合説・インターンは意味がない?行動力・学習力が低い人が就職活動では負けていく理由

インターンシップなど就職活動に向けた行動が早い人がいる。そういう人は社会に出た時に活躍することを考えていて行動を起こしているか、就職活動を有利に進めたい、人と違う経験を積みたいから行動しているだろう。

そんな中、インターンシップに行った所で意味がない・本当は意味がないのでは、合同説明会に行っても意味がないという話をよく聞くようになったが、それは自分が行動した上で判断していることなのだろうか。

売り手市場だが、一部の優良企業に人が集まることを嫌った同じ就活生が流している話ではないのだろうか。

社会人になって多くの企業と取引をして、現場から採用、人事、経営層まで幅広く見てきた身としては「残された椅子」を争うための噂としか思えないのだ。自分の思う通りの結果を得ている人はすべからく行動者だ。

最後には就職活動やもしかしたら転職活動にも行かせるかもしれない、「企業から求められる人材になるためのチェックリスト」を用意してみたので、ぜひ試してみていただきたい。

人からの噂に左右されず、意味がないか否かを自分で判断し、行動して結果を生み出せるような人になれれば幸いだ。

行動力がない人は無駄な分析家か自信がない

多くの学生や社会人を見てきている中で分かってきたことは、行動力がない人の特徴として、「無駄に分析に時間をかけている」、「行動するだけの自信がない」という2点が挙げられる。この特徴についてもう少し深く掘り下げてみたい。

分析家・批判家は扱いにくいし、行動のスタートが遅い

多くの情報が簡単に手に入れやすくなって、人や企業の分析をするのが得意な人が増えた。分析をしていくと、絶対に「ここはこの企業のマイナスポイント」という所が見つかる。

自分のキャリアで失敗したくないから分析する気持ちは非常によくわかる。しかし分析ばかりしていて行動のスタートが遅くなってしまったら本末転倒である。

行動が遅く、経験がないけど分析力が高くて斜めな見方をしてしまう。こんな人と一緒に働きたいと思う人はいるだろうか。

口だけ人間にならないこと

会社に入ると、仕事上の業務能力もそうだが、長期的に働く上では人間関係が非常に大切だ。

分析力が高いからといってコミュニケーションに問題が発生するかというと必ずしもそうではないが、分析だけして行動はしないの?という事を感じてしまう学生が多い。

分析や批評だけをして、行動しない人を「口だけ」と言うが、そういう人は行動してから判断するようにしていただきたい。

自信がなくてもとにかく行動してみる

自信がなくてもとにかく人より早く行動をしておくことが大切だ。自分が行きたい業界が決まっていたら、その周辺の業界知識や業界の中の人の話が聞ける合同説明会、動画、個別説明会、インターンシップなど徹底的に参加してみる。

その上で、自分の好きなものや趣向が初めて判ってくる。

元々自分でこれが好きだということがある人は、それに向かって突き進んでいく。おそらく自信がない人は行きたい業界ややりたい仕事が決まっていなくて、漠然と何もしないできてしまった人なのではないだろう。

そういう状況であるならより一層早く行動を起こすべきだ。経団連の決定で、2014年頃から企業の面接を含む採用活動を遅くなった。企業側にとっても学生側にとっても不幸かもしれない。実際大学である程度判断されてしまう企業もあるし、大学は企業に入るために必要なステップでしかないという点も多い。

しかし、決まってしまった状況を覆すことができない中にそのルールの中で戦っていくのは、自ら負けを認めてしまったようなもので、辞めた方が良い。

自分の頭で考えて、バイトやインターンで早く企業に入り込んでしまう事は出来る。大手企業でなくてもベンチャー企業なら人は幾らでも募集しているし、その経験が必ず強みになる。

自信がないならないで早めに行動しておく方が、一次情報で自分の判断力を養う事ができ、それは結果として社会人になっても必要なスキルとなる。

バイトで働くとしても仕事をどうやって効率化するか、店舗の売り上げが向上するか、コミュニケーションが円滑に進むかなど、決断経験を増やすということは大切だ。

インターンや合同説明会は意味がないという人

インターンや合同説明会は意味がないという言葉を聞くようになったが、実際のところは分からないので検索してみるという人も中にはいるだろう。そういう方は一旦冷静になって、そういう言葉を「どういう意図で、どういう人が言っているのか」を判断してほしい。

それが同じ学生で就活生なら、「ライバルに機会を与えないようにした方が良い」という考えの人もいるし、「もうすでにインターン・個別説明会等で多くの企業に訪問した経験があり人事の方との話もしている」という人の場合もある。

大切なのは、相手のこれまでの流れを無視して言葉だけで判断してしまうというのは失敗しやすいタイプだ。相手の言葉の文脈や背景を理解して判断するようにしよう。

就職活動時期になると誰を信じればいいのかわからなくなってしまうこともあるかもしれない。だからこそ、自分の頭で考えて行動して一次情報・自分の目で見たこと・聞いたことで判断するようにするほかないのである。

自分の頭で考えて行動する、一次情報で判断する意味

行動を促すのには理由がある。上記で述べているように、「自分の頭で考えて、一次情報で決断する」という機会を増やすことが重要だからだ。

自分の頭で考えて行動できない人は、社会人になっても活躍をしていない。なぜなら、「あらゆる判断が人任せになっている」からだ。社会、経済、会社、ほかの一緒に働いている、クライアント、など何か上手く行かないことがあると人の所為にしてしまう。そういう人は絶対に活躍することができない。

自分で決断できないから誰かの判断を待って仕事を進める、もちろん仕事をしていれば往々にしてそういう機会もあるが、「その時に平行して自分はこういう仕事をしておこう」という判断ができない。

こういう考え方は学生時代に変えておいた方が、社会にでる中で得をすることが多いだろう。一歩先を読んで行動できる人と一緒に仕事をしたいのはいうまでもない。

就職活動は人と違うアプローチを

だからこそ、噂や掲示板などに頼るだけでなく参考程度にとどめて自分で行動し、経験を積むということが大切だ。

インターネットなどで簡単に情報を仕入れやすくなったのは自分だけでなく、周りも同じだ。だからこそ他の人とは違ったアプローチで経験を積んだことがある人というのは目立つ。

話していても違うエピソードが聞けるので企業としても「なぜそういう行動をとったのか」、「その結果どうなったのか」というのが気になる。そして、そういう面白い・クリエイティブな発想をしている人こそ欲しがる人材だ。

企業に求められるためにやるべきことリスト

ベンチャー企業に新卒で入社して、大企業への転職も経験している中で、企業に求められている人材というのが幅広く分かる。それはベンチャー企業・大企業でそれぞれ異なっている。

上記してきた流れを含めて、企業に求められる人材になるためのチェックリストのようなものを作成してみたので行動を起こすきっかけにしてみていただきたい。

就職活動全般におけるやるべきこと

● メールや敬語など社会常識を身につける
メールの使い方について詳しくはこちらの記事

● 履歴書の書き方や写真の撮り方などについて常識を身につける
履歴書の証明写真についての記事はこちら

● インターンシップなど行けるなら経験のため、社会人の働き方を学ぶためにいく
● 合同説明会などは幅広く企業や業界知識を入れるために判断材料として参加
● 自己分析など自分の将来の方向性を決定
自己分析の方法についてはこちらの記事

企業情報を得るために行うこと

● 希望企業のビジネスモデル、人材、強み、弱み、将来的な展開、将来考えられる事業を企業のサイトや決算資料の読み込み
● 日経MJなどで今後流行りそうな商品や製品をチェック
● テレビ東京のワールドビジネスサテライト等で成長企業や現在のビジネスの流れをチェック

● グループディスカッションなどの企業のテーマを調べておく
こちらの記事で詳しくグループディスカッションの業界や企業ごとの内容をチェック

業界分析をするために行うこと

● 業界の動向や各企業の強み、弱み、特徴の比較などを四季報や業界分析の書籍などを元に詳細に調べて関係性を自分なりにまとめる
こちらの記事に書いてあるので、業界分析をする際にはこちらをチェックしてみていただきたい。

 

以上、これを読んでいただいた皆さんが自分の頭で考えて、行動をし、自分の理想とするキャリアや未来を手に入られれば幸いだ。