近年、働く女性の生き方や働き方が社会的にも大きなトピックスになっています。
「なでしこ銘柄」という言葉を聞いたことがありますか?
女性活躍推進に優れた上場企業を経産省と東京証券取引所で選定し、発表したものです。
平成27年度は45社も選定され、日本企業の女性活躍が注目されています。
今回はそんな働く女性の性質や、どのようなタイプの方が多いのか・・・
今回は現役人事・採用担当者の私が、性質や、具体的な年齢や職種について解説したいと思います。
キャリア志向を持つ女性
入社段階から男性と全く同じ条件で入社する女性は年々、増加傾向にあります。
大学への進学率も男性は55%、女性は45%とほとんど大差はなく、キャリア志向を持つ女性が増加するのも納得がいきます。
このようなキャリア志向を持つ女性の特徴として代表的なものは、自身の能力に自信があるパターンです。
同年代の男性よりも能力に自信があり、性格的にしっかりしており、実際、周囲からの信頼も厚い傾向があります。
語学では女性の方が有利?!
脳科学の分野においては、女性の方が圧倒的に語学の習得能力が高いと言われています。
脳は大きく左脳と右脳に分けられますが、この左脳と右脳をつなぐ部分のことを「脳梁(のうりょう)」と言います。
脳梁は左右を行き交うパイプのようなもので、いわゆる「切り替えスイッチ」の役目を果たします。
その結果として「言語」や「感情」に直接的な影響を与えると言われています。
近年、日本企業のグローバル化が進む中、女性の語学能力は間違いなく重宝されています。
事務処理をメインに行う職だけでなく、企画や営業を行う総合職の現場で語学能力を駆使する女性が増え、
同年代の男性よりも自信がつきやすい環境にあるのも、女性が活躍される要因かもしれませんね。
職種に偏りがみられる?
女性の働き方については、その年次や役職によって職種も様々です。
しかし、ある程度の傾向があることも事実です。
例えば初任配属では、営業や人事、経理など特に性別は関係なく様々な職種を経験する機会がありますが、今現在管理職についていたり、
主任クラスともなると、企画や営業統括、経営管理系などの管理系職種に就く傾向があります。この理由はやはりライフイベントが訪れるからでしょう。
退職後のキャリアとは
結婚をすれば妊娠の可能性、また旦那さんの転勤に付いて行って退職という可能性もあります。
上記した職種はすべて、自身のさじ加減で仕事の多さをある程度コントロールできる特徴があり、会社側も女性の働き方については職種である程度コントロールをしているのが現実です。
子供を産んでもまた職場に復帰するというのがキャリア志向の女性の傾向で、そのまま家庭に入るという方よりも多いです。子供を産みたいけど、どうしたら良いのか、戻れるのか心配だという方は、上記したような職種で戻るように会社とかけ合ってみるのが良いかもしれません。
なかなか聞けない!女性管理職事情とは?
とはいえ、日本企業でマネージャークラスの女性が増えているのも事実です。
女性役員がいる上場企業は年々増えており、近年では男性社会のイメージが強い製造業でも女性役員が誕生しています。
そんな女性マネージャーのなかなか聞けない情報をこっそり記載します。
独身女性が結構多い?
私の身の回りに女性管理職は3名いますが、2名は独身、1名は旦那さんが専業主夫です。なんともコメントが難しいですが、やはり仕事と家庭の両立はまだまだ女性は難しいのかもしれませんね。
信頼度はピカイチ!
やはり上層部からの信頼はかなり厚いですね。
常にどこかしらの担当役員が、女性マネージャーを見つけては話しているというイメージです。
所属部署の部長からするとそういった注目される女性マネージャーが部下にいることは心強いです。
もちろん所属部署での存在感もあるので、男性の部下からも信頼を勝ち取っているイメージがありますね。
性格はやはりサバサバ系
キャリア志向の女性は強いというのは言うまでもありませんが、甘えたさんや女性特有のべっとりした感じは一切ありません。
サバサバしていて、間違ったこと、違うと思ったことはしっかりと指摘できるところが特徴ですね。仕事ができる人は相手のことも考えつつも、自分のやりたい事を明確にして進めていくという傾向がありますよね。
周りの目を気にしていないという訳ではなく、単純に曲がったことが嫌いで、意見をしっかり伝える、真面目な方が多い傾向にあります。
今後の日本社会における女性の活躍は?
女性活躍推進法という法律が成立するほど、近年では国を挙げて女性推進を後押ししています。
あなたの会社も、なぜか女性社員の状況把握や数値目標を男性社員ひとりが考えているということになっていませんか?
おそらく、2020年にもなれば女性マネージャーの割合はぐんと増え、働く女性の人口も増加する時代に突入するでしょう。
専業主婦という立場の方がマイノリティになる未来はすぐそこにあります。
しかし、キャリア志向を持たない女性がいるという現実に目を背けてはなりません。
言うまでもありませんが、家庭を持ち、しっかりと家族を支えたいという願望を持った女性もたくさんいることを念頭に置かなければならないのです。
21世紀の働き方は個性を大事にした働き方だといわれています。
女性だからと言って、職種が決まっていたり、ライフイベントを見越した採用、育成は間違っており、本人がどのような働き方をしたいのかをヒアリングし、それに見合った職を与えることが企業の責任となっているのです。
変わりゆく時代に順応した働き方を提供できる企業が真のダイバーシティを達成している企業と言えるでしょう。
今後の日本企業の働き方改善に注目です。
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