転職時の面接!逆質問はどんな内容でもいいの?NG質問やマナー

転職をする際に避けて通れないのが面接ですが、この面接時に「何か質問はありますか」というように逆質問をされるケースは珍しくありません。この時に、どのような質問をしてもいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。今回は社長面接の際の逆質問についてや逆質問する際のマナー、あまりよくない質問などについて解説していきます。

なぜ逆質問をするの?

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なぜ面接の時に面接官から逆質問をされるのかというと、大きく4つの理由があります。まず、応募者の意欲を知りたいという理由です。

応募意欲が高ければ、ホームページなどで企業情報をしっかりと調べて質問できるように準備しているだろうと企業側は考えます。そのため、逆質問をすることでどのぐらい真剣に応募してきているのかを図っているという企業は多いようです。

次に、コミュニケーション能力を図るという目的もあります。自分の考えをまとめて上手く質問することができるのか、会話を円滑に進められる能力があるかどうかを見るために行われます。

また、会社との相性を見極めるという目的もあるでしょう。どんな質問をしてくるかはその人の性格が現れます。質問内容を知ることで、社風に合っているかどうか見極めたいという意図があるのです。最後に、自社の魅力を応募者に伝えるためという理由です。気になっている点や不安な点を質問してもらうことで、不安を解消したり自社の魅力を伝えるという目的から逆質問を使うケースも多くなっています。

社長面接時の逆質問

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最終面接として、社長自らが面接を行うことは少なくありません。その際、「何か質問はありますか」と逆質問をされることは多いでしょう。この時に、質問が何もないというのは印象としてあまり良くありません。

将来ビジョン・長期戦略について質問する

聞きたいことがないということはあまり真剣に転職を考えていないのかと思われて悪印象ですから、しっかりと質問を用意しておきましょう。複数回聞かれることもありますので、最低でも3つ程度は考えておくと安心です。社長に質問できる機会というのはあまりないため、社長にしか答えられないようなことを聞くと印象が良くなり、その企業に対する理解も深まるでしょう。

例えば、会社を経営する上で大切にしていることや会社の10年後をどのように考えているかといった経営に対する姿勢、または将来の姿などを聞くことでその企業の社風や将来への展望などを知ることができますし、入社するだけでなくしっかりと将来のことも考えているといった意欲を伝えることもできます。

逆質問のマナー

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逆質問は応募意欲を表すのに効果的で、比較的自由度も高いものですが最低限のマナーもあります。マナー違反の質問をしてしまうと、かえって印象が悪くなりますので注意しましょう。

調べればすぐ出ることはしない

まず、一つ目は調べればわかるような質問することです。ホームページや情報を確認すればすぐにわかるような質問、例えばどんなサービスを取り扱っているのか、取引企業はというようなことなどです。このようなことを質問すると、下調べをしていないと思われますし、失礼に当たりますから注意が必要です。

仕事内容など、同じ質問はなるべくしないこと

次に、すでに面接で出た話を再度質問するのもマナー違反に当たります。話を聞いていなかったという印象を与えますから、質問したいことがすでに話題に出てしまった時のためにいくつか質問を用意しておくことも重要になります。最後は、仕事内容には触れずに休日や残業の多さ、給料などについてだけ聞くことです。気になる点ではありますが、仕事内容などを聞かずにこれだけ聞くのはあまり良い印象を持たれませんから気を付けましょう。

賞与について聞いてもいい?

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給料や賞与がどうなっているのかは気になるポイントでしょう。

避けておいたほうが無難

しかし、賞与はいくらぐらいもらえるのかということをストレートに聞いてしまうのは、給料や賞与のことしか頭にないのかと思われてしまう危険性もあるので、避けておいた方が無難です。

また、すでに求人情報に賞与について記載があるということなら、質問するのはNGです。きちんと求人情報を見ていない、下調べをしていないという印象を与えてしまいます。求人情報に賞与についての記載がないので質問したいという時には、ストレートに聞かない工夫をしてみましょう。

参考までに、など聞き方を考えて質問する

例えば、給料の話が出たときに「私と同世代・同レベルの方の年収はいくらぐらいになるのでしょうか?」というように、およそ同じぐらいの額になるであろう方の年収を聞いてみてそこから月収を差し引くことである程度の賞与の額を推測する、または直近の賞与の支給実績について聞いてみるといった方法があります。直近の支給実績について聞く場合には、「参考までにお聞きしたいのですが」というような前置きをつけることを忘れないようにしましょう。

残業時間を聞きたい

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給料を同じくらい気になるのが、残業がどのぐらいあるのかということではないでしょうか。あまりにも残業が多いのなら、入社をやめたいと考える人もいるでしょう。残業時間について質問したい場合は、こちらも賞与などと同じようにストレートに「残業時間はどのぐらいですか」と聞くのはあまり良くありません。

残業時間を推測する質問

働く意欲が薄いと判断される可能性もあるため、聞きたいのなら遠回しに聞くようにしましょう。例えば「今の会社では21時以降の残業は申請書が必要なのですが、御社ではそのような制度はありますか」というように、制度面から残業時間を推測する方法などがあります。また、意欲を見せながら聞き出すのもひとつの方法です。

「一日でも早く仕事を覚えて他の社員の方と同じように働きたいのですが、みなさん何時ぐらいまで仕事をされていますか」というように、仕事を覚えたい、仕事のペースを把握したいというようなことに絡めて聞き出すと悪印象を持たれにくくなります。

役員の方に質問してもいいのか・何をすればいいのか

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社長ではなく、役員による面接が行われる場合も多くあります。役員の方が面接官の場合、質問をしてもいいのかわからないという方もいるでしょうが、問題ありません。役員面接の場合でも、「何か質問はありますか」と聞かれることがほとんどですから、きちんと質問を用意しておくようにしましょう。

役員面接では、経営的な質問をすることが求められます。役員は現場に出ることはほとんどないため、細かい業務内容や一日の仕事の流れといった質問には答えづらいものです。そのため、そのような質問は避けて企業の将来の展望やそこに向かって従業員に求めることは何か、業界でのシェアを伸ばすために行っている具体的な取り組みは何かというようなことを質問すると好印象につながります。

面接官が誰なのかによって聞くべきことは変わりますから、採用担当者なのか役員なのか社長なのかということをしっかりと把握して質問を考えておくことが重要になります。