筆者は現役のWebエンジニアです。プレイヤーとしてプログラミングをしている方は、35歳定年説というのが騒がれたりしていますが、普段からWebエンジニアとして企業に勤めており、エンジニア以外にも他の展開としてどうなっていきたいのかというキャリアパスを考える機会があります。
エンジニアとして『どういうキャリアパスがあるんですか?どうなっていきたいのですか?』という質問を受ける事が多いのでまとめておきたいと思います。
はじめに、どういうキャリアパスがあるのか
エンジニアとしてのキャリアパスとしては、大きく分けて3つあると考えています。『エンジニアとしてプログラミングをずっと今後も続けていくというプレイヤータイプ』。
プレイヤーであった経験を生かして、『他のエンジニアをまとめて管理し、プロダクトの品質を担保し、チームを率いて行くというシステムマネージャー』。
『システムマネージャーを経て、より経営や事業にコミットメントする事業統括責任者』というポジション。
社員数が50人未満などのベンチャー企業など、企業の規模によっては、システムマネージャーでもプログラミングをしたりサービスの規模によっては、事業責任者でありながらコードを書いてなおかつエンジニア組織をまとめていくという事もあるかと思います。元エンジニア社長等がそういうイメージですね。
プレイヤーとしてのキャリア
プレイヤーとしてのキャリアパスについては分かり易いかと思います。大抵は入社してから先輩エンジニアのしたについて既存の機能の改善や運用をおこないます。
企業によって、あとはスキルによっては新規機能の開発や新規サービスの立ち上げに携わる方もいます。先輩エンジニアとペアプログラミングや、創った機能をGithubなどでプルリクエストを送って、見て頂いて指摘を受けてコードを書き換える事によって色々な発想や実力を磨いていきます。
プレイヤーとしてのレベル
新規機能やサービス立ち上げになると、実装以外に設計までも行なうことになるので、エンジニアとしては単純に実装するレベルからワンランク高いところかと思います。
私の勤めている企業では35歳ぐらいの年齢でプログラミングをしているエンジニアは結構いるのですが、正社員ではない方が多いかもしれません。35歳を境にシステムマネージャーに転換している方も多く、この辺りは給与面が大きく影響しているのかもしれません。
システムマネージャーとしてのキャリア
システムマネージャーとしてのキャリアパスは、プレイヤーから始まります。いきなりシステムマネージャーになる事はほぼないと言ってもよいでしょう。まずはプレイヤーとしてプログラミングをしてサービス開発・運用でスキル・経験を蓄積させます。
その中で後輩が入社してくるので教育をしていきます。優秀な方だと3人程度毎年見る事になっていくので、年を経るごとに人が増えていくので管理をしたいという人やそういう素質がある人はシステムマネージャーになっていく人が多いですね。
会社によっては、優秀なプレイヤーである人が人の教育をしますが、優秀なプレイヤーが優秀な教育者とは限りません。
逆に無理矢理管理者になることをすすめてストレスが溜まってしまってやめるという人もいるので、エンジニアのマネジメントに携わっている方が見ていたらその辺りは注意が必要です。
それ相応のインセンティブ設計をしなければ、コミュニケーションは意外とストレスになるものです。そもそもエンジニアはコードを書く人ですので、総合職やビジネスサイドの人とは少し違う性質があるというのを頭に入れておくとよいでしょう。
システムマネージャーから事業責任者や統括へのキャリア
システムマネージャーからサービスの事業責任者になって行くというキャリアパスについては、プレイヤーからマネージャーになって、その後よりサービスの成果(数字)についてコミットしていくというキャリアになります。
基本的にはこのフェーズになってくると自らプログラミングを事はなく、エンジニアのスケジュール管理も段々減ってきます。それよりもエンジニア以外、デザイナーやディレクター、プランナー等の全体の人の管理と、数字を同時に見る様になってきます。
数字へのコミットとは
事業計画書の作成、損益計算書、貸借対照表の作成など、自分の上のレイヤーの方(社長など)に事業の進捗状況を定期的に報告するような人になっていきます。会社の求める数字に対して、事業を作っていくのが主な職務になります。
最近では、単純なプレイヤーだけでなくビジネス側にコミットしたいという人も増えて来ており、最終的に事業責任者になって事業を創って行きたいという人も多いようです。
まとめ
プレイヤー、システムマネージャー、事業責任者としてのイメージはつきましたでしょうか。大企業ではもう少しレイヤーが多いところも多いと思いますが、上場しているIT企業でWebサービスを開発している組織の一例としてはこのような形になっています。
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