国内の生産年齢人口減少と働き手が不足する中で、働く人の意識や価値観は多様化しています。この趨勢の中で、企業では持続可能な経営をするために、従業員の労働環境の整備、離職対策、人材育成などHR(Human Resources)領域を重視した取り組みに着手するようになりました。ここでは、従業員のエンゲージメントと企業経営に着眼して、働き甲斐や組織の生産性向上を促すサービスを展開するTUNAG(ツナグ)について紹介します。
TUNAGとは
TUNAG(ツナグ)は、閉塞的な企業における社内コミュニケーション活性化や組織の生産性向上を促すツールとして、株式会社スタメンが提供するエンゲージメント経営に着眼したサービスです。
「社内交流の活用で経営は変えられる」がモットー
サービス名であるTUNAG(ツナグ)は、「社内交流の活用で経営は変えられる」をモットーに、従業員間の助け合いを可視化することで、チームにおけるつながりを強化します。
実際に、どのような機能があり、どうやって社内交流を促し、企業経営へつなげているのでしょうか。TUNAG(ツナグ)では、事業の成否は「人と組織」の強さに依ると位置付け、その指標として従業員のエンゲージメントを挙げています。
エンゲージメント=“企業と従業員及び従業員同士において、相互に信頼し合い、関係がある状態”として定義
TUNAGではエンゲージメントを“企業と従業員及び従業員同士において、相互に信頼し合い、関係がある状態”として定義しており、エンゲージメント経営を実践することで、企業や組織の生産性向上が促されるとしています。
一般的には、従業員の高いエンゲージメントは、従業員自身の良好な健康状態を作り出し、勤勉な勤務態度、また自社への帰属意識の強化(離職率の低下)につながるとされます。
従業員は働き甲斐がある会社に愛着心が増す = 生産性の向上
換言すると、従業員は働き甲斐がある会社に愛着心が増す(エンゲージメントが高まる)ことで、仕事の生産性が向上するようになります。企業にとっては高いエンゲージメントの結果、従業員の会社離れ(離職)を防ぐことができると同時に、採用・離職に係る様々なコストの削減が図れ、業績改善にも結び付けることができます。
機能面
従業員のエンゲージメントを高めるために、TUNAGには次のような機能が搭載されています。まず社内SNS機能です。
SNS機能
気軽に従業員間のコミュニケーションを促せるように、パソコンやアプリからコメント、写真、動画の投稿ができる機能があります。例えば、タイムライン、チャット、オリジナルスタンプ、社内掲示板の機能があります。
制度管理機能
制度管理機能もあります。個々の業務や研修といったタスク管理、各種データの送受信、アンケートの集計などの機能が付いており、データを一元管理する機能があります。
人事情報管理機能
人事情報管理機能では、従業員の役職、異動情報、表彰情報などの人的資源の管理ができます。個々の従業員のプロフィールと連動しているため人事評価システムとして活用することができます。
エンゲージメント機能
エンゲージメント機能は、数分で終わる簡単な質問を従業員が回答することで、従業員のエンゲージメント診断ができます。従業員のエンゲージメントを可視化することで、管理職は部下の状況が把握しやすくなり、適切なマネジメントができます。また、診断結果は集計することもできるため、組織全体のエンゲージメント状態を知ることができます。
TUNAGの料金
TUNAGは、利用人数(アカウント数)などの条件によって料金が異なります。
初期費用
TUNAGは利用人数等(アカウント数)に応じて5万円~30万円かかります。
月額料金
TUNAGは、利用人数(アカウント数)に応じて様々な金額が設定されています。利用人数が50~100名の規模では月額約10万円、100~1,000名では月額約30~50万円、2,000名以上では月額約70万円が料金の目安となります。
また、専属コンサルタントの継続的なサポートサービスもあり、内容によって金額が異なる可能性があります。
その他の費用
ソフトウェアのアップデートなどの更新費用は不要です。
TUNAGを利用しているユーザー・会社の社数
ホテル業、ウエディング業、飲食業、コンテンツマーケティング業、Webメディア事業・アセットマネジメント事業まで多業種にわたり、非常に多くの企業でTUNAGを利用しています。
ユーザーの人数
50~5,000名を超える東証一部上場企業など、相当数のTUNAGユーザーがいると考えられます。
利用している社数
2019年3月時点において、TUNAGを導入している社数は150社を超えています。
ジェーシービー従業員組合(従業員数3,000名以上)
株式会社ブライダルプロデュース(従業員数1,200名)
カフェ・カンパニー株式会社(従業員数280名)
ヒルトン成田/インターナショナルガーデンホテル成田(従業員数209名)
サムライト株式会社(従業員数 60名)
FANTAS technology株式会社 (従業員数 99名)
その他、多くの企業内にて活用されています。
TUNAGの特徴
TUNAGには、導入企業においてエンゲージメント経営の実践を促すために、次のような特徴があります。
コミュニケーションツールとして使える
TUNAGは、一般的なSNSやチャット機能を全て完備しているため、誰でもコミュニケーションツールとして使うことができます。投稿は、パソコンだけでなくスマートフォンからも行うことができるなど、使いやすさと手軽さに利点があります。
目的に応じて設定できる制度管理機能
TUNAGの制度管理機能に特徴やメリットがあります。社内で写真や文書等の様々なデータをストックして、情報共有することができます。また、従業員間でタスクの進捗管理やTODO管理の設定ができるため、TUNAGを通じてコミュニケーションを取りながら質の高い仕事ができます。
安心のセキュリティ
数千人規模の企業でも安心して使えるように、機密情報の暗号化やSSLによる暗号化通信をして情報の流出を抑止することができます。また、管理画面で重要な操作履歴を保存しているため、設定の変更ログやデータの出力履歴の振り返りができる利点があります。
TUNAGの口コミ・評判
実際にTUNAGを利用している企業からはどう評価されているのでしょうか。ここでは導入した企業の声を紹介します。
データで意見収集、制度利用促進などを管理
・従業員が働きやすい環境づくりのために、これまで様々な福利厚生の制度の利用促進や組合員からの意見収集をやってきました。しかし、組合員が福利厚生の制度を利用する場合、その利用申請は紙ベースで事務を行っていたため、組合員と「申請書を送りました」「資料を受け取りました」などのやりとりが発生していました。
各種申請や制度の利用状況をデータで一元管理化できるので、煩雑だった事務作業を改善し、効率化することができました。今後は、従業員がもっと働きやすい環境づくりをするために、TUNAGを活用して従業員一人ひとりが何を思って、どのように仕事をしたいのかコミュニケーションを取っていきたいと思います。
社長の考え方やメッセージを伝えるために利用
・会社として事ある毎に従業員には経営理念を伝えてきていました。しかし、コンサル業界特有の現象なのか従業員の離職率が高く、会社として課題となっていました。
そこで、TUNAGを活用して社長の考え方を従業員にメッセージとして伝えることを始めました。今では、TUNAGを通して経営理念や行動方針が従業員へ浸透し始めていると感じています。
TUNAG導入後は離職率が改善
実際に、TUNAG導入後は離職率が改善しました。今後は従業員との交流を増やして、TUNAGがイノベーションのプラットフォームになるように社内で活用したいと思っています。
働き方改革を推進して、多様な価値観を尊重する
・弊社は、経営理念の一つに従業員の働き方改革を推進して、多様な価値観を尊重することを掲げています。そして、強い組織作りと従業員が生き生きと働ける会社を作りたいと考えています。
TUNAGは、会社の経営方針とベクトルが同じだったので導入して活用しています。実際に使ってみると、コミュニケーションが取りやすいように写真や動画を投稿する機能があり、大変役立っています。
また、社内研修の情報や実施状況等が分かりやすく把握できるプラットフォームになっているので、自ら学ぶことができるツールになっていることも魅力です。
TUNAGの運営会社
会社名:株式会社スタメン(stmn,inc)
所在地:名古屋本社〒453-0012愛知県名古屋市中村区井深町1-1
東京支社〒141-0031東京都品川区西五反田3-6-20
大阪支社〒530-0001大阪市北区梅田2-4-13
福岡支社2019年4月に開設
設立年月日:2016年1月
事業開始日:2016年8月
資本金:345,000,000円(資本準備金含む)
役員代表取締役社長:加藤 厚史
取締役:大西 泰平
取締役CTO:小林 一樹
執行役員:喜多 亮介
執行役員:満沢 将孝
執行役員:森山 裕平
常勤監査役:松井 常芳
非常勤監査役:杉村 和哉 (公認会計士)
事業内容:エンゲージメント経営コンサルティング「TUNAG」の運営