就職活動の時期になると「世界一周していました」「日本を自転車で横断しました」などいった半ば武勇伝的な話をする学生を多く耳にします。学生の間の中では、それがアピール材料になるのではないかと考えてしまってしまっているというのは一部の社会人の影響もあると思いますが、就職活動に大事なのは「世界一周をすること」ではありません。
あくまで経験にすぎませんし、何も考えて旅をしていないのであれば、普通の旅行となんら変わりがありません。今回は、【就職活動時期になると世界一周や日本一周したことを話してくる学生の注意点】とアピールすべきポイントはどこなのかというのをご紹介します。
※世界一周や日本一周をすること自体を否定しているわけではなく、勘違いしている学生がそれをすること自体が就職活動において有利であるようなことは一切ないです、というお話です。
世界一周をアピールする学生の特徴
世界一周や日本一周をアピールする学生の特徴は幾つかあります。
世界何ヶ国行ってきたかをアピールする
→面接官にとってはどうでもいい話です。大事なのは、なぜその世界一周にいったのか、その結果何を学ぶことができたのかという点だけです。その間の苦悩や、その旅を経験して、今後の社会人人生や、志望企業を目指す上でそこで得たものがどのように生きるのかが重要です。
旅行に興味がある社会人もいるかもしれませんが、相手が自分の話に常に興味を持っているとは限りませんので、話す内容には特に注意してください。
自己探求の旅であったことを強調する
→旅に出る必要性の論理が正当でなかった場合、後付けしていることがわかりやすいです。特によく学生の間で【インドにいって自分探しの旅に出た】という人がいますが、自分探しが国内で出来ない理由やインドにいって何がどう変わったのか、その結果どのような行動の変化をもたらして、実際になんらかの成果を上げたかの方がもっと大切です。
自己分析は日本にいてもできることですし、どこにいてもできることです。
行動力がある
世界一周や日本一周に出ている人のプラスのポイントももちろんあります。
wifiを持っていない限りは、何も知らない土地で誰かとコミュニケーションをとらないといけない状態になることがあります。そういう場合も想定されるので、「コミュニケーション力や状況判断する力」などが評価対象になります。ですので、どちらかというと営業職の人のアピールポイントにはなります。
マーケティングスキルで評価されたい場合
他にも海外で転々としながら土地土地で何か自分で物を作って売ってみたり、何かパフォーマンスをしていくら稼いだか、どこの国のこういう人たちはこういう物が好きでそれに対して自分はこういうものを提供してみました。などというような具体的なエピソードがある場合はマーケティングの能力があるな、と評価されます。
自分が希望している職種に基づくアピールを考えるようにしましょう。
休学して世界一周している
世界一周の場合は、夏休みなどを利用していくケースもありますが、数ヶ月に及ぶ場合がほとんどです。その場合は休学して世界一周に行ってきたという人もいます。面接では目的を持って行ってきた話をすれば、ある程度理解はされるかもしれませんが、プラスに働くことはあまりありません。
不利に働くということもありませんが、「単純に何も考えずに行動している人」だと思われないように面接や書類選考ではしっかり考えておくようにしましょう。
学生の場合は、インターンシップやバイトなどで社会人と同様以上の成果を残してきたというようなビジネス的な結果がない場合は行動力や実行力、協調性などで評価されるケースが多いです。ですので、アピールすべきポイントを見定めた上で、面接や書類選考ではどういうことが重要なのかについてをご紹介していきます。
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就職活動の面接や書類選考で大事なのは結果とその過程の一貫性と具体性
就職活動で落ちてしまう学生の特徴についてこちらの記事で以前ご紹介しましたが、何も世界一周や日本一周をしている必要性はありません。普通のバイトであっても目的意識や現状の問題を解決するように考えて実際に行動に移している人材を企業は求めています。なので、世界一周や日本一周をすること自体が目的化してしまっている人は、それ自体は別にアピールにならないということを覚えておいてください。
世界一周、日本一周をなんのためにいったのか、「自分を見つけるため」のような抽象的なことをいう方もいるかもしれませんが、その旅で何を得たのか、何を学んだのか、そしてそれが志望企業の何のどの部分に活きてくるのかをしっかり答えられるようになっていないと意味はありません。
「世界一周で30ヶ国にいってきました」というただの結果だけでは全く意味がありません。その中で何を得たのか、どのような体験をしてきたのかを具体的に話せるようにしましょう。