転職活動をするときには身だしなみが重要な役割を果たします。特に面接で好印象を持ってもらえるようにするためには服装だけでなく髪についても十分に気を払うことが大切です。どのような髪色にしておくのがベストなのでしょうか。髪型についても問題になることがあるので、男女別にどのような傾向があるのかを紹介します。
このページの目次
面接で髪色について好印象を持ってもらうための基本
面接で髪色をどのようにしていったら良いかは大きな悩みになる人もいます。転職活動中は原則として染めていない元のままの色にしておくのが良く、黒色に近いほど無難な印象を与えられます。
黒に染めておくことが無難
日本人はもともと黒髪の人が多く、それを見慣れてしまっている人が多いからです。地毛でも栗毛になっている人は染める必要があるのかというと判断が難しいところでしょう。基本的には未だに髪を染めること自体に抵抗感を持っていたり、肯定的に捉えられなかったりする人がいるのが現状です。
そのため、むやみに黒に染めてしまうよりも、それが地毛であると履歴書の時点で記載しておいた方が良いでしょう。もともと髪を染めていた人は転職活動中だけは地毛に戻すというのも良い方法です。
中途半端な白髪であれば染めることも必要
ただし、中途半端に白髪になっていて見た目があまり良くなかったり、不慮の事故で部分的に脱色してしまっていたりするときには清潔感がないといった判断を下されてしまうリスクがあります。基本的には身だしなみは相手にとって悪い印象を与えないことが原則です。明らかに悪い印象を与えてしまうような髪色になってしまっているときには染めるようにしましょう。
髪色のトーンについて知っておくと良いこと
転職活動中にこの髪色で大丈夫なのかと悩んだときにはトーンを気にしておくと良いでしょう。あまりにトーンのレベルが高すぎたり低すぎたりすると面接官に悪い印象を持たれてしまうリスクがあります。
日本人の平均的なトーンは4−5
それが染めない方が良いという理由なので、トーンを適切な範囲にしておけばあまり大きな問題にはなりません。日本人の平均的なトーンのレベルは4〜5程度だとされています。個人差が大きいのでもっとレベルが高い人もいれば低い人もいるのは確かですが、染めていた人が元に戻すときの目標としては4〜5を考えるのが一般的です。
それでは染める方向で考えるときにどの程度までが限度と考えるべきなのでしょうか。髪色のトーンが10に到達するとほとんどの人が明らかに染めているという認識をするようになります。人によって色彩感覚は違うので一概には言えない部分もありますが、敏感な人は8〜9くらいのレベルでしっかりと認識することが可能です。
そのため、せいぜい8程度を上限として、6〜8程度のレベルのトーンにするのが染めたいときには適切だと考えられます。まずはこのレベルで染めてみて納得できるかを確認しましょう。
男性の場合の髪色や髪型のポイント
男性の場合の髪色は原則として黒色が望ましいでしょう。職場によって考え方には違いがあるのは事実ですが、一般的には男性が髪を染めるのに対してあまり寛容ではありません。地毛でやや茶髪気味という程度であればそのままでも問題はありません。しかし、染めている人はトーンのレベルを4〜5に合わせて黒髪に戻しておきましょう。
爽やかな印象になるため、ショートにしておくことが無難
また、男性の髪型のポイントとしては清潔感を重視するのが必須です。ロングはあまり世の中には受け入れられていないのでショートにしておくのが無難と言えます。前髪は眉毛にかからない程度に切りそろえ、サイドも短めにして耳がはっきりと見えるようにしておいた方が印象は良くなります。また、襟足が整っていてスーツにかからない程度になっていると見栄えがするので好印象になるでしょう。
スタイリング剤で爽やかに
スタイリング剤などを使わずに自然な形で髪型を整え、表情を確認するのに髪の毛が邪魔にならないようにするというスタンスで髪型を決めれば多少手の混んだ髪型にしても問題はありません。また、スキンヘッドも受け入れられつつありますが、転職のときには許容しない面接官に当たる可能性もあるので避けた方が安心です。
女性の場合の髪色や髪型のポイント
女性の場合には男性よりも髪色や髪型のバリエーションが豊富なのでどのくらいまで許容されるのかが問題になりがちです。髪色は男性の場合と同じで黒色を基本として考えた方が安全策です。男性に比べると髪色についても寛容な傾向が強まってきているので、薄く茶色に染めるという程度であれば問題ない可能性があります。
清潔感が大事
髪型に関しては、転職の面接で好印象を与えられるようにするには清潔感が必要で、表情が隠れないようにするという原則があるのは男性の場合と違いはありません。髪で眉毛が隠れないように前髪は短めにしておき、耳が少なくとも片方ははっきりと見えるように髪型を整えましょう。
ロングであれば結んでおく
ショートにする必要はありませんが、ロングの場合にはお辞儀などをするときに乱れて邪魔になってしまいがちです。お団子にするなどの工夫をして動いても髪の毛が仕事の邪魔にならず、動作をしているときに相手の目に留まって煩わしいと思われないようにするのが重要です。
女性は特に現場の雰囲気に合わせることが重要なので、予め職場を見てどのような髪型の人がいるのかを確認しておくと許容してもらえる範囲が想像しやすくなります。
髪色が自由な職業や職種とは
髪色にはやはりこだわりがあるから自由にして欲しいという人は職業や職種を選んで転職すれば問題ありません。基本的に転職活動中に求められる身だしなみは実際に現場で働いているときに要求されている姿と同じなので、髪を染めている人が働いている現場を探して転職すれば良いでしょう。
飲食業界・クリエイターだと自由なところが多い
代表的なのが飲食業界で居酒屋やファミリーレストラン、ファーストフード店などの様々な現場でホールやキッチンのスタッフが髪を染めた状態で働いています。一方、髪色がセンスのうちと考えられる職業として代表的なのがデザイナーやクリエイターです。
美容師や美容クリニックのスタッフも同様にむしろセンスで採用の可否が変わる可能性があります。アパレル系の販売員などもセンスを問われることが多いでしょう。
在宅・コールセンターなどは髪型も自由
一方、表に出ない仕事という意味でコールセンタースタッフやテレアポスタッフ、秘書代行といった職種は髪型について制限があまりありません。同様に在宅ワークができる職業も実力の方が重要という捉えられ方をする傾向が強くなっています。在宅のエンジニアが代表例で、髪色や髪型はほとんど制限がないのが特徴です。
事務職を希望する場合の髪色や髪型について知っておきたいポイント
事務職に転職したいと考えている人が髪色をどうすべきかと悩むことがあります。競争率が高い職種となっているため、無難に黒髪にしておくのが賢明でしょう。しかし、事務職の仕事の性質として顧客の前に出ることはないというのも事実です。
しかし、顧客から見える場所でデスクワークをする職場もあり、顧客に対して好印象を与えるような身だしなみを整えることが求められる場合もあります。社員の中に派手な髪色を嫌ったり、奇抜な髪型が好ましくないと考えたりする人がいる場合もあるでしょう。
黒髪で清潔感があるようにショートに
そのため、黒髪で清潔感があるようにショートにするか髪をまとめるといった対応をした方が無難です。ただし、事務職の場合には職場によって傾向が大きく異なるのも確かで、本当に裏方だから髪色も髪型も自由という形で募集しているケースもあります。業界や職場の方針でかなり違いがあるので、事前に情報を集めてから面接に挑みましょう。
派手さや奇抜さも許容してくれる職場もある
派手さや奇抜さも許容してくれる職場もあるという認識を持つのが大切ですが、アパレル業界や美容業界のようにもともとセンスを持っている人が面接官になっていると少し工夫をした方が好印象になる場合もあります。センスが要求される業界ではあえて髪色や髪型にこだわった方が採用を勝ち取れる可能性もあるのです。