プロジェクトマネージャー、ディレクター、事業責任者、などなど会社によってはサービスや事業のマネジメントをする役割の方がいます。規模が小さい場合にはいないかもしれませんが、少なくとも5人以上いれば必ず管理系の役割の人がいるのではないでしょうか。
そういったときにプログラミングやデザインができない人がそのポジションについてしまうと苦痛が伴います。マネジメントをしている人に自覚がある場合と、ない場合がありますが、エンジニアやデザイナー側には少なくとも負荷がかかっています。
その理由を今回は5つご紹介します。
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こんなウェブディレクターは嫌だ
ウェブディレクターという役割の人は、実は非常に仕事の幅が定義しにくく、いろいろなスキルを求められています。いわゆる”なんでも屋”とも言われることもしばしば。
その中で、ある程度ジェネラリスト的に広く浅く知っておく必要がありますが、最低限そういったポイントを知らないとエンジニアやデザイナーから「この人やりにくいな」と思われてしまうことでしょう。
現役のエンジニアが数年間のウェブサービス、アプリケーションを開発してきた現場で見てきた事例を元に挙げたこういうディレクターは嫌だというポイントです。
まず最初に、こういうwebディレクターは嫌だというポイントをこちらにまとめてありますので、こちらも合わせてどうぞ。
エンジニアやデザイナーの方々は共感していただけるのではないでしょうか。
また、優秀なディレクターはこういう能力・スキルが高いというポイントと、タイムマネジメント、構成作成、ビジネスモデル、企画立案などのスキルを高めるような書籍もご紹介しています。こちらはディレクターの方にも合わせてみていただきたいです。
それではここからは、ディレクターやプロジェクトマネージャーと呼ばれるような役割の方々がプログラミングやデザインを学ぶべき理由や意味についてご紹介していきます。
1. 工数を明確に管理できるようになる
ウェブサービスやアプリケーションの開発をチームでしていくと様々なやることが出てきます。ウェブサービスやアプリケーションは「生き物」なので、開発してユーザーの目に触れるところまで出して終わりではありません。
自分たちの子供のように育てていくのです。それがいわゆる運用フェーズなのですが、開発フェーズ、運用フェーズともに工数管理を明確にできないと次のようなことが起こります。
工数を多めにとってリスクを下げる
実際はそこまで工数が必要ではないとしても、エンジニアやデザイナーはできるだけ多くの時間をとろうとします。その方が自分たちのペースで開発できるからです。
ある意味これについては、危険な橋を渡らずに工数をきちんと見積もってリリースするという意味では大事ですし、全部が全部意図的に多めに工数をとっているとは言い難いのですが、マネジメントをしていて、工数が最適なものなのか判断できないのはつらいですよね?
相手の言い値で買い物をするようなものですから、それではマネジメントとして成立しないかもしれません。
昨今のウェブサービス・アプリケーションではリリースから成長までいきなりユーザーに受け入れられて一気に広がるパターンや、競合が一気に参入してくるケースも少なくありません。そういったときに、開発やデザインがわからない人がマネジメントをしているとスピード感に欠けることはいうまでもありません。
しっかりしたものを最適なタイミングで出すというビジネスとしても大事なところですので、そう意味でもプログラミングやデザインを学んでおくべきでしょう。
こちらはデザイナーやエンジニアを目指す方向けの記事ですが、マネージャーがスキルをつけるためのサービスとしても十分使えますし、もしそこからジョブチェンジをしたい場合でも確実に活きるでしょう。
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ポイント
・最適な工数を見積もることができる
・昨今のウェブサービス開発に必要なスピード感を失わない
・エンジニアやデザイナーから信頼される
2. 最悪自らも開発できる
プロジェクトマネージャーなので、本質的な役割としてはエンジニアやデザイナーなどから構成されるチームをまとめることです。あれもこれも手をつけてしまっては本職であるマネジメントというところまで手が届かなくなってしまい、「なぜこの人がいるんだろう」という状態になってしまいます。
逆に今チームのメンバーからそういう目で見られている方は、新しいビジネススキームを考えたり、営業戦略を考えたり、プロジェクトがどうやったらうまく進むのか考えたり、様々な点からもっとチームに貢献する方法を考える必要があります。
開発をしていると思わぬ自体に陥ることがあります。デザインの修正が入って、プロジェクト自体がほぼ最初から行わなくてはいけなくなったり、受託開発ではお客さん都合でひっくり返るなんてことは少なくありません。これが所謂炎上案件というものですね!
そういったときに、自分で開発できるというのは奥の手ですが、大事なことです。
どうしても終わらないけど、人がいない。そして雇用することもできないという状態になってしまったとき、絶対に手を動かせる人であった方が良いのです。勿論そういった状況にさせないということがプロジェクトマネージャーとしての力量ではありますが、事故も起こりうることなのです。
高いレベルで開発ができなくても良いかもしれませんが、せめてフロントエンドだけでもできるというようなスキルはつけておくとよいでしょう。
3. エンジニアやデザイナーという視点でマネジメントツールを探す
エンジニアやデザイナーは通常のマネジメント、タスク管理ツールを好みません。エンジニアであれば、Githubというソース管理サービスの中でissueというチケット形式で課題を置いておいて、それに人をアサインして、期間に関してはマイルストーンという形で設定します。
このようにエンジニアだったらエンジニアがやりやすい方法、デザイナーでも最近はGithubを使えるデザイナーが多いのでGithubを使ってみるなど、開発サイドをわかるからできるマネジメントツールの選択というのがあります。
これはエンジニアやデザイナーでなければ分からない、プロジェクトの進めやすさの部分を知ることができます。
プロジェクトが進めやすいと開発やデザインに集中できますし、ストレスが溜まらないのでパフォーマンスが上がります。
開発者サイドのパフォーマンスが気になるという方にもぜひ、マネジメントツールにこだわってみていただけると良いでしょう。
プロジェクトマネジメントツールを選ぶ基準などに関してはこちらでも書いていますので、こちらもぜひ。
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4. 共通言語を持つことでコミュニケーションが活性化する
エンジニアやデザイナーの方となかなかコミュニケーションを取れずに悩んでいるというプロジェクトマネージャーは少なくありません。それはエンジニアやデザイナーが何が好きなのか価値観が分からなかったり、エンジニアやデザイナーが評価すべきポイントが分からなかったり、様々な理由があります。
共通の趣味を持つと会話が弾むように共通点があるとコミュニケーションが活性化します。これがプログラミングやデザインである必要は必ずしもあるわけではありませんが、ある程度わかってくれていると共通言語として話すことができるのでコミュニケーションが早いです。
エンジニアが考えていること、デザイナーが考えていること、APIやデータベース、SQLなどの言葉に対しても同じエンジニア上がりであれば説明が不要ですし、一瞬で理解してもらえます。
しかしそれが分からない人だと一々説明する手間がありますし、毎日触っているわけではないので、忘れてしまいますし完璧に理解するのは難しいかもしれません。
ただ、一度でもプログラミングを勉強してその辺りを一通り触っていればさすがに忘れることはありませんし、エンジニアとの共通言語ができます。
2でも紹介しているように、昨今のウェブサービスはスピード感を持って開発し、一体感のあるチームで早くサービスの改善を行っていくことがサービスを成功させるのに近づく肝となります。
ポイント
・普段からエンジニアやデザイナーが考えていることの価値観を知る
・コミュニケーションコストを下げる
5. エンジニア・デザイナー視点で事業を考えることができる
Twitterがエンジニアのコミュニケーションツールとしてリリースされて、そこから今のサービスができていることは多くの人に知られています。エンジニアのコミュニケーションツールであったTwitterがここまで成長しているのは驚きですよね。エンジニアとコミュニケーションをとっている方ならわかるかもしれませんが、少し特殊な文化を持っています。
Slackやhipchatなどといったコミュニケーションツールの上で絵文字やGIF動画、画像などを使ってコミュニケーションをとります。こういうところは他の職種の方にはなかなか見られない文化だと思います。
例えばLGTMという画像でコミュニケーションがされているところがありますので、ご紹介しておきます。
LGTMとは
Looks good to meの略です。 GitHubのPull Requestなど、Codeやデザインのレビューをした際などにいいね! の意味合いでつかわれます。 などの効果があり、GitHubを利用したOSSの開発において多くの人に好んで利用されています。
LGTMはいいねの意味で使われるのですが、なかなか他の職種の人が使っているところをみないのではないでしょうか。こういうゆるいつながりや気持ちがいい開発をしたい、フランクなコミュニケーションをしたいというのがエンジニアなのです。
基本的には優しい人が多いですし、こういうゆるいコミュニケ−ションが好きなんですよね。
価値観を知るというのはこういうところにも出ますし、これを知るとコミュニケーションの方法も変わってきますので、エンジニアやデザイナーがどういうコミュニケーションをしているのか注目してみてください。
最近の企業ではエンジニアから社長になった方も少なくありません。
上記したエンジニアバックグラウンドの起業家は、Twitter社のジャックドーシー元CEO、Facebook社のマークザッカーバーグ、元ライブドアの堀江貴文(ホリエモン)などなど挙げたらキリがないほどいます。
マークザッカーバーグは彼女に振られたので、その腹いせに女性の顔を比較するサイト(facebookの前身のサイト)を作ったことがきっかけで今に至っています。
エンジニアだから最初に始められて、そのまま事業を展開していってるというメリットがあります。なので、起業したいという方はプログラミングを勉強しておくことをおすすめします。
プロトタイプを作って、サービスをリリースした後に広げていくというところではエンジニアを別にチームに入れたりすればどんどんスピードが上がります。
マネジメントに携わるひとはプログラミング必須の世界がくる
起業するひと、マネジメントするひとはプログラミング必須の世界が必ずくるでしょう。これほどウェブサービスやアプリケーションが簡単にリリースできるようになってきて、これからもどんどん増えていきます。
そうなってくると、「如何に早く作るか」、「如何に良いものを作るのか」が大切です。そこにはスピード感が必要なためにスタンダードとしてのプログラミングスキルが求められてきます。
ぜひ、プログラミングやデザインのスキルを身につけてください。
オンラインかつマンツーマンで動画をみつつ、プログラミング、デザインのスキルを身につけられるサービスであるCodeCampは1万人の受講者を超えるほど人気ですが、当サイトでもかなりおすすめしています。現役のエンジニアなので教えるクオリティも高くて、旬な技術についてもキャッチアップできます。
簡単なホームページの作成などは30,000円程度のコース、iPhoneのアプリ開発でも15万円程度から始められます。また、不安な場合は無料体験レッスンを受けることができます。
無料体験レッスンを受けた流れについてはこちらにまとめてありますので、ぜひこちらも合わせてどうぞ。
コードキャンプとそれ以外のプログラミング学習サービス比較はこちらにまとめてあります。オンラインでもオフラインでもWebデザイン、プログラミングが学習できます。初心者の方はもちろん、エンジニアの方でも短時間でほかのスキルを勉強したいというときにおすすめです。
エンジニアについて理解していない経営層に対して、現場でエンジニアがどう考えているのか、現役のIT企業のエンジニアに書いていただきました。