転職したい人必見!3つの転職者実例から読み解く転職するときの心得

転職後の生活や、転職後の年収などを気にしてしまってなかなか踏み出すことのできない人は多いものです。
しかし、将来が不安であったり、将来に使えるようなスキル、なくならない業種や職業に転職して伸ばしていきたい、20代後半や30歳からの転職活動はどうしたらよいのだろうか、まだ自分の可能性を終わらせくないなど、転職活動について不安に思っている方もたくさんいらっしゃるでしょう。

人事・採用担当者である私が、今日はそんな方へ、参考になるような具体例をご紹介します。ぜひ将来のキャリアの参考にしていただければと思います。

新卒採用と中途採用の職場の捉え方

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まず大前提として、転職して会社に入社する場合、気を付けておきたいことがあります。
それは新卒入社と中途入社では職場の捉え方は大きく異なるということです。

新しい環境に身を置く本人の感情は似ているのですが、同僚となる社員からすると、新卒入社は「後輩」ですが、中途入社は「ライバル」と見られます。

中途入社の場合の意識

中途入社の場合、即戦力で採用されることが多いので、同僚からするとやはり焦りますし、「どんな人が来るんだろう?」と気になることでしょう。
この点を考えると、やはり転職するのが億劫になりますよね。

しかし、それは最初の数ヶ月のことです。あなたが転職して周りの人の名前を覚える頃には、すでに周りはあなたを認識しているはずです。

こうなると、仕事も任せられますし、新卒、中途という区別も関係がなくなってくると思います。双方がそう思える日が必ず来るので、その瞬間まで努力することを忘れないでください。

中途入社の実態とは?!

ここから先は実例を紹介しながら、実際に転職した方の前職と現職の違い、年齢、年収などに注目し、紹介していきたいと思います。
ご自身と年齢が近い方が、そのような転職をしているのか、想像するよりも実例を知るほうが手っ取り早いはずですので、大注目です!

社会人6年目での転職。Tさんのケース

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学生時代に学んだプログラミングの知識を活かしたいと思い、アプリ開発やゲーム開発を手掛けるIT系企業に新卒で入社したTさん。
技術営業として6年間働いてきましたが、家庭を持つようにもなり、プライベートな時間がないことから転職を決意しました。

今は、生命保険会社の情報を取り扱う部門に所属し、システム管理や簡単なソフト開発のエンジニアとして活躍しています。
年収は年齢が若かったこともあり、今との差は100万円程度落ちてしまいました。しかし、完全週休二日制であることや、自身のプログラミングの知識が活かせること。

一からプログラミングを学習して、自分らしい生活や、「将来的に必要にされるスキル」を学習したい方は、こちらにオンライン・オフラインでプログラミングが学習できるサービスをご紹介していますので、こちらも合わせてどうぞ。今なら無料体験レッスンが受けられます。

そして何よりもプライベートな時間を確保できることがTさんにとっては非常に大きく、転職後の生活の方が自分らしさを取り戻しつつあると語っています。

転職でなぜ年収が落ちるのか?

転職してから必ずしも年収が上がるとは限りませんし、Tさんのように新しい職種にチャレンジする場合には年収が一時的に落ちる可能性があります。彼のケースでは結婚をして自分の生活スタイルにあった職種にジョブチェンジしているので、納得できるケースです。エンジニアであれば副業なども行うこともできますし、自由に子供に合わせて時間も管理できます。

単純な年収だけで考えずに、「長期的に自分がどうしたいのか」を考えてキャリア選択していくことをおすすめします。

会社で年収がなかなか上がらないという方にはこちらも合わせて年収が上がらないサラリーマンの特徴についても書いていますので合わせてどうぞ。

 

外回り営業から人事への転職。Aさんのケース

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人材派遣や人材転職など、人材を取り扱う大手企業で営業として勤めていたAさんは、社会人16年目。
前職では営業部の主任として、該当エリアを任されており、まもなく管理職という年齢での転職でした。

ふと、「このままずっと営業を続けていくことは身体が持たない」と思いはじめ、真剣に転職を考えるようになりました。
転職先は一部上場企業の人事部で、自身の人材を扱った営業経験が活かせると思い、転職先を決めました。
現在の仕事内容は社員の能力開発や教育を扱う部門で、人材の能力値をいかに見極め、適性に教育するかを考えフットワーク軽く、行動しています。

年収は前職が管理職間近だったこともあり、150万円のダウン。
新婚での転職だったため、少し家計への圧迫もありましたが、今までの貯蓄もあり、生活には何一つ不自由はありません。

本人も、人事部のような場で、社員のフォローアップに勤めていきたいと、モチベーションが上がっており、まもなく転職して3年を迎えます。

バックオフィス部門での給料は上がりにくい?

人材管理・経理周りの職種ではスキルアップやスキルの向上が把握しづらくコミットに対して給料が上げづらいという特徴があります。

例えば、結婚・出産して戻ってくる女性社員がこういう部門には多いですが、企業にもよりますが残業が少なくある程度子供に合わせることができます。男性でこういう部門にいるとあまり給料的にはお得感は少ないかもしれませんが、新しい人事開発管理、採用体制を作ったりすればスキル面での評価がされるかもしれません

専門的な知識を活かした転職。Kさんのケース

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医療系の営業一筋で、30年間勤務してきたKさん。
優秀な人材として何度も表彰される人材でしたが、トップ層には運悪く届かず、「ここから先の10年間は、、、」と思うとやり切れない思いでした。

Kさん自身は「50歳を過ぎた私が転職なんて難しいだろう」と思っていましたが、たまたま登録していた転職サイトのエージェントから電話があり、ダメもとで面接を受けました。

すると、新規開拓営業のリーダーとして、活躍してほしいという話になり、双方の意思が合致したことから、一回の面談で話を受けました。
転職先の企業は医療系に特化しているわけではなく、医療分野は主力事業でもなかったため、厳しい一面もありましたが、逆にKさんの闘志に火をつけ、今では年々売り上げを伸ばすなど、輝かしい成績を残しています。

気になる年収は、あまり思い通りには交渉が進まず、200万円ほどダウンしましたが、子どもが20歳を超えていたこともあり、家族の了承も受けやすかったのだと言います。

年収の交渉などは面接や書類選考でこれまでの成果についてしっかりアピールすることが大切です。多少盛って話をしてしまっても構いませんが、入社後に早く慣れるために少し頑張る必要があります。面接でのアピールの仕方や面接官ごとに何を考えているのか気になる方はこちらも合わせてどうぞ。

転職エージェントがいいの?転職サイトがいいの?

転職エージェントというのは「転職したい人」を企業に紹介することで、転職者の年収の数十%を企業から貰うことを生業としています。つまり企業側からすると転職エージェントを使うというのは非常に優秀な人でない限りはリスクとなります。

ですから、視点を変えてみると年収を上げたい方は、それだけちゃんとした転職エージェントに登録して良いエージェントに転職先になる企業への売り込みをしてもらう必要がありますし、それが成功すれば年収が上がる可能性もあります。

逆に転職サイトの場合は、自分でレジュメなどを転職サイトに掲載することで直接企業からオファーがきたりして、そのまま採用となります。間に誰も入っていないので、客観的に判断する人もいなければ、複数の企業を受けている際に「年収はA企業のほうがいいけど、本当はB企業がいい」というような場合に自分で交渉するという面倒なことになります

エージェントを使えば、直接企業とのやりとりをしてくれるので年収だったり、ストックオプションの交渉を行ってくれます。長期的に給料やストックオプションの金額や株数によって将来が変わってきますので、冷静に判断したいですね。

こちらにおすすめの転職エージェントや転職サイトをご紹介しておりますので、こちらも合わせてどうぞ。

まとめ:年齢に応じて形は様々

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3人のケースを具体的に挙げましたが、自身が置かれている状況によって、第一歩の重さが変わります。
家族がおり、転職に伴って家族全員が引っ越しともなると、一大事になりますし、転職後の生活について説明が必要でしょう。
なかなか個人の意思だけでは転職に踏み切れない方もたくさんらっしゃるはずです。

失敗しない転職の鉄則は、”前職で感じたネガティブな点が解決できると思って転職しないこと”です。
よく言われますが、どの会社に行っても、嫌なこと、辛いことはあります。

しかし、目的が明確になっており、年収や地位に関係なく、転職をポジティブに捉えることができるなら、同じネガティブな点が発生しても乗り越えることができるはずです。
今度こそは、自分の志向に合った会社を見つけることができるといいですね!