大手広告代理店や大手電機メーカーに行く人のキャリアと転職。3年で気付く将来性

就職活動で倍率が異常に高い大手広告代理店の電通、博報堂、ADK等。また、日本の電機メーカーを代表するPanasonic、SONY、富士通…。就職活動で大手広告代理店やメーカーを選んだ方々が3~5年経過し、いま自分の思い描いた仕事をしているのか、インタビューさせていただく企画。

広告代理店は世間を大きく動かす事ができる、ということで入ったものの組織の中の一部分で年収がどんどん上がっていき、大きな仕事をしていると、自尊心が満たされていきます。30歳を越えれば普通に過ごしていれば1000万以上の年収を貰えることもわかっているので、遊びをし尽くし、合コン三昧。

彼らの将来はいったいどうなっていくのか…。

3年目で気付くこれでいいのか – 富士通

富士通で3年目の男性・Aさんにどういう仕事をしているのか、やりがいについて伺った。

— 仕事は具体的にどのようなことを行っているのですか?

Aさん:仕事はパソコンの設計をしています。元々理系で、パソコンの物理的な強度について計測したり安全に製品を作るエンジニアとして働いています。

元々やりたかったのは携帯の部門だったのですが、パソコンの部署に配属されて仕事をしています。やりがいとしてはそこそこありますが、新しい事に興味があるので将来的にどうしようか悩んでいます。

— やりたいことは選べないのですか?

Aさん:ある程度融通が利きます。私の場合は、勤務地が実家の近くの場所だったので、精神的にも肉体的にもそれほど辛くはなく、働くときに困りませんでした。

同期などは転勤があって苦労していました。しかも自分が希望している部署に配属されないということも少なくありませんでしたし、そういう状況の中でもし遠くに転勤していたら辛かったかもしれません。そこはメーカーや商社ではよくある事なのでそこまで心配していませんでしたが、いざとなったら怖いものです。

自分で選択できないという恐ろしさは入社当時に感じたものですが、その後キャリアを歩んでいく中で新しいチャレンジをしたいという時にやはりメーカーで大きいので色々な決済を挟まなければならないという問題があります。スタートアップ、ベンチャー企業に勤めている友人も多く、彼らが充実しているのを知っていました。

そこで色々将来についてもう一度考えることになりました。

— いまはやりたい事をできているのかもしれませんが、将来的にはどうなりたいのですか?

Businessman giving presentation to his Colleagues

Aさん:もう3年目ですし、他のベンチャー企業などに行った友人は成果を残してFacebookやTwitter、Instagramで表彰されているのを見かけます。そういうのを見ると大企業に入って安定はしているものの、自分の実力や強みについて悩むことがあります。「このまま自分はこの企業にいて、安心なのか?やりたいことなのか?」と。

 

メーカーや広告代理店で働いている人は、皆こういう悩みに陥ったことがある人が多いとおもいます。元々ベンチャーや中小企業から転職で来た方を除いては。新卒で入ってゆっくりエスカレーター式に上がっていきますが、自分の求めるキャリアとは違うのではないかと思うようになりました。自分が将来エスカレーターで上がっていった先を想像したら怖くなってきたのです。

その後、メーカーでも流れが変わってき始めました。ある程度やることもでき始めて、新しいことを始めるようになりました。それは最近のIoTやスタートアップがハード系のプロダクトを作るようになり始めて、大きなメーカーよりも早いスパンで商品を作るようになってきて焦り始めたのか、新しい取り組みを受け入れるようになりました。

そのおかげでメーカー内部でも新規事業のような形で様々な取り組みが始まりました。

私としてはそういう環境自分の為になりましたし、いろいろ学ぶことがありましたがもっと勢いがある、そして全員が同じ方向性を向いている企業でプロダクトやユーザーとの接点を作っていきたいと考えていました。

— そこからベンチャー・スタートアップに転職したのはなぜですか?

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Aさん:ハード系のエンジニアだったのですが、漠然と不安がありました。ソフトウェア系のエンジニアであれば、最近ではスタートアップでWebアプリケーションを開発して価値のあるプロダクトを作ることによってGunosyやMERYなどのように若くして上場したりDeNAなどの大企業に買収される機会があるようなプロダクトを開発できます。しかし、ハードウェアでメーカーにいるとなかなかそういう経験はできません。

スタートアップのように、エンドユーザーに近いところのプロダクトを出して上場だったり売却という経験はなかなかできるものではありませんし、人生において貴重な経験になることは間違いないです。

ただ、私はそういうソフトとは違う人生・キャリアを歩んできてしまいました。これまでのキャリアが緩かったとは思いませんが、ベンチャー企業に入ってみて、スピード感や成長、自分に任されているという実感が段違いにあります。自分が作るものや関わるプロジェクトが良い方向に向かって欲しいというのは自分の願いだったので、大企業にいるよりもダイレクトに反映される嬉しさはあります。

開発だけではなくて積極的にイベントなどを行うことで実際にユーザーに触れることができたり、それを使ってどのような未来・将来が待っているのかというのを一緒に想像することができます。ハード系の仕事をしてきたからこそ、自分にしかできない、自分がこれから活かせる分野もあると思っています。

IoT(Internet of things)の分野は、ハードとインターネットの融合によって、いかに人々が豊かで、便利な暮らしができるかというところを追求していくものです。これまで培ってきたハードでの知識を生かしてプロダクトを作っていきたいです。

大手メーカーに入ったからと行って幸せなわけではない

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今日本は昔のような年功序列制度の崩壊に一歩近づいている。三菱自動車が不正を犯してしまったように、景気が悪くなれば製品のコストを抑えるような動きになる。その流れが燃費の不正問題につながっているとも考えられる。企業体質が健全であれば不正を行う必要性がないからだ。

ではそのような状態に陥ってしまっているのはなぜか?年功序列で「できない社員」がいつまでもマネージャーや幹部職、管理職についてしまっているからではないのだろうか?マネージャーや管理職は一体どんな仕事をしているというのか。

暇な大企業よりブラック企業を選ぶ

日本人は勤勉だというが、海外と違って、年功序列である程度まで頑張れば怠けてもいいという保証が企業内・日本の文化でそうなってしまっているので上記のような「できない社員」が増え始めて経営を圧迫するのではないか。それはじわじわと浸透し始めて経営を蝕んでいく。

ブラック企業を政府が公表し始めたが、いつまでたってもブラック企業はなくならない。むしろベンチャー企業においてはブラックと呼ばれてもおかしくない労働環境はある。

しかし、大企業のぬるま湯につけられた状態で能力もさほど向上していないものと比較すると仕事がありすぎるというだけブラック企業の方がマシだ。そこでスキルをつければ、起業もフリーランスにもなれるし自分の力で生き残っていくだけ覚悟や自信がつくのだ。

現在大企業に勤務していて、仕事が忙しくなく9時に出社して17時まで働いて毎日同僚と飲み歩いているという方はよく考えてみていただきたい。

そのままであなたの人生は誰が保証してくれるのかと。年金ももらえるとは限らない時代に差し掛かってきて、もう自分の身を守れるのは自分だけだ。

Aさんの様にベンチャー企業への転職をして自分のスキルを活かしながら新しいキャリア、ステップを描いている中今あなたは何を考えますか?

人事や採用担当者はあなたのキャリアを考えてはくれません。結局大切なのは自分なのですから、自分の評価になることを優先するでしょう。

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