【完全保存版】フリーランスのエンジニアになる時にやっておきたいことまとめ

「正社員で働いているけど、給料にも不満があるし働いている環境をもっと自由にしたい」という方が増えてきています。これはエンジニアに限らず、マーケター、営業、企画職でも同じようにです。

営業や企画職であれば、会社で考える・動いている必要性というのはありませんし、エンジニアやデザイナーも別にどこにいてもパソコンとインターネットさえあれば働くことができます。

フリーランスと一言でいっても、場所を選ばないというフリーランスの働き方と、業務委託契約でフリーランスのエージェント(仲介)をしてくれる会社とやり取りをして常駐先企業にいく方法があります。

今回はフリーランスになりたいというエンジニア向けに、フリーランスのエンジニアになった私が行ったやるべき事を幾つかご紹介したいと思います。

1. 自分が作れるもの・書ける言語の精査

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これまでのエンジニアとして作ってきたWebサイトの種類やその時使用したプログラミング言語を棚卸ししておくと良いでしょう。「どのようなサービス」で「どれくらいの人数」で、「どういう事を行ってきたのか」というところを明確にしておきます。

フリーランスとして働く時も、転職活動を始める時も履歴書・職務経歴書が必要ですので、一度精査しておくと後々使えるフォーマットになりますのでこちら参考までに掲載しておきます。

エンジニアが書く職務経歴書の例

こちらには記載していませんが、どういうサービスなのかURLやアプリケーションのタイトルなどを書いておくとより具体的になるので良いでしょう。

筆者が23歳の時にAmazonの新規事業のエンジニアでエージェントからオファーを頂いた時に使ったものです。Amazonのエンジニアだと数学系の博士号を持っているか、エンジニアとしての経験年数が足りていないという事で流れてしまいましたが。

ネットを検索しても中々出てこなかったので、エージェントにアドバイスを頂きながら書いたもののフォーマットを掲載しておきます。

シンプルにしていますが、フリーランスのエージェントによってはこれよりも細く記入を求められる企業もありますので、これくらいシンプルなもので提出しても良いかという旨の連絡をしておくと、このフォーマットでも使えます。

最終的に面接で話すことができればいいので、もし書くことが面倒だという事でしたら話せるように準備しておきましょう。

エンジニア向けの職務経歴書

業務内容 運用環境等 職位
株式会社 エンジニアXX事業本部グループにて新規立ち上げと開発・運用に従事フロントエンド開発におけるプロジェクト責任者としてフロントエンドのスケジュール管理・クオリティ管理、新人育成チーム: 8名 /フロントエンド 4名
(デザイナー2名/マークアップ・フロントエンドエンジニア2名)【担当業務】ブラウザベースのシングルページアプリケーションの実装。

・ HTML5,CSS3でのマークアップ

・ Backbone.jsによるシングルページ構成のスマートフォン向けアプリの実装・運用

・ Casper.jsによるlogin, Domcontentloadedの速度改善テスト

・ Jasmineでの投稿等主要機能のテスト実装

・ SEO対策向けのStaticページのRuby on Railsのviewに組み込み実装

・ Jenkinsでデプロイの運用・管理

 

・ Trelloでの進行管理提案・導入・運用、効率的なプロジェクト管理

・ Gitを使った品質、プロジェクト管理と新人への教育

・       Backboneのイベントを使ってGoogle Analyticsでのユーザー動向をトラッキング・資料作成・分析

・ Google web master toolを使ってSEOチームとインデックス・キーワードについて決定・実装

・ Kss-railsでフロントエンドドキュメンテーション,StyleGuideの作成・運用

Sublime Text2,Fireworks CS6PhotoShop CS6XHTMLHTML5CSSCSS3

Sass

JavaScript

Grunt

CoffeeScript

Backbone.js

Casper.js

Jasmine

Ruby on Rails

Jenkins

Git

S3

New Relic

Google Analytics

Kss-rails

Trello

フロントエンド開発におけるプロジェクト責任者

2. 将来的にスキルや働き方をどうしたいのか明確化

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1.で技術や制作物の棚卸しをした上で今後エンジニアとして技術を追求していくのか、自分の携わっていくサービス視点を強くしていくのか、自分の趣向を明確にしておきつつ、どのような働き方をしたいかある程度明確にしておくと面接などでも話せるのでおすすめします。

フリーランスのエンジニアですと、面接したらある程度のスキルがあれば1度の面談で決まってしまいますので、自分の中で長期的にどのように過ごしていきたいかというところが明確になっていると働いている中で何かあったときに軌道修正が効きます。

エンジニアとして生きていくのか、プロダクトマネージャー、ディレクターになっていくのかというところでもキャリアが分かれていきます。フリーランスの仲介業者にもよりますが、エンジニア以外にもディレクターやプロダクトマネージャー職でもフリーランスになれますので、こちらから各社の口コミや詳細をまとめてありますので、チェックしてみて下さい。

 

3. フリーランスの仕事をいただく企業やサービスの調査

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フリーランスのエンジニアやクリエイターに仕事を斡旋している会社は非常に多く、どこにしようかと悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。私はフリーランスになる時に不安があったのである程度知名度がわかる大手の企業を選択していました。

フリーランス歴が長くなってきて、フリーランスのエージェントとのやりとりや企業との付き合い方が慣れてきたなと思ったら小さな会社に場所を変えるのも良いかもしれません。

なぜなら、フリーランスの仕事を斡旋している大きな企業だとマージンを多く取られるので、最終的な給料が減るからです。小さな会社だとマージンを低めにして、稼働するエンジニアを増やしたいという意向があります。なので慣れてきたら小さな会社から仕事をもらって、常駐先の企業に行くようにすることをおすすめします。

フリーランスのエンジニアの将来的な働き方についてはこちらにフリーランスでサイバーエージェントに勤めているエンジニアの方にインタビューさせていただきましたので、こちらも合わせてどうぞ。

フリーランスの仕事を斡旋している大手企業

・レバレッジーズ DeNAやLINEが入っているヒカリエにオフィスを構えるフリーランスエンジニアやクリエイター向けのサービスを多く展開している企業。

・ギークス社 元々ソーシャルアプリを主な事業としているklab社の一事業としてフリーランスのエンジニアの斡旋やマネージメントをしていたところから、派生して独立して創られた会社。元々アプリ系の企業なのでゲーム系の案件に強みがある。
ギークスジョブを使うとなんと79.6%の人が月収が上がっており、基本的に1度面接したら即日に決定するというスピードと決定力。筆者もコンサルタントの方とお会いしましたが、こちらの意向を汲み取って面接などを設定してくれます。

geechs job(ギークスジョブ)の評判・口コミはこちら

レバレッジーズ社が、運営しているサービスである「 レバテックフリーランス 」がフリーランスのエンジニア向けのサービスになっており、800社以上の企業があるので大手企業からベンチャーまで週3日で50万程度からの仕事が多くあります。

フリーランスのエンジニアは正社員よりも1.5~以上の給料に大抵なりますので、興味がある方は正社員でもフリーランスの仕事を先に見ておいて面接を受けたりイメージしておくとフリーランスになりやすいとおもいます。

私も正社員で勤めていながら、フリーランスになりたいと思っていたので転職活動のように幾つかの企業を受けていました。

 

4. 名刺やホームページの開設

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まずは「自分の顔となる」名刺やホームページを開設していおくことは大切です。

フリーランスになって仕事を斡旋してくれる企業からずっと企業から業務委託契約を結んで、仕事をもらうというだけではなく自分でホームページを開設して、受託開発などでフリーランスをしていくケースもあります。元々勤めていた会社から独立してフリーランスになって、元々勤めている会社やその時の取引先から仕事をいただくといったことは少なくありません。

自分の顔になるホームページですから、自分がこれまでやってきた仕事の案件を掲載したり、技術力やスキルを表現する場所としても使えます。

技術ブログや案件をやる都度詳細を書いていけば検索結果に表示される可能性もありますし、もちろん検索ワードにもよりますがそこから指名される可能性も出てきます。

こちらからアウトバンドの営業を仕掛ける必要がなく、インバウンドで営業できるようになるという意味でもサイトや名刺は作成しておくことをお勧めします。

5. 税理士の選択や会計管理

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フリーランスになると会社員とは異なり自分で売り上げや税金の管理をする必要があります。税理士さんによっては経営的なコンサルティングを行ってくれるところもありますが、基本的には確定申告周りを依頼することになるでしょう。自分で一つ一つ仕分けしていくこともできますが、本業に集中していきたいという方にはクラウド会計ソフトのfreeeや自動で家計・お金のデータを管理してくれるマネーフォーワードが運営しているMFクラウドがおすすめです。

私はエンジニアで受託開発をしながらメディアを運営しているのですが、お金周りのことを管理するのは非常に面倒です。プライベートのお金や仕事で使うお金を管理するのも非常に手間ですし、後でいちいち仕分け作業をするというのも骨が折れます。開発や事業を考えることに集中したい時にストレスになりますし、わかる人に依頼したほうが間違いがなく早いです。

心配な方は自分でやるのも良いとは思いますが、1年間のデータを自分で全て入力したり、計算したりというのは面倒ですので、月額1000円程度の出費なら安いものですよね。年間で12,000円程度の時間を買ったと思えばいいと思います。

逆にいえば税理士さんにお願いしたり、freeeMFクラウドなどのように本業をサポートするようなサービスにお金を使って時間を効率的に確保して使えないような人は事業主に向いていない可能性があります。節約の意識は大切ですが、適材適所です。

フリーランスにおすすめのサービス

・クラウドでの会計管理ができるfreee
・MFクラウド
・クラウドで見積書・請求書が発行できるMisoca(みそか)

まとめ

正社員で現在働いている、学生だけどそのまま卒業後に、今は結婚などをしたりして休職中だけどもフリーランスになりたいというフリーランンスになるとしてもお金やライフスタイルなど色々な状況があります。

最近だと様々なウェブメディアでライターをして、自分でもサイトを運営しながらフリーランスになるという方もいらっしゃると思いますが、正直ライティングだけだと不安定です。そういう中で、プログラミングを学習してスキルがあるエンジニアは長期的になくならないスキルですし、いつどういう時でも仕事をすることができます。極論、ローカルならインターネットに繋がらずサイトがつくれます。

初心者だけど、フリーランスになって色んな案件を受注したり、自分でアプリをつくるためにプログラミングを学習したいという方はこちらも合わせてどうぞ。

すでにエンジニアの方向けに今回の記事は作成していますが、エンジニア以外の方にも参考になるところもあるとおもいます。
再度今回の記事のおさらいです。

まとめ
自分が作れるもの・書ける言語の精査
将来的にスキルや働き方をどうしたいのか明確化
フリーランスの仕事をいただく企業やサービスの調査
名刺やホームページの開設
税理士の選択や会計管理

独学でプログラミングを勉強している方向けに、プログラミングやデザインについての質問ができるサイトをまとめてありますので、こちらも合わせてどうぞ。