WordPressは多くのサイトで使われていますよね。ブログを書く時に便利ですし、最近では多くのキュレーションメディア、バイラルメディアでも利用されるようになってきました。そして、多くのメディアでページの分割がされていて、たまに面倒だなと思うこともありますが、ユーザーにとっては、「ページの軽量化、ページを飛ばし見できる」というメリットもあります。
今回の記事では、ページ分割を自動化するための方法と、そのプラグインである「Automatically Paginate Posts」を利用したときの設定方法とSEOについて、SEOについては2週間程度実験していきますのでそちらは後日追記してご紹介します。
このページの目次
Automatically Paginate Postsの使い方
プラグインをインストールしたら、WordPressの管理画面の左側のメニューで、設定>表示設定
といくと、Automatically Paginate Postsの場所が用意されています。
このようになっています。
Supported post types:
はどのページでページの分割を有効化するのか。実験となるサイトでは、投稿ページのみの設定としています。
Split post by:
はどのような条件でページを分割するかというものです。
Total number of pages:
こちらは全体を何ページに分割するかというものです。
Approximate words per page
こちらは段落(1行?)によってページを分割するものです。
実験サイトでは、1行15~20文字と仮定して、100に設定。約1500文字で1ページ分割するように設定しています。理由としては1000文字程度だと分割が多すぎてユーザビリティが下がる可能性が高いからです。キュレーションメディアだとPV数を増やすために無駄に分割しているサイトも見かけますが、PVだけが全てではありませんよね。ですから、文字数やページの数は適宜ユーザーにとって良い数字に変更してください。
実験のサイトでもしっかり下記のように設定することができました。
<link rel="canonical" href="http://example.jp/event/21429/"> <link rel="prev" href="http://example.jp/event/21429/" /> <link rel="next" href="http://example.jp/event/21429/3/" />
prev,nextの実装は独自でfunction.phpに追加しています。
ここではこの実装方法は割愛します。しかし、simplicityというテーマを利用している方には注意点がありますので、それは続いてご紹介します。
Automatically Paginate PostsのSEO上の注意点
WordPressで人気になってきてる、「Simplicity」ですが、バージョンによっては、link rel="prev"
,link rel="next"
タグがAutomatically Paginate Postsと干渉してしまうのか、うまく挿入できないという問題が起きているようです。
link rel="prev"
,link rel="next"
を独自に実装すれば問題がないと思いますので、一応注意点としてご紹介しておきます。実験するサイトでは、link rel="prev"
,link rel="next"
を独自実装して実験しています。
Automatically Paginate Postsのメリット
Automatically Paginate Postsのメリットは2点あります。
<!–nextpage–>
ページ分割の手間を省く
WordPressには、ページ分割の機能があり、テキストモードで<!–nextpage–>
を挿入することによってページを分割できます。しかし、ページごとや、複数ページにまたがる分割をするときに、非常に修正に手間がかかります。後々記事に加筆・修正した場合に全体のバランスをみて分割一を変えたいというときありますよね。
それを1記事ずつ行っていては非常に時間がかかります。であれば、Automatically Paginate Postsを利用して、ある程度自動化してみて、検索流入の影響やPV、ユーザービリティにどういう影響があるのかを計測する方が賢明です。
ユーザービリティの改善に役立つ
画像を多用しているサイトでは遅延ロードしていても、スクロールが早いと読み込みまでに時間がかかってしまったり、ユーザーにとって不快なコンテンツを提供することになりかねません。その場合にページを分割することによって、ページを軽量化して、読み込みスピードを早くしたり、ユーザー自身が読み飛ばしたいときにページングを使うことによって先のページへ読み進めることができます。
ページの作成者の意図としては全部のコンテンツを読んでいただきたいですが、読者によってはある一部分を読みたいというときもあります。ユーザーのためになる情報であれば、ユーザーがほかの項目を見ることもありますし、ただ長いだけのページは見るのも辛いです。「ユーザーの自由度を向上させる」という意味でも大事な施策です。
Automatically Paginate PostsはSEO的にどうなるのか?
ここで大事なポイントをおさらいしておきます。
・Prev,Nextタグを利用して重複コンテンツを避けているのか
・Canonicalを利用して正規化して同一ページと判断させるようにしているか
・ユーザービリティは向上しているのか(回遊率が向上しているか)
・滞在時間はどうなるか(分割することで多少下がる可能性が高い)
ページを分割することは簡単な様で意外と大きな実験ですよね。様々なデータへの影響があることは間違いありません。あらかじめメディアとしての方向性を決めておいて、「このメディアではなぜページ分割が必要なのか?」などの本質の部分からブレイクダウンしていくとユーザーライクなサイトになるでしょう。
このようなポイントを2週間程度実験してみて、記事の内容以外として「ユーザーにとって良いコンテンツ設計はどういうものなのか」を一つ一つ試していきたいですね。
テストサイトで実験してみた検索流入の結果などは、また2週間程度経過してデータを分析してから、こちらの記事に追記しますので、ぜひブックマークをお願いいたします(書くモチベーションになります)。
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