【保存版】転職履歴書の書き方まとめ

いざ転職を決意し、行きたい企業も複数候補が見つかった。よしさっそく行動を開始しよう!という時にほとんどの人が通る最初の難関となるのが書類選考です。書類選考ではあなたが生きてきた過去の事実やデータなどから、その企業それぞれの過去の採用実績やノウハウと照らし合わせ必要な人材か否かを判定していく作業と言えます。面接までいければ合格できたかも、などという甘えを捨てる強い心を持ち、真摯に書類選考に向き合い、書類選考を理解し突破する力も合否判定の要素となりえます。書類選考が無く、最初から面接という企業でも履歴書や職務経歴書は必要な書類になりますので、自分の考えの整理と合わせて取り組みましょう。

ここでは履歴書・職務経歴書そのものの考え方や突破確率を上げれるかもしれないテクニックなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも履歴書とは何なのか?

履歴書の目的とはそもそも一体なんなのでしょうか?

履歴書(りれきしょ)は、学業や職業の経歴など人物の状況を記した書類のことで、就職転職時に選考用の資料として用いられる。また、学歴や職歴によって給与や資格などを決定する手続き(査定)において、それを証明する各種の書類とともに提出する。 履歴書は法律で書式を定められているわけではないため基本的に自由形式である。

記述の通り、企業が選考を受ける方を職歴や学歴など「過去の事実」を基準に一定の判断を下すために用いる重要な資料と言えます。

なぜ重要かというと、人間とは過去やってきたことは再現性がある、つまりもう一度同じ仕事を頼んでも同じ成果を出してくれるだろうという信頼性の証拠となるため、直接会わなくともいまの会社に必要な成果を過去に出してきた人なのか、というのは文面からもある程度わかるものです。

給料・年収について自分のスキルから最適な給料がいくらなのか知りたい方はこちらも合わせてどうぞ。特に年収600万未満の方は大抵が上がっていますよ!

また、その履歴書を用いて社内でも事前に認識をすり合わせることが可能です。「この方はこの実績があるので仕事を頼めそう。でもうちで必要としているこのスキルがあるのか見極められないから面接で確認しましょう。」など、会社にとって必要な人材像と比べ、会うべきか、会わないべきか、会ったら何を聞くべきか、などを履歴書・職務経歴書の情報から判断することが可能です。

以上から履歴書・職務経歴書の重要性は少しお判りいただけたと思います。ただし、過去の事実は変えられません変えることは不正になってしまします。変えられない過去は正しく受け止め、その上で転職を希望する企業に対してどのような点で貢献できるのか、成果を出せるのか、をイメージしてPRしていくことが大切だと考えられます。

面接に関しては、こちらで現役の人事採用担当者が見るポイントをご紹介しています。面接が不安だという方はこちらも合わせてどうぞ。

履歴書の重要なポイント

転職や就職はお見合いです。相手がどんな人なのかを十分に理解した上で、自分という人がどういう人なのか理解してもらう。そのためのツールが履歴書なのです。その利害が合致した時に採用という名のゴールが手に入ります。

履歴書の重要なポイント

  1. 自分のことを深く知る
  2. 相手(企業)のことを深く知る
  3. 自分が入ることで実現する未来をイメージする

1、自分のことを深く知る

案外忘れがち且つ手を抜きがちなのがここの部分です。とくに転職の際には「can/can not、will/will not」の観点で考えると整理しやすいです。これは、自分ができること/できないこと、やりたいこと/やりたくないこと、を明確にしておく作業です。

自分の過去の学歴・職歴を振り返る中で印象に残っているシーンを思い出し、どんなときにいつも自分は燃えているか、結果を出せているか。逆に、どんなときにやる気がなくなっているか、成果も低迷しているか。などをしっかり回想した上で4つの象限に分けておくと自分の強みと正直な弱みが見えてくるでしょう。

2、相手(企業)のことを深く知る

これはもはやマナーと言えます。面接官の立ち場になって考えてみましょう。そもそも面接官をする人というのは会社の模範となるような方や人を一定見る目があるとして管理職以上の方がやっているケースがほとんどです。日中分刻みのスケジュールの中で面接のために時間を空けてきた相手に「職場が家から近かったので」などの理由が果たして言えるでしょうか?しっかり自分をどういう人間か理解してもらい、相手に必要だと思ってもらう話をすることが選考を受ける側のマナーなのです。

3、自分が入ることで実現する未来をイメージする

自分を理解してもらう準備ができ、相手をしっかり理解できたのなら、あとはどんな素敵な未来があるのかをイメージし、伝えるのみです。恋愛でいうならプロポーズにあたる部分です。「実はこの会社ってこんなことをやっているんだなー。それだったら私のこのスキルは活かせそう。それ以外にも、私はこんなことをやりたい(will)と思っているけど、この会社なら叶えられそう、しかもそれは会社にとってもメリットがあることだ!」などと良いパターンは少ないかもしれないですが、とにかく事前に考えておくことが重要です。事前準備の考えの深さはそのまま面接にも出ます。ここも抜かりなく。

履歴書・職務経歴書に必要なもの

まずは必要なものを準備しましょう。以下にまとめたので参考にしてみてください。

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 証明写真
  • 年号早見表

履歴書

履歴書は100円ショップで売っているものからネットで無料ダウンロードできるものまであります。最近はネットでダウンロードしてそのまま打ち込むケースも増えてきています。

http://www.rirekisyodo.com/papers/rirekisyo-download.html

また、サイズについてはA4とB5の2種類があります。新卒・転職に限らずサイズは基本的に自由です。企業によっては指定されている場合があるので事前に確認するようにしましょう。

A4サイズ履歴書(210 × 297 ミリ)
日本標準規格のA4サイズ(ヨコ210×タテ297ミリ)に準拠したもの。但し、A3(257×364ミリ)を二つ折りの状態として、A4としている点が注意。そのため「A3判」「A判」という名前でも呼ばれることがある。
 B5サイズ履歴書(257×182ミリ)
日本標準規格のB5サイズ(ヨコ257×タテ182ミリ)に準拠したもの。A4サイズよりも一回りほど小さい。二つ折りの状態を広げると、B4(257×364ミリ)となる。そのため「B4判」「B判」という名前でも呼ばれることがある。
 また記入方法についても、手書きとパソコンでの打ち込みに分かれますが、これも指定がなければ自由でいいと思います。手書きの方が自分の想いが伝えられる!という自信のある方は手書きで書かられることをおすすめします。

職務経歴書

職務経歴書も無料ダウンロードできますので以下を参考にしてみてください。

https://www.proseek.co.jp/pb/contents/knowhow/resume_sample_s.html

証明写真

履歴書の中で唯一といってもいい「人となり」をアピールできるのが証明写真です。駅や大型スーパーなどにも設置されているスピード写真か写真館か、という選択でも違いが出てきますのでしっかり確認しておきましょう。

https://i-sta.me/column/column_detail/1112

年号早見表

自分の過去の卒業年や転職した年などを知るときに便利です

http://www.nengou.jp/resume/

<項目別>書き方のポイント

では実際に各項目ごとに書き方のポイントを考えていきましょう。

  • 全体で気にすること
  • 学歴・職歴
  • 本人希望欄
  • 志望動機

全体で気にすること

・ 文字の量

スカスカだったり、詰め込みすぎて真っ黒だったりしてはいけません。余白が多すぎると志望度が低いのではないかという印象を与えます。とくに志望動機や自由記入欄に余白が多いと情熱や熱意が無い印象を与えるので自分のことばでしっかりと適量を書くように心がけましょう。大事なのは見やすさです。

http://careerpark.jp/3872

・誤字脱字に注意

誤字脱字は文字の量と同じく、発見した場合に注意力が無い=志望度が低いと捉えられたり、そもそもマナーができていない人という印象を与えかねませんので十分に注意しましょう。書き終わったら声に出して読んでみることをおすすめします。自分一人でも誤字脱字を発見しやすいでしょう。

・情報を正しく記載する

学歴や職歴など、情報は正しく記入しましょう。こちらも間違いが無いか注意が必要です。

学歴・職歴

学歴は最終学歴の一つ前のものから記載するようにしましょう。また、アピールできる専攻や研究テーマがあった場合は詳細に記載するようにしましょう。枠内には納めますが、基本的には自由記入ですので相手に気づいてもらいたい部分は積極的に入れていきましょう。学校名は、略さず正式名称で記載しましょう。

職歴も同じきちんと正式名称で記載しましょう。株式会社なども省略せず書くことが望まれます。また各名称の右側に業種と社員数を書くといいでしょう。相手にイメージが伝わりやすくなります。「どれくらいの大きさの会社で、どういう仕事をしていてた」というのが端的に伝わると面接官も質問がしやすくなります。また、同じ会社内でも異動などで違う職種を経験してる場合は記載しておいたほうがベターです。希望している職種にマッチするものがあればなおさらです。

本人希望欄

趣味・特技

趣味や特技からはあなたの本当の姿がイメージしやすくなります。自分を知ってもらう上でも空欄にはせず記入するようにしましょう。

資格・免許

資格や免許はこの仕事に活かせそうなものがあれば書くことが好ましいです。普通運転免許など業務に関係の無いことを書いても担当者は素通りするか、意図に混乱してしまう可能性があるからです。また、関連することであれば取得中という旨を記載することもokです。

希望給与

とくに明確な指定が無い場合は「貴社の規定でお願いいたします」と記入しておくことが好ましいです。

志望動機

最後に一番重要な志望動機です。前段の部分で記入した部分の中でもとくに

3、自分が入ることで実現する未来をイメージする

の部分に触れられると良いでしょう。配分としては
1、自分を理解してもらう【20%】
2、相手を理解している【20%】
3、自分が入ることで実現する未来【60%】
ぐらいが理想です。

文字量についても念頭に置きながら、熱意を持ってしかも読みやすく、伝わりやすい文章を心がけましょう。あなたにとっても悔いのないように、実現する未来を必ず手にするためにも最後まで気を抜かず書ききってくれることを応援しています!

最後に

履歴書の考え方から書き方のポイントについてまとめてみました。ご参考になりましたでしょうか?履歴書を「提出するための面倒臭いもの」ととらえる人と「自分の頭を整理し、自分の代弁をしてくれる最高の武器」ととらえる人では就職活動・転職活動においても大きな差を生むでしょう。ぜひ履歴書・職務経歴書をうまくつかって未来を勝ちとりましょう!

エンジニアの職務経歴書についてはこちらにご紹介しています。プログラミング言語やその他に具体的に記述方法をご紹介。