転職で成功の可否を分ける二次面接で重要なポイントを押さえておこう

転職では書類選考が行われた後、一次面接、二次面接、最終面接の三段階に分けて面接選考が行われることがよくあります。二次面接は実際に働く職場の管理職や直属の上司になる予定の人が面接官に含まれていることが多く、一次面接に比べて内容も濃くなるのが一般的です。どのような対策をしたら良いのかを深く理解しておきましょう。

二次面接で典型的な質問内容とは

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二次面接では転職先で実際に働く現場の管理職や上司などが面接官になっているのが通例です。質問内容としてその職種や現場での専門に則った詳しいものが増えるのが特徴で、一次面接のときと質問の言葉自体は同じでも聞いている内容が異なります。

志望理由

例えば、志望理由を教えて下さいという質問はよくありますが、ここで聞いているのは自分が現場で働くという観点からの説明が求められています。営業職として主に女性をターゲットとする仕事をしてきたから、現場の声を聞いてきた経歴を生かして企画職でもっと広く売上につながる仕事をしたいという回答例が考えられます。

入社後にやりたいこと

入社後にやりたいことは何かという質問もよくあります。接客を行ってきて顧客をよく理解している点を生かし、顧客のニーズを繁栄した商品開発を担っていきたいと考えているというのが典型的な答え方です。

入社した5年後に何をしている

入社した5年後に何をしていると考えられるかというキャリアパスに関する質問も二次面接では典型的です。プロジェクトリーダーとなって新しいプロジェクトを提案しつつ、現場のスタッフを適切に管理できる立場になりたいと考えているといった回答が模範的なものでしょう。

逆質問が多い二次面接での対策

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転職の面接では逆質問が多用されるようになってきていますが、二次面接も例外ではありません。この場合にも一次面接とは位置付けが違うので実際に従事する仕事をイメージしながら回答するのが効果的です。

典型的なのは面接の終わり頃になって、これでこちらからの質問は終わりですが、最後に何か聞いておきたいことはありますかというパターンです。二次面接では構成員が現場で働いている人たちだと考えて回答するのが重要になります。

同じスキルセットを持った方について

私の技術的にはこのような仕事で貢献できると考えていますが、同じスキルを持っている方はどのくらいいらっしゃいますか、といった質問が適切です。

別の例として、当社では現在このような事業を行っていますが、何か質問はありますか、と具体的にある物事に対して質問を促すパターンもあります。

売上・事業戦略について

この数年間の売上を考えると新しいマーケティング戦略を考える必要があると私は思いますが、何か具体策を行っていらっしゃいますかといった逆質問ができるでしょう。

また、逆質問は自分から行うことも可能です。5年後の将来像について聞かれたときに、自分としてはこのようなイメージを持っていますが、会社側としてはどのように考えていらっしゃいますかといった形で答えることができます。

二次面接が終わった後のメールに関するポイント

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転職活動では面接を終えた後にお礼のメールをするのが慣習になっています。二次面接を終えたら面接官または採用担当者にメールをしてお礼を伝え、入社意欲があることを示して最終面接に呼んでもらえるのを期待していることを暗に示すことが重要です。

メールの書き方

メールの書き方は基本的なビジネスメールのフォーマットに合わせるのが必須で、できるだけ内容を絞り込んで端的に伝えることがポイントです。まず、件名は二次面接のお礼といったシンプルなものにし、自分の氏名も添えて誰からのメールかをできるだけわかりやすくします。

お礼を述べる

メールの本文には宛名を書き、二次面接のために時間を割いてくれたことのお礼を述べます。そして、二次面接を受けて得られたものが何かを明確に示し、ますます入社して一緒に働きたいという意志が強くなったことをアピールしましょう。

働ける期待の旨を連絡

最後に重ねて御礼の言葉を添え、一員として働けるようになることを期待している旨を伝えるのが通例です。文末には氏名と住所、電話番号とメールアドレスで署名をします。できるだけ二次面接で得られた印象などを短くまとめ、相手が読むのに時間がかかりすぎないように配慮しましょう。

二次面接の結果はいつ届くのか

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多くの会社では一次面接に比べると二次面接の通過率が低く、本当に合格できただろうかと結果が届くのを待ちわびてしまうことになります。三回の面接が設定されている企業への転職では最もハードルが高いと言われているのが二次面接です。

その結果の判断にも時間がかかることが多いですが、結果の連絡がいつになるかは会社によってかなり違いがあります。通常は二次面接が終わるときや、終わった後にいつ頃までに連絡があるかを教えてもらえます。

大抵一週間後までに連絡はくる

典型的には一週間後までと考えておくと良いでしょう。企業規模が小さい場合には即日で合否の連絡がある場合もあり、ベンチャー企業の場合にはその場で合否を伝えられることすらあります。

しかし、大企業ほど会議を通さなければならない場合が多く、短くてもその週か翌週の会議にかけて承認を得てから決定することが多いのです。もし心配なら連絡係となっている採用担当者に目安の時期を聞いても問題はありません。

優秀な人材ほど連絡は早い

優秀な人材なら獲得したいという意志は強く、結果の連絡が遅いために他の会社に逃げられてしまうようなことは避けたいと考えています。いつまで待てば良いかを知りたいと思ったら気軽に問い合わせてみましょう。

二次面接を通過したけれど辞退したいときにはどうするか

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二次面接を受けたけれどやはり入社する意志がなくなってしまったというケースも転職活動のときにはよくあります。転職活動では複数の会社に同時にエントリーし、選考を並行して進めていくことが多いからです。他の会社で内定をもらってしまったから辞退したい、あるいはもっと志望度の高い会社の面接と最終面接が重なってしまったから諦めたいという場合があります。

辞退する意志を採用担当者に伝えること

そのようなときには速やかに辞退する意志を採用担当者に伝えることが大切です。会社としては二次面接の結果について会議を開いて検討をしているだけでなく、最終面接に進めようというときには社長や部長、会長クラスの重役の予定を確認して面接を開ける日程を調整しようと試みています。

早く連絡が欲しいというのが本音

もし辞退するとなると会社としては痛手なので一刻でも早く連絡が欲しいというのが本音なのです。伝える方法は就業時間内なら電話をかけてすぐに伝わるようにするのが良いですが、時間外ならメールを送っておいてできるだけ早く確認できるようにします。

家庭の事情で辞退したいという伝え方が差し障りがない

内容は詳しいことには触れず、家庭の事情で辞退したいという伝え方をすると差し障りがありません。そして、それまで時間と労力を割いてくれたことに対してお礼の気持ちを伝えるようにしましょう。

最終面接に進むために押さえておくべき二次面接のポイント

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二次面接は入社したときの上司や現場で働くスタッフが面接官になるのが特徴で、同僚として迎え入れたいと思ってもらえれば最終面接に進むことができます。面接での振る舞いや応答で押さえておくべきポイントは三つありますが、どれが欠けていても転職に失敗する可能性があるので気をつけましょう。

付き合いやすい人だという印象

一つ目は付き合いやすい人だという印象を与えることです。コミュニケーションがうまくできて、一緒に同じ職場にいて欲しいという印象を与えられると前向きに採用を検討してくれます。

役割を正確に把握しておくこと

二つ目は所属予定の部署が会社の中で担っている役割を正確に把握しておくことです。その部署がどのような形で業務を展開していくと企業にとって大きな貢献になるか、そのためにどのような取り組みをしているかを予め理解しておくことが欠かせません。企業のパンフレットやホームページからわかる範囲で問題はないので、できる限り広く深い知識を付けておきましょう。

将来展望を持っていること

三つ目は将来展望を持っていることです。自分が何をしていきたくて、将来的にどんな活躍をしたいのかという目標が明確になっていることが重要になります。それが現場で目指しているものや、必要としている人材の姿と一致したときに採用してもらえるようになります。