フリーランスになるとお金周りの事や勿論将来的なことも踏まえて自分で考えていかなければなりません。これからフリーランス・起業・独立しようとしているけど、お金周りや結婚などをした場合に家はどうするのか、などなど様々な問題がありますよね。
今回はAmebaやAbemaTV、AWAなどのサービスを手がけるインターネット企業「サイバーエージェント」で働く、フリーランスエンジニアの方2名に「フリーランス・個人事業主から法人化する意味」と「フリーランスエンジニアが家を買う」という、フリーランスになると「不安定ではないか」という中で夢のある話をお聞きしました。
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フリーランスの悩みについて
「正社員で働いているけど、年収を上げていきたい」、「フリーランスになったらどうすればいいのか不安」、「お金とか借りられるのか」などなど様々な悩みがあるかと思います。それは生活やお金に対する悩みだったり、自分の将来のスキル的な話しであったり様々なものがあります。
フリーランスになってみようと考えているけど、どうしたらいいのか分からない、不安だという 方々のためにフリーランスのなってからの悩みについて現役のフリーランスエンジニアにお聞きました。以下インタビュー形式でご紹介します。
フリーランスになるときに何か苦労などはありましたか?
Mさん:僕は新卒から3年間SIerで働いていたんです。そのときはスーツにネクタイ着用で客先に行っていました。男性ばかりのオフィスで9割位が男性でした。そしてその会社が非常にブラックな企業で、給料が1ヶ月未払いというのが当たり前になってきたと同時に、よく東京の現場で働いていたのですが、東京にいた人に紹介されて福岡から上京してきました。
それと同時にフリーランスになったのですが、東京だし正社員からのフリーランスでしたが、それほど不安はありませんでしたね。
Tさん:僕は33歳ですが、フリーランスになって1年と少し位です。フリーランスになったきっかけは正社員よりも向いていると考えたのと給料的にもその方が良かったからですね。フリーランスになる不安は特にありませんでしたし、なんとかなると思っていました。正社員時代は3ヶ月で辞める現場とかもあったので、フリーランスのようにプロジェクト単位で働いたり、異動することに特に戸惑いはありませんでした。
— 正社員からフリーランスになるのに意外と戸惑いはないものなんですね。フリーランスになるときには「なんとかなるという精神が大切だとということなのですね!
フリーランスで技術力とかスキルアップについてどう考えていますか?
Tさん:僕はそこまでスキルアップという考えはないですね。ただ同じところにずっと働いていると飽きてしまうので他のプロダクトを経験してみたいので、3ヶ月とか長くても1年半位で考えています。
だけど、なんだかんだでサイバーエージェントは、私服ですし働いている人も良い人が多く、良い現場なので1年と少し経過しましたね(笑) サイバーエージェントが最初の現場だったのですが、最初に面接を受けて、一番最初に採用の結果が返ってきたからで、そこまでこだわりはありませんでしたね。
Mさん:長いところだと3年経験したことがあり、スキルアップについてはそこまでこだわってはいませんね。長くなってくると「いつ辞めようかな」と思うことも多いのですが、今の現場はやりやすいので、1年ちょっと経過しました。
プロダクトごとの言語選択も開発環境も自由なので、スキルアップしようと思ったら自分たちでどんどん変えていける環境なのでスキルアップという視点でもやりやすいのではないかと思いますね。
— フリーランスになったら決まった環境で決まったことしか勉強できないイメージだったので、企業によっては非常に自由度が高いということで凄く勉強になりました。
フリーランスのエンジニアで法人化する予定があるというMさんはどういう目的なんですか
Mさん:法人化する理由は2点で、1つが税金的な面、もう1つは法人化するのは最終的に100人くらいの会社でフリーランスを抱えて派遣していくような会社を作ろうと考えているからですね。
そういう会社は結構多いのですが、自分がフリーランスでやってきてそれくらいの規模が一番売上も利益も高いと思いますね。
それより会社の人数が少ないとフリーランスのエンジニアの稼働が少ないときに売上が立たないですし、会社のみんなが幸せな会社の規模を考えるとこれくらいの規模になるかなと思います。自分がこれまでフリーランスのエンジニアで幾つかの会社を使ってくる中で、レバレッジーズやギークスといった会社もありますが、フリーランスエンジニアが作ったそういう会社があってもいいかなと思って、考えています。
— 私もエンジニアなので雇っていただきたいですね
Mさん:フリーランス歴も10年になるので、そろそろ違った取り組みをして売上を作っていきたいという思いもありますね。数字的な部分も強くなってきましたし、シビアになったらそういうものを作っていかないと長期的につらいなという部分もありますね。フリーランスだと体が資本なので自分がずっとエンジニアで現役でプログラミングをしていけばいいのですが、それも今35歳なので数年経ったらきつくなってくるかなと思っています。
まだまだ全然プログラミングできますが、長期的に考えるとさすがに何かをやらないといけないなと思いますね。
–35歳定年説というのがIT業界ではよく言われていますよね。技術のキャッチアップは何歳になってもエンジニアであれば続けていかなければならないと思いますが、それ以降はどうするの?というのは確かにありますよね。
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Tさんは東京・北千住の近くに家を買うそうですが、フリーランスのエンジニアでは珍しいですよね?
Tさん:フリーランスのほかのエンジニアの方が家を購入しているかどうかは分からないので珍しいんですかね?今は埼玉で賃貸マンションに住んでいるのですが、賃貸で借りているのも馬鹿らしくなってきたので買ってしまおうかと思って買いました。
フリーランスのエンジニアだとお金を借りるのが大変かなと思ったのですが、金利1%程度でしたし、個人事業主を1年間やっていた事もあってお金を借りる事ができました。銀行ではないですが。都内で3LDKで、築年数は結構古いですが、リノベーションして3LDKを1LDKにしてもらったりお風呂の内装をガラッと変えたり、結構色々な事を注文してグレードを上げたのですが、それでも3000万円程度なので安いほうですね。
お金を借りるのであれば、今会社員の人は会社員のときにお金を借りてフリーランスになりたければなった方がいいですね。
— 3000万円で安いとはすごいですね…
Tさん:フリーランスのエンジニアは安定しているとは言えませんが、エンジニアなのである程度の職はあると思っています。今の現場でも前の正社員の職場から考えると2倍では済まない年収になりましたし、エンジニアは一応安定していると思いますよ。プライベートとしても、ゲームが好きなので、そこまで家から出ないですしお金が貯まりますね。埼玉に住んでいたのも固定費が安いですし、あまりゴミゴミしている場所が好きではないので、今回購入した家もあまり人がいないところにしました。
それでもスーパーがあったり、住みやすさもあって、東京都内で3000万なら安い方なのではないでしょうか。
— 家を購入するときの手続きって面倒くさくなかったですか?
交渉ごととかは面倒だったので、自分が確定申告などでお世話になっている税理士さんにお願いしました。丸投げしても月に3~4万円程度でやってくれるので助かりましたね。あとは、家を購入すると家がある区の区役所に行って印鑑を作る必要があるのでそれが面倒だったくらいです。それさえすれば自分の家になるなら楽ですよ。
税理士を使わない個人事業主やフリーランスの方も多いですが、私はそういう細かいことを自分でやるのが好きではないので任せちゃっていますね。全自動の会計できるfreeeなどを使って管理はしていますが、最終的には税理士に任せた方が楽ですよ。
とにかく自分でお金の管理だったり面倒なことをしたくないですし、できればゲームをやっていたいというクズなので何もやりたくないんですよ。本当働きたくないんですけどね。
— それはわかりますね。
フリーランスのエンジニアの方の休日って何をやっているのか気になるのですが何されてるんですか?
Mさん:僕は、結構外に出て飲みに行くことが多いですね。家で何かをやっているっていうことは少ないですね。山登りに行ったり、海に行ったり結構アクティブに過ごしていることが多いです。休日に何かを作ったり、プログラミングしたりというのはしてないですね。プライベートと仕事のオンオフはメリハリをつけるようにしていますね。
— 土日はほとんど外に出ているというアクティブなのは驚きました。
Mさん:まだ結婚していなから自由なんですよね(笑)。本当は早く出会いたいのですが、なかなか出会いがなくて、いい出会いないですかね?
— 僕でよければ何かをセッティングします(笑
Tさん:僕もまだまだ結婚とかは考えてないですね。むしろ一人が好きで結婚したらいろんな時間がなくなるじゃないですか?結婚はできそうにないですし、焦ってもないですね。
— お二人とも結構ドライなんですね
Mさん:結構自分の時間を大事にする人が多いかもしれないですね。フリーランスで色々考えないといけないのと、自由な時間もコントロールできるようになるので、自由になっていくのかもしれません(笑)
お二人ともお忙しいところありがとうございました。
フリーランスのエンジニアの実際について少し詳しくなれた気がします。
さいごに:フリーランスの働き方や生活は変わってきている
正社員じゃないと安定もないし、家も買えない、結婚できないという時代はもう終わり、新しい働き方がどんどん出てきている。
以前ご紹介した青山学院大学生のフリーランサーもそうだが、インターネットとある程度のスキルさえあれば、会社にしばられる必要もなく、自分が求めるスキルを好きなだけ身につけることも可能な時代だ。
企業側としては難しい時代になったかもしれないが、今後も働き方革命はどんどん進んで行くのではないだろうか。
これだけコンテンツ制作も楽になり、コミュニケーションインフラも整っている中でフリーランスや正社員でも副業を行って行くのが当たり前になる。そういう中で、今回ご紹介した二人のフリーランスでも家を購入したり、さらに法人化して規模のある会社を作っていくという将来もあるということが分かった。
Rplayではこれからも「新しい働き方、自分らしい働き方」にフォーカスを当てて、記事を書いていきます。
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