はやや専門的な知識が必要となり、営業力も問われるため人を選びますが、堅実な業績で人気です。

新卒の年収別企業、その具体例と手取り額

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それまで学生であった新卒者にとって、年収ばかりに目がいって手取り額というのはあまり意識できないかもしれません。しかし実際手元に残るお金は手取り額のほうですから、年収ごとにいくらになるか、代表的な企業を例にとって見ていきます。

新卒年収が200万円の場合の企業例と、手取り額

新卒採用で年収200万円というと、高額ではありませんが平均的な値となります。企業によっては、営業などのインセンティブが加算される場合もあるため、年齢とともにここから伸ばしていけると考えましょう。

国際ロジテック

茨城県を中心として倉庫業を扱い、社員の多くが構内作業に従事しています。新卒での年収は200万円前後ですが、昇給も見込めて安定性が売りの企業です。営業に配置されなければ、コツコツとやる方に向いているでしょう。

ヴァティー

関東圏を中心に展開する介護事業者の一つです。年収は230万円前後であり、仕事はほぼ介護の生活支援と身体介助の二つとなっています。資格の重要な職種であるため、資格取得で昇給が見込めます。

ジェイエスケイ

全国に展開している警備関連会社であり、夜間警備や交通整理などを請け負うのがメインの業務で、新卒年収はおよそ220万円です。警備にもそれぞれ専門資格が用意されており、取得することで各種の手当てが期待でき、それによって年収もアップします。

新卒年収が300万円の場合の企業例と、手取り額

新卒で年収300万円というと、決して悪くない数字です。大卒の平均や東京都の平均と比べてもやや高いため、このラインに到達するのが就活の一つの目的と言って良いでしょう。もちろん上を目指せる企業であれば、もっと昇給が期待が出来ます。

年収300万円の実際の手取り金額

年収が300万円の場合、手取り金額はどのようになるでしょうか。年収から引かれる健康保険料、社会保険や雇用保険は年収200万円のケースよりやや上がり、また所得税も当然多く引かれます。概算ですがおよそ年額240万円ほど、月額20万円が手元に残るお金となるでしょう。

東京商工リサーチ

東京商工リサーチの初任給は新卒ではおよそ25万円前後であり、年収はボーナス込みで300万円と、知名度のわりにそれほど高いわけではありません。しかし外勤手当など各種の手当は充実しており、働き方次第で上積みが可能です。

ゲンダイエージェンシー

ゲンダイエージェンシーは主にパチンコホールなど向けの広告会社であり、初任給が27万円と、年収で300万円以上が期待できます。パチンコ業界がやや落ち込んでいる中ですから先行きに不安を感じる方もいるでしょうが、広告自体は安定業種ですので、そのあたりも考えて候補としておきましょう。

リゾートトラスト

会員制のリゾートホテル最大手とも言われるリゾートトラストは、初任給が28万円とかなり高めの水準で年収300万円を超えてきます。固定残業代制度をとってはいますが、一定時間を超過した分は別途支給されますので安心です。

新卒年収が400万円の場合の企業例と、手取り額

新卒で年収が400万円というと、月額の給与が30万円近くになるため(ボーナスや各種手当によって変動しますが)、この金額が期待できる企業はかなり限られてきます。新卒採用でこのラインに達すれば、就職活動は上首尾と言えるでしょう。

年収400万円の実際の手取り金額

年収額面が400万円のサラリーマンの手取り額を計算してみると、保険料や所得税額はかなり高率でとられていくことがわかります。源泉徴収される所得税と社会保険料、収入で増やされる健康保険料を引くと、年間330万円で月額27万円がおよその手取り金額です。

アビームコンサルティング

情報通信系のコンサルティング業を取り扱うアビームコンサルティングでは、初任給が34万円とかなり高額です。これにより年収は400万円を超え、キャリアを積んでの独立も視野に入れられます。

日本IBM

世界的企業の日本法人、日本IBMも非常に高待遇の企業として知られます。初任給は29万円前後で、各手当を加えれば年収は400万円になるでしょう。技術系のスキルを各人が磨くことを求められるため、学び続けられる人におすすめの企業です。

日本経済新聞社

以前はインテリの象徴として人気があり、現在でも多くの情報の発信地である新聞社も高い給与が望めます。日本経済新聞もそのひとつであり、初任給で28万円に手当をのせて、年収が400万円に届く数少ない優良企業です。