ベンチャーキャピタルの基本理解。日本・アメリカの違い・企業一覧とランキング

2015年後半から国内でよく耳にするようになったベンチャーキャピタル。日本を代表する投資ファンドのジャフコが参戦して大きなニュースになっています。ジャフコ以外に日本の独立系ベンチャーキャピタルのインキュベートファンドや、日本に本社がありシンガポールでも投資を行うイーストベンチャーズなどの投資ファンドが有名です。この記事では、ベンチャーキャピタルがどういった会社・ビジネスモデル・特徴なのかを説明します。

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルは、成長率の高い非上場企業(ベンチャー企業)に対して積極的に投資を行う投資ファンド(会社)です。ベンチャー企業に投資するだけでなく、より成長させる目的のために経営コンサルタントとして介入することもあり、リターンのために資金を惜しみなく投入します。

仕事内容はどういうものか

社外取締役で入ることも

ベンチャーキャピタルの仕事内容は、「ベンチャー企業に投資するために様々な企業や銀行、個人投資家から資金を集める」ことです。投資という名目ですが、実質は出資と同じようなものなので、経営コンサルタントとして経営方針や社外取締役として深くかかわることもあります。

ベンチャーキャピタルの仕事は、出資先の会社が成長し、株式上場するかM&Aをすることによって株式を売却して収益を得るのがビジネスモデルになります。

採用系の仕事をすることもある

ですから、出資先の企業が成長しなければ回収することができません。企業を成長させるために人材を集めることもあり、ベンチャーキャピタルは出資先の採用やメンバーを見つけることもあるのが現状です。

特にCEOだけしかいない組織にCOO, CTOや創業メンバーを一緒に探しているというケースも多く聞きます。

現在は、調達環境も非常によくなってきているため企業側にとっては良い時代となっており、起業家が増えているために周りで一緒に創業するメンバーを集めると言うことも仕事の一部として行なっております。

ベンチャーキャピタルの年収

日本発上位3位以内のベンチャーキャピタルの平均年収は約860万円となっています。(2017年3月決算)
これは、日本の平均年収約420万円を大きく上回っており、ベンチャーキャピタルでの売上トップのジャフコの平均年収は1,110万円と高い水準となっているのが特徴的ですね。

日本のベンチャーキャピタルの歴史

1963年に中小企業投資育成会社法により設立された東京中小企業投資育成、大阪中小企業投資育成、名古屋中小企業投資育成の3社が日本のベンチャーキャピタルの起源とされています。

ジャフコが現存する最古の民間VC

2018年現在ではジャフコが現存する最古の民間ベンチャーキャピタルですが、倒産した企業や解散したファンドを含めると1972年に設立された京都エンタープライズデブロップメントが最古となります。

日本の大手・有名企業

日本ではジャフコをはじめ、インキュベートファンド(元インキュベイトキャピタルパートナーズ)とイーストベンチャーズ、日本アジア投資などが有名です。また、三菱UFJキャピタルやみずほキャピタルなど、大手銀行が主要株主のベンチャーキャピタルもあります。

また、事業会社がベンチャーキャピタルをすることをCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)と呼び、投資事業を主体としないベンチャーキャピタルも増えています。

CVCが増える背景

事業会社であれば、自社社員が新規事業を提案して事業を生み出して、その事業を拡大して行くというのが当たり前でしたが、ITビジネスの流動性・また市場環境が良いことによって創造性の高い社員が起業して事業を創出して行くケースが少なくありません。

そういう時に自社で必ずしも生み出すだけでなく、自社で社員や組織を抱えることなく、リスクも低いことから、シナジーがある企業・事業に投資して行くという企業が増えてきています。

日本とアメリカのベンチャーキャピタルの違い

日本とアメリカではベンチャーキャピタルの知名度が段違いです。日本のベンチャーキャピタルが2016年に投資額950億円に対して、アメリカではその80倍の7.6兆円ものお金が動いています。

アメリカではベンチャー企業の方から積極的にアプローチしてくるのに対し、日本では知名度が低いことからベンチャー企業に赴いて説明することが多く、起業自体もアメリカの方が数が多いためまだまだ市場は成長段階であります。

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日本のベンチャーキャピタルの現状

上の段落の通り、2018年現在まだまだベンチャーキャピタルは浸透していません。最も有名なジャフコの名前を知らないベンチャー企業が多く、知っていてもベンチャー企業側からアプローチするということも滅多に無いのが現状です。

投資金額・企業数

2017年の投資額は約1,883億円となり、前年比26.5%と上昇しています。内訳は国内向け投資額が19.9%増の1,266億円、海外向け投資額が42.8%増の617億円と順調で、国内外問わずITベンチャー企業への大型投資が増えています。

ベンチャーキャピタル企業やファンドは非公開含め2018年10月現在35社以上あります。

日本でのベンチャーキャピタルの課題

元々日本はアメリカに比べてベンチャー企業に投資する環境が整っていません。起業するための資金集めは銀行が中心となっており、ベンチャーキャピタルに投資してもらうのとは違います。

銀行の融資だけでは事業が大きく成長しない

より大きな事業・会社規模にするためには銀行からの融資だけではなく、ベンチャーキャピタルからの出資を受けなければいけないケースも多く、よりスムーズに出資が受けられるように整備が必要ですね。

日本政策金融公庫などの国からの融資や、銀行で融資を受ける際にある程度の与信が必要(代表取締役の経歴や銀行口座の残高、家族構成、親の仕事・職場など)となりますが、ベンチャーキャピタルではそこまで見られることはありません。

事業や会社・メンバーがいかに優れているか、そちらの方に比重をおいて見られています。ベンチャーキャピタルが浸透すれば、シリコンバレーのように意欲ある方たちの追い風となります。

ベンチャーキャピタルのランキング

ベンチャーキャピタルは世界中で注目されており、起業家にとっては欠かせない存在となっています。1年ごとに売上高や純利益がランク付けされており、上位に食い込めなかった企業やファンドも大きな利益をあげるとすぐに入れ替わるなど白熱しています。

日本

日本のベンチャーキャピタルは大手銀行や保険会社、大手通信企業や在京マスコミ数社などが参入しています。また、電通や三井物産などの大企業も参入していますがランキング上位には入っていません。

そこで、どんな企業が上位にランクインしているのかを紹介します。

1位ジャフコ

1位は2位に大差を付けジャフコがランクインしています。運用額は2018年現在3,485億円となっており、27社へ運用中です。

日本のベンチャーキャピタルの中では最も嗅覚が鋭いと言われており、成長が見込める企業にはいち早くバイアウト投資で株式を取得します。2017年-18年ほどからシード投資からも力を入れており、一社に長く投資を行うスタイルで投資をしています。

直近の上場企業の投資先は、appbank、GameWithといったIT企業が含まれています。

3位フューチャーベンチャーキャピタル

3位は京都に本社を置くフューチャーベンチャーキャピタル株式会社です。運用額は非公開ですが、2017年には多額の資金を調達し地方創生に一躍買っていることが報じられています。
地元の関西を中心に、名古屋などの中京圏にも積極的に投資しています。

世界

世界中には日本を凌駕する資金を調達するベンチャーキャピタルが多く存在します。中でも、アメリカは運用額が断トツに高く、フットワークの軽さから多くの有名企業やベンチャー企業がパートナーとして名を連ねています。

1位セコイアキャピタル

世界一のベンチャーキャピタルはシリコンバレーにあるセコイア・キャピタルです。世界最大のベンチャーキャピタルであり、1兆5,000億ドルという莫大な資金を運用しています。(2018年現在)

過去にはアップル、グーグル、ヤフーなど超有名企業にそれぞれ1,000万ドルから100億ドル以上投資してきました。創業者はシリコンバレーの父と言われているドン・バレンタインです。

2位クライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズ

2位は同じくシリコンバレーにあるクライナー・パーキンス・コーフィールド・アンド・バイヤーズです。創業間もないグーグルに2,500万ドル投資したことは有名で、創業2年目のアマゾンには800万ドル投資してたことが分かっています。

また、アメリカのパウエル元国務長官が組合に参加しており、セコイア・キャピタルと並んでアメリカの老舗ベンチャーキャピタルとして有名です。

3位フェノックス・ベンチャーキャピタル

3位は初期投資が専門のフェノックス・ベンチャーキャピタルで、CEOは日本に留学経験があるため日本語が堪能です。

フェノックスベンチャーキャピタルも同じくシリコンバレーにあり、2018年3月には日本のアイシン精機、アイシン・エィ・ダブリュと協力して55億円のベンチャー投資ファンドを立ち上げました。また、同年10月にはセガサミーと約22億円のファンドを締結するなど日本に精通しています。

ベンチャーキャピタルに就職するためには

日本や外資系のベンチャーキャピタルは就活生や転職を考えている方にとても人気があり、大企業と並んで狭き門とされています。そこでベンチャーキャピタルに就職するためには何が必要でどういった道のりなのかを説明します。

ジャフコの新卒の場合

ジャフコに新卒で入社するためにはインターンシップを受ける必要があります。誰でもインターンシップに合格できるわけではなく、書類選考と面接をクリアできれば合格です。

ただし、インターンシップを経験していなくても学生時代に投資や起業して成果を挙げていれば採用されやすくなります。

転職の場合はどうすればいいか

転職の場合は即戦力として見られるため、過去の経歴が重要になります。他のベンチャーキャピタルで働いていたり、銀行の投資部門で成果を挙げていたりするなどです。
なお、履歴書と職務経歴書を送り、面接をしますがどういった内容かは公開されていません。

ベンチャーキャピタル協会

ベンチャーキャピタル協会とは、様々なベンチャーキャピタルが集まって社会的地位の向上や業界の発展を掲げる団体です。例えば、会員向けにセミナーや研修を開催したり、隠れた優良中小企業の情報を交換したりするなど積極的に活動しています。

会長

会長(代表理事)はグロービス・キャピタル・パートナーズの仮屋薗聡一です。慶應義塾大学法学部卒後にピッツバーグ大学でMBAを修了し、三和総合研究所の経営戦略コンサルティングを経てグロービスに参画しました。
これまでの運用額は660億円となっています。

入会資格

会員には3種類あり、VC会員は規定数以上の未公開企業に投資した法人が該当します。次に、CVC会員は金融業以外の企業と協力し、お互いの相乗効果を見込んで投資している法人が該当します。

最後に、賛助会員は協会の目的に賛同し協力できる法人が該当します。また、これらの会員になるには2名以上のVC会員の推薦が必要となります。

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