お笑い芸人・絵本作家として活躍する西野亮廣さんにみる肩書きが不要になる時代の働き方

お笑いのキングコングのツッコミ・絵本作家として活躍する西野亮廣(ニシノアキヒロ)氏が、芸人を辞めて肩書きを絵本作家とするというニュースが先日報じられた。今後も芸人のようにお笑いを続けていくとのことだ。

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出典:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00328943.html

彼はその他にも自分でプロジェクトを立てて、ネット上で寄付を募り、プロジェクトの報酬として製品や何かをリターンしていくという「クラウドファンディング」にも挑戦、自分のFacebookグループを作成し、講演会のチケットの販売やFacebookグループに入る権利を販売するなど芸人の他にも精力的に活動している。

今回は、クラウドソーシングで簡単に仕事が受発注できたり、クラウドファンディングによって自己資金が足りない人が企画を動画やテキストに起こしてプレゼンテーションすることで資金を集めて自己実現できるようになったという現状を踏まえて、絵本作家・西野亮廣氏にみる今後・将来の働き方の変化について考えてみたい。

肩書きに縛られないという生き方とは?

筆者は西野氏のFacebookをフォローしているが、およそ芸人とは思えないような投稿が多い。その投稿は経営者のような考え方をしており、前述したように「街を作る」というクラウドファンディングを行うために、ファンや協力者を仰いでお金と人を集めて、実際に埼玉県に自分たちで街を作っている。

また、「おとぎ町」という町の通貨を作ろうとクラウドファンディングも動いており、こちらも注目だ。
https://camp-fire.jp/projects/view/6896

これまでの芸人には考えられないような行動を取っているがどういう考えの元でこのような行動をしているのか、その答えについて西野氏が自身のLINEブログで挙げているので、そちらを一部抜粋して紹介したい。

自由に生きる姿勢こそが芸人

僕は、たとえば、あと数年で退職で、退職金も出るのに、我慢できずに

「沖縄に移住して喫茶店を始める」

と言っちゃう、皆が右に行くところを左に行っちゃうような、「そんなことしていいの?」「そんな生き方、アリなの?」と、生き方そのものが質問になってしまうような人が、その瞬間とっている姿勢の名前を『芸人』と呼ぶようにしています。

ですから、数十年前に、落語家なのに、トレンディードラマに出た明石家さんまサンは芸人だし、漫才師なのに映画の監督をしたビートたけしサンも、やはり芸人だと。

「これと、これと、この仕事をする人」といった感じで仕事内容を制限し、職業名を『芸人』としてしまうと、実は、僕が考えている『芸人』の定義から、一番遠のいてしまうと常々、思っています。

さんまサンがドラマに出るのは良くて、
たけしサンが映画監督するのは良くて、
又吉君が小説を書くのは良くて、
石ちゃんがグルメレポートをするのは良くて、
オリラジあっちゃんがコメンテーターをするのは良くて、
たむらけんじサンが焼き肉屋をするのは良くて、
厚切りジェイソン君が日本人の生活習慣を斬る本を出版するのは良くて、
キングコング西野が絵本を出版するのはダメ。

出典: http://lineblog.me/nishino/archives/4533459.html?t=1

確かに、これまで映画監督や俳優など芸人の方でも他の職業を行う人も増えてきていて、芸人なのに●●という人も少なくなって来たのでは?という中で、西野氏はよく「なぜ街を作るのか」など様々な事を言われてきたようだ。

記事の中にもあるが、「テレビを出ずに絵本を書いている」という事についても批判をされている。そして最終的に芸人でなくなればそういう批判もなくなるという結論に至り、絵本作家となったようだ。

西野氏によれば、自由に生きる姿勢こそが芸人
だから芸人をしていたが、それについて色々言われるようになってきた。
それであれば肩書きを変えてしまって絵本作家でありながら、お笑いをやればいいとなった。

絵本作家になった経緯については本人の記事を参考にしていただくとして、サラリーマンや個人事業主をしている筆者にとって肩書きに縛られない生き方の重要性について考えさせられた。

そして、肩書きに縛られない生き方とは、自分の頭で考えて行動し、自由に生きる生き方の事だと西野氏の姿勢から学びを得た

続いては彼の生き方から自分の頭で考えて、行動することの大切さについて、考えていきたい。

自分の頭で考えて、正しい・楽しいと思う事をやる大切さ

「●●だから●●してはいけない」というのは固定概念であり、その人の偏見や思い込みが入っている。そういう思い込みが大多数の場合もあれば、それが常識だと思わないという人もいる。

最終的にいきつくのは、「自分がどうやって生きたら楽しいか」だと考えている。今の時代サラリーマンであればある程度の会社である程度の職業について、昇進を望まずとも生きていく事は可能だ。

もちろんバイトであっても同じで、風呂・台所共有の古いアパートやマンションに住めばなんとか月10万でも最低限暮らす事ができる

首都である東京でも最低限の暮らしができるようになった現代において、「自分の好きなことをやって生きる」というスタイルを目指さない方がおかしいと言っても過言ではないのではないだろうか。YoutuberのCMキャッチコピーのようだが、生きるために稼ぐことはもう必要なくなったし、それでは無駄にストレスが溜まる。

それであれば自分のやりたいこと、自分の過ごしたい人とどのように過ごせるかを自分の頭で考えて、行動していくしかないし、そうしない理由がない。会社・上司・仕事に文句や愚痴を言う暇があれば、自分の理想に向かって行動する方がポジティブだし、結局そういう人が何かを実現していく。

西野氏も芸人では成し遂げることはないであろうニューヨークで絵本の原画展を行っている。絵本作家でも絵心もない筆者でもワクワクさせられる。美大で絵をずっと描いていたわけでもなく、芸人になって途中から絵を描き始めた人がそれを継続して、絵本という形にしてそして次の形へとどんどん進めていく。

ニューヨークの原画展に行く資金もクラウドファンディングのCamfireで募っていた

普通の世間や誰かに文句を言いながらただ月日を過ごしていく生き方と、行動をして自分のやりたいことを様々な手段を使って実現していく。
そういう人たちに今後ははっきりと別れるのではないだろうか。

批判をする人は行動をしないし、同じように批判する人からの批判を恐れている人だ。何かを変えたいのであれば、自分の頭で考えて行動して変えていくしかない。だれも自分の人生を担保してくれないのだから。

しかし実際には「何から始めていいのか分からない」という方も多いのではないだろうか。何でもいいから始めてみて、それが強みになっていくまでやるというのが大切だ。次は強みを作ることについて考えていきたい。

何か一つにまずは没頭して強みとなるようなものを作る

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肩書きが必要ない、からといって西野氏の真似をしたからといって最初から上手くいくはずはない。それは知名度も関係する可能性が高いし、何より何かを始める時に自分を表現するものがない。西野氏はすでに芸人としても「はねるのとびら」などの番組でも人気が出ていたし、その上に絵もうまいという強みがある。強みがあるから肩書きに固執する必要がなくなるのだ。

単純に自由に働く・生きるのではなく、「強みをある程度作り、それを生かす」ということが大切だ。強みを作るのはまず何か一つに集中して、そして没頭しなければ強みとはなり得ない。だれにでもできることにはさほど意味がないからだ。

強みがわからない、自分の性格について知りたいという方はこういう無料で使える分析ツールなどを使ってみてもいいかもしれない。

身の周りのことをなんでもいいから継続して、そしてどういう手段かで発信する。ブログでもTwitterでもインスタグラムでも、Youtubeでもなんでもいい。今の時代誰かに見られるようなツールは沢山揃っている。楽しいと思えることを毎日継続する、そしてそれを誰も出来ないレベルで挑戦していく。少し自分なりのオリジナリティを加えて発信する

それだけで何かが少しずつ変わってくる。すぐに変わることには期待してはいけない。しかしチャレンジして継続しないことには絶対に変わりはない。西野氏の行動を見ていると、そういう姿勢が将来につながっていくのではないだろうか。

人の表層だけを見ていると「楽しそう、自由に生きている」というポジティブな意見もあれば、西野氏のように人から妬まれる、批判されるようなこともある。大事なのは将来自分がどうありたいかを自分の頭で描きながら行動することだ。

 

今回は、西野氏の絵本作家になるという報道やブログから将来の働き方や考え方について考えてみた。Rplayでも「1つの企業だけに勤めず、縛られず、自由に働く、フリーランサーが増えていく時代」が来ることについて様々な記事で述べさせていただいているが今回の記事は共通することがあった。

フリーランスの記事について
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一つの企業(肩書き)に縛られる必要がない。副業をやってはいけない理由がわからないし、副業をダメだという会社があれば辞めればいい。辞められない理由を書き出せばいいし、転職すればいい。不安もあるかもしれないが、行動をしなければ何も変わらない。逆に厳しい時代にサバイブしていける人というのが「行動力の高い人間」だ。行動しないものは絶対に理想には近づくことができない。

現在、何かに不満があるけれど、どうしたらいいのかわからないという方は参考にしてみてはいかがだろうか。